2021年度   オイリュトミー入門クラス   生徒募集❗️

        

            奏身舎   

🌟 初めての オイリュトミー&シュタイナー🌟

 

 

身体運動を通して、言葉を語り、音楽を奏でる。

オイリュトミーは、発音体感と身体の動きを結びつける新しい運動芸術です。

生きる糧となる言葉

魂を揺さぶる音楽で動き、

みずみずしい心と体をつくりませんか!

 

 

◉コトバのイノチ、叡智を学ぶ

 

今年度の入門クラスでは、幕末の漂流民 音吉が和訳した「日本最古のヨハネ伝」冒頭をテキストに

「コトバのイノチ」をオイリュトミーで学び、1年かけて作品として仕上げます

 

「コトバのイノチ」って??

 

どうして

コトバで生命が元気になるのでしょうか?

 

きっと首を傾げて不思議がる方も多いことでしょう。

 

なぜなら

現代人にとって言葉と生命はかけ離れたものになってしまいましたから。

 

今、私たちが「コトバ」として使っているのは、書き言葉がほとんどです。

 

◉文字言語は情報伝達「思考」のコトバ

 

「文字」を使った書き言葉は、意味を伝達するのに用いられています。

忘れないように書きとめたり、刻印づけたり、情報を伝えるのです。

文字言語は現代人にとって欠かせない情報伝達のツール、

それは「頭脳」のコトバなのです。

 

 

◉話し言葉は、ハートの「感情」のコトバ

 

次に話し言葉。

話し言葉は、呼吸とともに感情に働きかけます。

話すことで、感情が動き、

呼吸が変わります。

人の話し方を通して、その人の感情や想いが伝わってきます。

それによって自分の感情も変化します。

話し言葉は、他者との交流のための言葉です。

 

 

◉「意志」が働く、動きのコトバにイノチがある

 

しかし、コトバの一番の深い本質は「動きのコトバ」にあります

それはイノチと直結した言葉なのです

コトバを獲得するときの、子どもたちは無意識のうちに意志の働きで行なっています。

 

喃語を発声したり、

指差ししたり。

立ち上がって歩いたり。

 

それによって母音を発声できる位置に、

声帯が降りてくるのです。

 

また、幼い子は、人の話を聞くと、無意識に発声器官が震え、動きます

・・・、あたかもダンスするかのように・・・。

 

保育者がコトバを発する口の形を目で見て

動きを真似ようと動かします。

 

 

◉発音体感と小脳の働き

 

コトバを発声するときの、

喉や口の中の舌、歯、唇、顎などの動きをひっくるめて

「発音体感」と言います。

 

それらを意識的に、身体の(特に腕の)動きに転換すると、

言葉に働く生命形成力が、リアルに感じられ、

また、動作とコトバの一致が調和的に働くことで、健康な器官を形成し、

コトバの発達にも寄与することができるのです。

 

発声器官の動きには、小脳が関与し、ここでイメージ形成や空間把握が行われます。

 

体を動かす!

というのは、実は「意志」の働きによります。

意志は無意識に「ひたすら生きようとする」エネルギーです。

 

私たちは、普段発声するとき、ほとんど「無意識に、発声器官を動かして」コトバを発しています。

コトバをはっきり発声したあとに、元気になったという体験を持つ方は、

多いのではないでしょうか。

また、声が若々しい方は、体の動きも若々しい方が多いように思われます。

 

 

◉内から外へ

 

発声器官の動きに意識を向け、

今度はその動きを手足を用い、身体で模倣することで、(幼児は無意識のうちにこれを行なっています)

聴覚を通して内面で捉えたコトバの本質がリアルに感じ取れ、

発声器官に、または「楽器」になった身体から、

外へと

語り、歌うことができるようになるのです。

 

 

◉思考と意志を結びつけるオイリュトミー

 

大人の方のオイリュトミーでは、子供時代無意識にやっていたことを、意識の光で照らし、追創造してゆきます。

 

それによって、意識と無意識が繋がり、

思考/アタマと意志/カラダ両極を

結びつけられるようになっていきます。

 

入門クラスでは、初めての方のために、

「発音体感」を体の動きに変え、丁寧にコトバとカラダを結びつけることを練習します。

それによって身体は、「楽器」のように、調えられ、

また、響きを通して、純粋なコトバ本来の大きな世界に出会うことができるのです。

 

 

 

◉治癒的な働きを持つ「ヨハネ福音書冒頭」

 

音吉は、漂流先の外国で、いろんなコトバを、必死で獲得していったに違いありません。

 

その国の言語をモノにし、コトバで想いを伝え、人生を切り開いていったのです。

「はじめに言があった」

まさに、コトバによって彼の新しい人生は始まったのです。

 

2021年度の入門クラスでは、音吉の物語をなぞりながら、

「ヨハネ福音書」という、治癒的な働きを持つテキストを通して

言葉の本質、

そして人間の本質をオイリュトミーを通して学びます。

 

コロナの時代には、自分の力でイノチを高めることが必須だからです。

 

音吉のヨハネ伝は、

※ペンタトニックの歌つきです!(音吉さんのために、自分で作曲しちゃいました🎶 !)

 

※ペンタトニックは5音階とも呼ばれ、シュタイナー教育では幼児教育や9歳までの子どもたちの歌や音楽によく用いられます。この音階はドとファを除いた音階レミソラシ・・でできており、はじめも終わりもない、重さを感じさせない音の並びが特徴的です。

 

 ペンタトニックで歌うと、和風テイストが心にとっても柔らかく響き、

雅で、しっとり心の内側に染み込んでくるから不思議です。💗💗💗

私たちに共通の故郷体験を

もたらしてくれるのがペンタトニックなんです。

 

 

 🎶ハジマリニ カシコイモノゴザル、 

 🎶コノカシコイモノ、ゴクラク トモニゴザル。

 

 

◉漂流人生を支えるものは?

 

人生は漂流のようなもの。

確かだと思っていたもの、頼りにしているものも、すべて時の流れとともに変化し、様変わりする。

 

激変続きの漂流人生を支えるものは・・?

 

それは、大きな意味での「コトバ」ではないでしょうか?

 

見える海面上(意識の表層)だけでなく、見えない海面下(夢や無意識)の黒々とした重たい水のうねり・・・

意識的な頭脳のみで作る言語ではなく、

詩や音楽のような「調べ」に似ているのかもしれません。

絵画や彫刻などのアート全て

 

見えぬ海面下のうねりこそが、見える流れと一体となって漂流者を運ぶのです。

 

思いがけぬところへと。

 

本来の目的地へと!

 

激変続きの漂流人生。

このところ、流れがさらに早まったような気がします。

 

音吉と一緒に、この時代の荒波を、しなやかに、かつ大胆に乗り越えませんか❣️

 

カシコイモノとしての

「コトバ」のイノチと叡智を、

魂を武装するために携えて❗️


 

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通訳として活躍した時代の音吉

 

 

 

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●ギュツラフ&音吉 1837年訳「約翰(ヨハンネス)福音之伝

‘ヨハンネスノタヨリ ヨロコビ’

 

ハジマリニ カシコイモノゴザル、

コノカシコイモノ、ゴクラクトモニゴザル。

カシコイモノハゴクラク。

 

ハジマリニ カシコイモノゴクラクトモニゴザル。

 

ヒトハコトゴトクミナツクル。

ヒトツモシゴトワツククラヌ、ヒトワツクラヌナラバ。

 

ヒトノナカニイノチアル。

コノイノチハニンゲンノヒカリ。

ヒカリハクラサニカガヤク。

 

タヽシワセカイノクライ ニンゲンワ カンベンシラナンダ。

 

 カール・ギュツラフは、マカオで漢訳『神天聖書』を参照しながら、日本人漂流民音吉らの協力を得て、まだ鎖国中の江戸時代に、『約翰(ヨハネ)福音之伝』(1837年)を訳し、アメリカ聖書協会の財的支援によりシンガポールより出版した。

出典はネットより引用しました。

 

●「新共同訳」

はじめに言があった。

言は神と共にあった。

言は神であった。

 

言は、はじめに神と共にあった。

 

万物は言によって成った。成ったもので、 

言によらずに成ったものは何一つなかった。

 

言の内に命があった。

命は人間を照らす光であった。

光は暗闇の中で輝いている。

 

暗闇は光を理解しなかった。

 

 

 

◉音吉の物語ー14歳の時に太平洋を漂流、ギュツラフと出会う

 

「はじめに言があった」で知られる格調高いヨハネ福音書を、

江戸時代に初めて和訳したのは、漂流民の音吉とドイツ人宣教師のギュツラフさん。

 

鎖国中の江戸時代、音吉少年が乗っていた船が嵐で遭難し、14ヶ月もの間、太平洋を漂流後、ようやく北米に漂着。(助かったのは、わずか3名のみという厳しい航海!)

先住民の奴隷にされたが、イギリス商船に救われ、ロンドンへ。

そしてマカオ経由での日本への帰途、ヨハネ伝和訳を切望していたギュツラフに出会い、和訳の手伝いを引き受けます。

 

しかし当時鎖国していた日本には結局帰れず(涙)、その後マカオに戻った彼は、語学のできる国際人としてビジネスの成功をおさめ、過酷で数奇な運命を勇気と賢さで乗り切ったのです。 

 

カシコイモノ、コトバの力によって生き抜いた音吉さん!

遭難したのが14歳の思春期真っ只中の時期でした。

 

彼の奇跡の物語は、令和の時代においても、なお、私たちに感動を与えてくれます。

 

今という時代は、真実から遠く離れた言葉が、当たり前のように飛び交う時代。

言葉が虚しく響く時代に、私たちは生きています。

 

そんな時代だからこそ、音吉が残した「よろこびの便り」は、

「虚偽や偽証、忖度」の道具に言葉を堕落させてしまった現代人に、強烈で爽やかなパンチを与えてくれる事でしょう。

洗礼者ヨハネのように「目覚めよ!」と。

 

この和訳を、ペンタトニックの歌とともに1年かけてミュージカル風のオイリュトミーで練習します。

 

峻厳な「ヨハネ福音書」とは異なる、方言混じりの和風テイスト「ヨハンネスよろこびの便り」

喜びとともに、オイリュトミーを練習していただけたら、こんなに嬉しいことはありません!!

 

他の訳文は、次の機会にまたご紹介します。

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【新入門クラスご案内】

 

【日時(原則として)第3火曜日   10時~12時           

     (終了後、自由参加でシェアリングをします)12 

 

【予定日】 ⭐️ 4/20体験講座  

4/20,5/18,6/15,7/20,8/24,9/21,10/19,11/16,12/21,1/18,2/15,3/15

  (変更する場合もございますので、お問い合わせ下さい。)

 

【内容】オイリュトミー実技&レクチャー 

【講師】渋谷智栄子           

【ピアノ演奏】菅沼加代子 

 

 1年全12回で、オイリュトミーの基礎と理論を体系的に学びます

 

 レクチャーではシュタイナーの世界や子どもの教育について分かりやすくお話し、受講者同士で

 わかち合います。今年度は「人間の本質と四大、気質」についても学びます。

 テキスト:志賀くにみつ著「はじめてのシュタイナー」、他

 

【月謝】 3000円 お休み時は他のクラスに振替参加できます。

 

【お問合/お申込】nasu.sousinsya@gmail.com   渋谷まで

 

 

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 ~*入門クラスの実技カリキュラム予定*~ 

           

    言葉:母音と内なる感情 惑星 母音と五芒星

     子音と外なる自然界 四大「地水火風」、気質

 

  音楽:音楽で呼吸する(収縮と拡散)

    音楽の音楽の3要素(タクト、リズム、メロディ)

    5音階と7音階の世界について

    音階と宇宙の法則、ヨハネ讃歌

  

 色彩:色彩を動く 

 

   フォルム:カタチの叡智を動く 五芒星、六芒星など

 

   歩行、 リズムの調和と呼吸、  シュタープ操作法など   

    

 

~~~~~作品~~~~~

 

音吉の「ヨハンネスよろこびの便り」・・5音階の歌で体験

  (日本最古のヨハネ福音書和訳)

 ヘレン・ケラー「水」の体験  

  万葉集「天地の」「七夕の歌」   

シュタイナーのマントラ  「HALLELUJAH」 他 

 

レクチャーは、人間の本質、四大と気質などについて。

 

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 ⭐️体験講座参加者募集!!

 日時:420日(火曜)1012時   

  会場:奏身舎

  参加費:3千円

  講師:渋谷智栄子

 

音吉「ヨハンネスよろこびの便り」・・五音階の歌でコトバのイノチと叡智を体験

ヘレン・ケラー「Water!」・・根源のコトバを発音体感で動く! 

 

 終了後に30分ほど、自由参加で質疑応答の時間を持ちます。

(予定作品は、変更することもあります)