44歳で初産の高齢出産 新人ママです
2024年12月 妊娠発覚
2025年8月 予定帝王切開で出産
前回(これから手術開始)の続きです

不安と恐怖の中、始まった帝王切開

麻酔が効いているので痛くはないけれど
施術中にお腹の皮が引っ張られる感覚は
ものすごくあって…この引っ張りが時々
身体ごと持っていかれそうな強い感じの
時もあり、なかなかの苦痛でした

微妙に聞こえる器具や先生の声…

静かにオルゴール音楽は鳴っているけど
大して気は紛れず(でも音があってよかった)
長い、長い時間に思いました

今、手術からどの位時間がたったのか、
進み具合はどうなのかすごく気になり、
数回「今何時ですか
」と尋ねました。

時々、順調に進んでますよと言われるけど
こんなにかかって順調
まだまだなの


と、終わりがくるのを待ち望むしかできず
とにかく頻繁な「引っ張り」に耐えました。
先生曰く、この「引っ張り」は麻酔は効か
ないので我慢してねとのことでした

引っ張られている時にどんな器具でどこを
引っ張っているのか想像してしまうと恐怖
が増すのでできるだけ考えないように…

と、頭で考えて結局ドキドキしていました。
そして10:35、無事赤ちゃんが誕生



元気な産声が聞こえた瞬間、自然に涙が
こぼれていました。良かった…

赤ちゃんめっちゃ泣いてるけど、私も、
めっちゃ涙が止まらず、垂れ流し

人間ってこんなに自然に泣けるんですね。
(でも誰も私の涙を拭いてはくれない)
赤ちゃんをケアしてくれている間、私は
術後の処置に移ったのかまた「引っ張り」
地獄と格闘
もう少しの我慢で終わると

思っていたのに、なかなかの長さに苦痛も
我慢も限界になってきて…ここで2度目の
呼吸困難状態に陥ります

額にまたジワジワ汗をかいてきて息苦しい。
誰か気付いてくれなかったらヤバい

と思ったら、誰かが声かけてくれました。
熱くて息苦しいと伝えたら保冷剤を持って
きてくれて胸と頭にあててもらい手術の紙
カバーも少しずらして首のあたりに空間を
作ってもらえたので、次第に落ち着き始め
ました

赤ちゃんも、元気に産まれてくれたけど、
どうも呼吸のサポートが必要らしくNICU
に入ることになるそうで…その前に近くに
会わせにきてくれたけど、母はちょうど
呼吸困難抜けた所で、まだゼーハー気味

触っていいと言われたけど、少ししか触れ
なかった
あまり動けないのでおでこに

ポンって赤ちゃんくっつけてくれました

カンガルーケア可能と言っていたので、
もし私が元気だったらおでこじゃなくて
胸に赤ちゃん持ってきてくれたかもです。
(肝心な時にバテてしまいちょっと残念でした
)

かわいい
もっと見たい、触りたい


でもしんどい…
またゆっくりねと心で

話し赤ちゃんとはバイバイ
NICUに入る

前に夫に合わせてくれるみたいな段取りが
遠くで聞こえてきたので安心しました

さて、私はというと…

それから1時間ほどまだ手術室にいる事に
なります…
あまりに長いし引っ張られる

ので、もしや子宮筋腫もとってくれてる

と錯覚するほど。でもそれなら説明あるよね
…と思いつつ、想像だけが脳内をめぐり結局
何も聞けませんでした

先生の声も所々しか聞こえないし不安

今、傷を縫っていて順調だということと、
時々、順調に進んでるという声かけがあっ
だけど、ほぼ放置状態で、順調でこんなに
長いのー
大丈夫なのー




一体いつ終わるのとモゾモゾしていました。
(回復処置も勝手に15分ぐらいだと思ってた)
で、なんだかんだでお腹は無事閉じたみたい
ですが今度は新たに「悪露がでない」騒動が
勃発





なかなか出てこないようで頑張って確認を
してくれているけど出ないみたい…

あーだこーだ試してくれてる気配はしている
けど出ない…
これまた不安が積もります。

長い、長い時間に感じました

(出るまでここに隔離される何と思うとこれまた絶望)
出口に子宮筋腫があるので出にくいぽい。
先生が内診して、子宮の入口広げたりして
くれたけど出ないので結局様子見する事に
なり、最後に寝たままレントゲンをとって
ようやく処置が終了しました

はぁぁ…長かった

個室部屋の動くベッドが来て、乗せかえて
もらいガラガラ部屋まで戻ります。
寝たまま移動する事なんて普段ないので、
手術後の疲労と重なり何気に気持ち悪い

部屋に戻ったら夫が迎えてくれました

乾燥であまり声が出ないけど話せてホッ

そう
乾燥といえば入院バッグの必需品

として先輩妊婦さん方がリップクリームを
絶対持って行った方が良い
と言ってて

持って行きましたが、帝王切開でも私の
場合とても活躍しました

手術室の乾燥に加え呼吸困難もあったので
始まる前にたっぷりぬっておいて本当に
良かったです

部屋では30分おきぐらいに血圧測ったり
悪露みたり頻繁な経過観察
その合間に

夫と話すみたいな…あっという間に時間が
経ちます

途中でNICUの説明のため夫が1人で退席。
経過観察も少し間隔があいたので、その間
少し仮眠したら起きてスッキリしました

なかなか戻ってこない夫に、赤ちゃんが
何かあったのか心配していたら1時間か
1時間半ぐらい後に戻ってきました。
何やら説明がたくさんあったようです

赤ちゃんは呼吸補助ののマスクを付けて
もらっていたけどそれ以外は元気だった
とのこと

写真も(病室で)少し撮れたみたいで見せて
もらったりして癒されました

とりあえずホッとしたところで、胎盤を
夫婦で見せてもらいました

(バースプランに書いていたので持ってきてくれた)
通常は500gぐらいが平均らしいですが
私の胎盤は700gで立派ですねと言われ
ました
ビニール手袋つけて触らせて

もらったり写真撮らせてもらったりして
貴重な経験でした

もしかしてこんな立派な胎盤だったら、
もう少しお腹で栄養をもらっていた方が
赤ちゃん的には良かったんじゃないか

先生に1週間ぐらい早めても大して変わら
ないですよと言われたけど本当に…

素人の私は思いましたが受け流しました。
夫の帰りの時間がもうギリギリに迫って
いるので、ここで夫とはバイバイ

出生届なども間に合い、必要物を預けて
またしばらくのサヨナラをしました

後編へ続く…