小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室 -4ページ目

小田原のお寺で学ぶ磁器上絵付けとポーセラーツ教室

城下町小田原。緑豊かなお寺の一室で、磁器上絵付け、ポーセラーツの教室を開いています。
少人数のサロン形式ですので、それぞれの方のペースに合わせて、丁寧にご指導いたします。


こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。

現在、「ギャラリー明神下」で開催中の「エロスサイコウ」。

昨日は、お当番でずっとギャラリーにいました。


かわいい赤い看板が目印。




場所は、神田明神や湯島聖堂の近く。
のどかな雰囲気。
昨日は、よく晴れて日差しが気持ちよかったです。


さて、touch meのつづき。




昨日は、第五焼成前まででした。

盛りに使っているジュエル絵の具は、
焼成後に色が変わるものがあります。
(変わらないものもあります。
またジュエルどうし、他の上絵の具と、などの混色不可です。)

焼成後写真と比較してくださいね。




ハートちゃんの頭についているお花が
濃いピンクに、ぷっくりツヤツヤになったのがわかりますか?

*グリーンのビーズは溶けて定着したので
球体でなく、下は陶板にぴったりついています。


そして、今回のこだわりポイント。




第五焼成で貼ったグリーン以外のビーズは、
仕上げに貼るだけで、焼成しません。

焼成すると、丸く角が取れてしまうので
プリズムのキラキラ、氷の感じと違ってしまうからです。

まわりは、ダイクロガラスのフリットを使っています。
(ダイクロでないと、いくらガラスでも
こんなにキラキラと光ってはくれません)

アクセントに貼ったのは、ダイヤビーズMサイズ。
(どちらも陶画舎で買えます)

ダイヤビーズも、焼成前はキラキラ光っていますが
焼成すると微妙に丸く、とろんとした光になるので
焼成せず、仕上げに貼ることにしました。


そして、額にも。




Painting Studio Harmonyの字は、写真に入れてあるだけですが、
額にも、無造作に散らしたみたいに
ガラスを貼ってみました。

明日は、まとめです。



こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。

絶賛ネタバレ中の「touch me」。
昨日は、第三焼成まででした。



第三焼成前。



第四焼成前。
ハートのまわりに薔薇を散らしました。
(まったくのフリーハンド、ぶっつけ本番なので
額に入れてバランスを見ます。)

この薔薇が、いわゆる上絵付けとちょっと違うのが
わかるでしょうか?

ポーセラーツのインストラクターカリキュラムの中にある
下地処理を行っています。

専用転写紙を使ったり、液を塗ったり、下地剤をスプレーしたり・・
下地の作り方は3種類ありますが
今回は、スプレーを使いました。

こうして下地を作ると
いつもの上絵の具を、水溶性のメディウムで溶いて
さらに水で薄めてサラサラにして
水彩画のようなタッチで描くことが出来ます。

この薔薇も、描くのは、テキトーにサラサラと
短時間で出来ました。



第四焼成後
プリズムといばらの間に、グりーンのビーズを貼ります。



ぐるりと貼り終わったところ。
夜、スタンドをつけて作業をしているので
ネオンのように光って見えますね。

まわりの薔薇と、ハートちゃんのお花には
ジュエル絵の具を、ちょこっと盛り。
お顔は、水溶性で描いています。



お花と、薔薇の花芯や花びらが
白っぽく盛り上がっているのが、わかりますか?


さあ、焼成はこれで終わり。
あとは仕上げです。

え?絵付けで仕上げって???
そうなんです、今回はそれもポイントでした。

明日へ続きます。


こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。




「ギャラリー明神下」で展示中の「touch me」。
どうやって制作したのか、ざっくりとネタバレです。



これが第一焼成前。
アンダーレイで、周りのプリズムとハートを・・
描くというより、マスキングして、ひっかく感じ。


赤い部分はアンダーレイ。
これは赤インクの色なので、焼成後は真っ白になります。



第一焼成後。
どれも夜、iPhoneで撮った写真なので
わかりにくくてすみません。ガーン

焼成前は、赤かったのが
焼成後は、真っ白でマット、ちょっとガサガサな感じです。



第二焼成前。
第一と同じく、マスキングしてから、ラスター。
ハートのまわりには、赤いマスキングリキッドが
プリズムには、マスキングテープを貼るための
青いペンの線が残っていますが、これは焼き飛びます。

いばらは、ヴォーグのグラデーション転写紙のグリーンバージョン。

手芸タッチにしたかったので、切り絵ふうに。




第三焼成前。
第二焼成後、アンダーレイを削ったところだけがキラキラに
他は、白くマットで光りません。

切り絵の上に、グリーン2色をパディング。
ピンクのお花(ペン書き)は、
後でジュエル絵の具をのせるためのアウトラインになります。

第三焼成は、これだけなので
焼成後も、あまり印象は変わりません。

絵付けなら、ハートのまわりのお花も、一緒に描けるのですが
今回は、下地処理をするので、ここで焼成です。

この下地処理は、ポーセラーツのテクニックです。
明日に続きます。

え~・・・番組の途中ですが

(じゃなくて、制作説明の途中ですが~ガーン)

昨日、受講した、ラスター彩についての講座が素晴らしかったので

備忘録としてアップさせてください。


11月2日、私が所属するJ.P.P.A.主催で、ラスター彩について学ぶイベントがありました。

午前は、イスラム陶磁史に精通され、数々の著書を出されている岡野智彦先生の

イスラムのラスター彩陶器に関するお話。

午後は、花島悦子先生の、現代の上絵付けに使えるラスター彩の技法について

サンプルをたくさんお持ちいただいての、ワークショップでした。


まず、午前の岡野先生のお話に、驚きました。

中近東で多く出土されるラスター彩陶器は

考古学的研究で、いろいろなことが推測されてはいるものの、わからないことだらけ。

技法を書き記した文献がないので、今では、中近東では誰も作ることが出来ずに

復元に成功されたのは、日本の多治見の陶芸家の方だそうです。

(苦労の末に再現された、その陶器の実物も見せていただき、ロマンを感じました。)


イスラムの年表と地図を、その都度、参照しながらの、

主に6つのタイプのラスター彩陶器の歴史的背景や、その特徴についてのお話。

また、それぞれの陶器の実物を、各人にまわしてくださったので

J.P.P.A.のお仲間と、かけらを手に取ったり、ひっくり返したり、

それぞれ感想を述べ合うことが出来たのも、有意義なことでした。


もちろん、私語などは一つもなく

私も用意された6ページのレジュメが、真っ黒になるほどメモを取りました。


私自身は、以前、エジプト文明をテーマにディナーセットを作ったり

それでテーブルコーディネートをしたこともあり、

古代文明や、中近東の文化にはとても興味があります。


昨日見せていただいた、ラスター彩陶器をイメージに

いつか自分の作品に生かしたいと思いました。



午後は、花島先生のラスター技法の時間。

先生がご自分のご著書でも紹介されている「墨はじき」の技法を

実際に見せてくださいました。

カットブルーという、ラスター専用のマスキングリキッドが市販されていますが

それとの違い、場合によっての使い分け方、墨の選び方なども細かに説明がありました。


(私自身は、ギャラリーへの搬入があったので、デモの前半で退出。

後半のラスターの塗りかた等については、受けられず残念でした)


J.P.P.Aは、絵付けの先生たちの団体なので、メンバーは、絵付けの大先輩の方々ばかり。

入った当初は緊張していましたが(もちろん、今も緊張します)

全員女性、同じ趣味、それもお教室を開くくらい、どっぷりはまっている方々との空間は

なんともいえず、居心地が良いものがあります。


午前の講義と、午後のワークショップ、

左脳と右脳、両方へ刺激を受けた、有意義な一日でした。


(その後、額装された作品を抱えて、御茶ノ水のギャラリーへ移動。

ふ~、濃い一日で、今日は朝から筋肉痛です・・・)



今回の作品 touch meについては、次のブログに続きます。










こんにちは。
ペインティングスタジオハーモニーの山中です。

11月3日から始まる展示会「エロスサイコウ」。
これは、エロス(愛)が最高であり、
もう一度再考しよう、ということでもありますね。
(と、私は解釈しました)

そして、私が出品した作品のタイトルは

「touch me」



「クールな見かけのその奥の、やわらかい私に触れて」
というちょっと意味深な副題を付けました。

陶板全体が、女の子の心を表していて
一番外側は
冷たく光る氷に覆われています。

その内側には
いばらのトゲトゲ

一番奥に
薔薇に囲まれて女の子が眠っているという想定。

実は、
アナ雪と、眠り姫も意識しているので
作品全体が、メルヘンタッチになっています。
 



閑話休題。

現実に、こんな子がいたらコワイですね。
どんだけこじらせちゃったんだ??という感じです。

今を生きる乙女は
こんなことじゃダメですよ。
薔薇に囲まれて、眠っている場合じゃないです。
いばらのトゲを微笑みに変えて
氷も自分から溶かして、外に出なければ。ラブラブ!


お話が、作品制作に戻ります。



でも、この女の子の話は、後付けでして~べーっだ!あせる


「ハートをモチーフにしてキラキラにする」ドキドキ
「それなら、ラスターとガラスを使おう」ドキドキ
という、テクニック的な都合が先にあって
お話を作りました。



これがそのイメージ。
こんなラフな下描きに落ち着くまでに
たくさん時間をかかってしまい
実際の作業には時間が取れず・・。あせる

いつものことですが、試行錯誤の
出たとこ勝負になりました。

その失敗と成功?の経過は、
次のブログで振り返りたいと思います。




一応、こんなふうに完成して
展示されています。
はぁ・・・。ショック!