オイリュトミー・水彩・講義で体験する
メルヘン連続講座
命と叡智がひとつになる✨メルヘンの泉Ⅱ✨
まもなく開講します!
第1回目 7月3日(日曜)10時〜16時
中国の民話 七夕たなばたー〈羽衣に込められた意味〉
が奏身舎にて開講されます。

◉ 「七夕 たなばた」とは?
・・・・中国神話+日本の風習
7月7日に「織姫と彦星」が天の川を渡って、年に一度の再会を果たすという中国の伝説に、日本の古い禊の行事「棚機」が合わさった、深い叡智の込められた民話です。
中国の神話『牛郎織女』伝説と、日本古来の『棚機津女(たなばたつめ)伝説』
が習合して、日本の七夕の風習ができたといわれています。
・七夕・・・・季節の節目を表す「五節句」のうちの一つ
(1月7日 3月3日 5月5日 7月7日 9月9日)
・棚機・・・・古い日本の禊の行事。
◉禊の行事「たなばた・棚機」とは?
棚機女「たなばたつめ」(機織りする乙女)が、蚕の糸で織った織物を、棚にお供えし、秋の豊作を祈る古来の行事に由来します。
歴代の皇后陛下も、皇居の森で養蚕をなさっていますが、蚕の繭で糸を紡ぎ、機織をする・・これらの行為にも象徴的な意味があるのです。
◉あらすじ
昔、 天の川の東に、機織りが上手な七人の天女がおりました。 中でも末娘の織姫は1番上手でした。
天の川の西に1人の牛飼いが、年とった牛と一緒に暮らしていました。
ある日突然、牛がものを言いました。
「天女たちが天の川へ水浴びにやってきたら、織姫の着物を隠してしまいなさい」
天女たちがやってきて羽衣を脱ぎ、水浴びを始めると、牛飼いはそっと近づいて織姫の羽衣を隠してしまいました。びっくりした天女たちは、急いで羽衣を着ると鳥になって飛び去りました。けれど織姫だけは羽衣がないので飛べません。
残された織姫に「どうか私の妻になってください」と頼み、織姫はとうとう牛飼いの妻になりました。
やがて子どもが生まれ、親子は仲良く幸せに暮らしていました。
けれど、天の王母は、怒って織姫を天に連れ帰ってしまいました。
牛飼いはたいそう、悲しみ、子どもたちを竹の籠に入れてすぐに追いかけました。
かけてかけて、かけ続け、やっと天の川に着いたと思ったら天の川は空高く上り、消えていました。
牛飼いと子どもたちは、天の国に近づこうとしますが、次から次へと試練がやってきます。
牛飼いと織姫はその後どうなるのでしょうか?・・・続きはお楽しみに!
◉オイリュトミーで体験する「七夕」の魅力は?
●響きとフォルムで体験する
お話を私が語りながら、参加者全員がやさしいオイリュトミーで動きます。
すると、体の動きを通して、やわらいだ空気とともに、大いなるものとの一体感が生まれます。
これこそ、オイリュトミーならではの醍醐味と言えるでしょうか。
1、言葉の響きとリズムに合わせ、オイリュトミーで響きを動く
2、フォルムで動く
・縦横に織りなすフォルム
・楕円フォルム→8の字フォルムへの変化
1、♪笹の葉サラサラ・・・ S音の響きを動く!
歌でも使われる子音のS音は「静けさと騒々しさ」「生と死」のように、対立する両極を併せ持つ子音。
サラサラ・・という静かな笹の S音の響きに、自分を超えた大きな力を古代人は感じたのでしょうか。
古来は、七夕の頃に集めた朝露で墨を刷り、願いごとを書いたといいます。
天の力が込められた墨で願い事を短冊に書き、笹の葉に吊るす。そして天の力を地に下ろす。
天と地、二つの世界を往き来するダイナミックな呼応を、澄み切った純粋なS音の響きと共にオイリュトミーで練習しましょう。
2、フォルムで動く
・機を織る仕草
縦横に織りなすフォルムを色とりどりのシルクを持って動く練習をします。
この縦、横の動きはシンプルですが、空間把握の学びに大切な練習です。
・楕円から8の字への変容を動く!
繭のカタチ、楕円から8の字への変化するフォルムは、とてもダイナミックな変容を予感させます。
蚕の変容する生命も実感できる体験です!
「天の虫」と書く「蚕」は、初めは毛虫。
それが蛹となって繭を作ります。
そのままだと蛾になってしまうのを、
お湯に落とし(火の試練)、蛾は死んで、繭から美しい絹糸が紡ぎ出されます。
私たちの自我もいろんな試練を通して、成長し、変容してゆきます。
変容した糸(意図)を織り上げるのが織姫の仕事だったのです。
●季節の手遊びや教育オイリュトミー
輪になって、季節の手遊びや歌、楽器を用いた音遊びを練習。
七夕の歌で、また、楽器を使い、やわらかな5音階の世界を味わいましょう。
オリジナルの手遊びや歌は、保育、教育現場ですぐに実践できるものばかりです。
ご紹介する手遊び、運動遊びには、すべてベースに「オイリュトミー/発音体感での動き」が取り入れられています。
ですので、簡単な動きの中に、楽しいだけではなく、言葉の生命力が感じられるので、とても子どもたちは、喜んで模倣することができます。
これからの時代は、内側から生命力を高める時代。
人間の生命力は、食べたり、眠ったりするだけではなく、言葉を通してこそ、内側から輝くのです。
●あらゆるものになりきり、
内側から感情で体験する
オイリュトミーを通して、ある時は天女、ある時は織姫、そして牛飼い・・・とあらゆるものになりきり、内側から感情で体験します。
内側から感じ、動く時、私たちの自我は目覚めることができます。
荒れ狂う波の天の川を前に途方にくれる牛飼い親子。
しかし、小さな女の子の純粋さを通して、ついに奇跡が起こり、
織姫と一年に一度会うことを許されるのです!
◉ 人形劇、水彩、講義との多面的なコラボ
大人が、子どもたちにメルヘンを語ったりする時には、お話の真髄をしっかりつかんでおくと、よりメルヘンの生命力が子どもに伝わります。
そのためにも、今回のようなコラボ講座を通して、多面的に体験し理解していただくことで、より深く腑に落ちる体験が得られることと思います。
多くのシュタイナー園にて、行事の一つとして祝ったり、素話や人形劇で取り入れられたりしているお話。
今回も、民話の意味を、志賀くにみつさんがとってもわかりやすくお話しして下さいます。
また、吉澤明子さんは色彩を通して、感情そのものを体験させてくださいます。
笠間郁子さんのお人形劇も参考になることでしょう。
こんなちっちゃなメルヘンに、とっても大きな意味があったんですね!
意味がわかると保育で取り入れる意欲が一層増しますね。
●「七夕」伝説に秘められた意図
・・・・糸を織る織姫とは?
・・・・織姫の「羽衣」に込められた意味とは?
S音には、天と地を繋ぐ意味があることを述べましたが、
天の世界へと連れ戻された織姫を、牛飼いは取り戻そうと追いかけ、幾度も試練に会います。
地上の人間はどうしたら、再び、「天=精神界」と良いつながりをもてるのでしょうか?
織姫の羽衣にはどんな意味が込められているのでしょうか?
芸術的な体験を通して、またシュタイナー的な解釈を通して、「七夕」伝説に秘められた深い叡智を学びます。
どうぞお楽しみに!
多くの皆様のご参加をお待ちしております!
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【講師】
渋谷 智栄子 オイリュトミー
吉澤 明子 水彩
志賀 くにみつ メルヘン解釈
笠間 いく子 人形劇鑑賞
【主催】那須・奏身舎 【共催】みんなのシュタイナー
【定員】会場参加 限定15名
【受講費】(資料、画材代込み)
・全受講 :40,000円(修了証授与・全記録映像の共有) ・一日受講:12,000円
※欠席された場合、復習用録画映像と解説の共有ができます。
【会場】那須・奏身舎 電話/fax:0287-63-4039
住所:栃木県那須塩原市鹿野崎175-17
・那須塩原駅より車で10分/黒磯板室ICより車で3分
・宇都宮共和大学那須キャンパス隣
※ご希望の方は、事前予約にて駅まで送迎いたします。
【お申込み・お問い合わせ】
お名前と参加希望日を明記の上、下記のアドレスにお申し込み下さい。
振込先など詳細をお伝えします。
nasu.sousinsya@gmail.com
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▼【告知】命と叡智がひとつになる「メルヘンの泉 Ⅱ」
/オイリュトミー・水彩・講義で体験する講座
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