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自分や家族が認知症になった場合に限らず、超高齢社会において、多くの人が認知症のことを理解しておく必要があります。
「85歳を過ぎれば、誰もが“フツーに”認知症になり得ます」
「できなくなったことに関しては現実を受け入れ、まだできることについてはそれを活かしていかに前向きに生きていくか。」なってしまっても認知症に対する姿勢が大切です。
本書を読んで初めて知ったのは、素人が考える以上に「医師は認知症の診断を早めに下す」ということ。それは、早めに治療を始めた方が、認知症の進行を遅くできる可能性が高くなり、認知症と診断すれば、介護保険を利用できるようになるからです。
また、認知症の症状には、記憶障害や見当識障害といった「中核症状」と、中核症状と環境要因などが相互に作用して生じる二次的な症状の「周辺症状」(BPSD)の2種類があり、暴言や暴力、妄想、徘徊等の「周辺症状」は認知症になっても必ず生じるものではなく、家族関係を含めた周囲の環境、本人の心理的な状態あるいは身体的な要因、薬物の副作用などによって現れるそうです。
「症状が重くなっても、ほとんどの場合、幸せな気持ちになることが基本的なパターン」とのこと。
認知症についての誤解を解き、認知症を少しでもポジティブにとらえることができるようになる良書です。
