英語は彫るようにしておぼえる
どんなに勉強しようと、口に出して表現できないものは、
知らないといっしょですよ。
書いて覚えるんじゃないですよ、
彫るようにして覚えるんです。
効率悪いようにみえますけど、
言葉は自分のいいたいことを伝える
大切な道具なんだから、
一語一語、彫りかえすようにくり返し覚えるんです。
地道にね。
1冊の英会話の本を買ってきたら、![]()
そこに書いてあることを、すべて自在に使いこなせるように、
自分のものにするんです。
たまたまどこかで聞いた英語の表現が、
買った本に載っていなくて、不安になってまた
他の本に手を出してしまうとか。
気持ちはわかりますけど、
語学の勉強は、不安でどんなに左右に揺さぶられても、
軸になるものがぶれちゃいけませんよ。
お金を出して買ったものなら、
そこに書いてある英語の表現を、徹底的に
すみずみまで吸収するんです。
完璧に覚えたと思っても、また時間がたったら繰り返す。
そうやって覚えてはじめて、うまく言葉がいろんなかたちで
使えるようになるし、そうやって応用が利く表現が増えていくことで、
同じ似たような表現が、それまでとはうってかわって、
簡単にあたまに入っていきやすくなる。
「地道に繰り返し覚えること」
「それを続けること」
退屈なようですけど、スポーツでいう基礎体力をつけると同じように、
そうした愚直なことを淡々と続けられる人が、
英語を身につけることができるんですよ。
だだっ広い英語の大海原の中で、
迷子にならないように、自分の足元をしっかりと固めながら、
英語を取得する範囲を広くしていきましょうね。
自分専用の英会話フレーズ集
英語で話をしていて、
うまく言葉が出てこなかったり、詰まってしまって
もう、しかたなく、
なんだかよくわからない言葉でにごして![]()
その場をうまくやり去ったとしても、
やっちまったなー
という、後悔の念が残っちゃいますが、
やっぱ、そこからが勝負の分かれ目なんですよ。
その、言葉が出てこなかった場面で、
どう言えばよかったのか、
あとでよく考えるんです。
そこが、その人の英語の限界というか、
「道」ができていないところなので、
それがわかっただけでもよかったじゃないですか。
英語でしゃべってみて、自分の英語が通じるうれしさも
ありますが、自分はどういうことが英語でいえないのか。
それがわかるというのは、英語上達で特に大事なところです。
相手と話してみて、はじめて自分の実力がおもてに
さらけだされます。
うまく会話できなくてショックを受けることもあるかもしれませんが、
そこは、できなかったところを、ひとつひとつつぶしていきましょうよ。
できなかった部分は、まず、日本語で文をつくってから、
簡単な英語になおす。
相手の返してくる返事や、それに対する返答なんかも、
シミュレーションしてみて、自分で英語の文をつくるんです。
その英語の文法が合っているとか、気にしなくていいんです。
まずは自分でつくることが大事。
それでも心配なら、できる人に添削してもらえばいいんです。
それ用のノートをつくっておくと便利なんですよね。
その積み重ねが自信になっていきますから。
英語をしゃべる機会がない人は、友達とか人との
会話のやりとりを思い出して、それを英語になおす
クセを身につけるといいですね。
本屋に売っている、よく使う英語のフレーズ集もいいですが、
自分だけの、よく使う言葉の英語集をつくっておくと、
あとあと、これが便利になってくるんですよ。
おためしあれ。
「きれい」で「うまく」ないほうがいい
私たちは学校で英語を習ってきたプライドが
あるせいか、
いざ、英語をしゃべろうとすると、
「きれい」に「うまく」しゃべろうとします。
そのせいか、なかなか言葉が出てこなかったり、
つまったりして、かえってどんくさく見られてしまいます。
いや、それよりも、
「自分の口から出る言葉に、意味不明なことがあってはならない!」
という恐怖感すらあるのかもしれません。
ヘンなことを言うと、相手の
┐( ̄ヘ ̄)┌(ハァ~?)![]()
という、あきれた態度が
脳裏に浮かぶのかもしれません。
だけど、そんなことを気にする必要はないんです。
長年の、ていねいな、人の気を気遣った、
香り高い日本語から解放されるときなんですよ!
つたない英語を、他の言語をしゃべるときってのは。
その機会を存分に利用するのです。
意味が通じなくても、何をしゃべってもいいんだ!
という、おおらかな気持ちで英会話にのぞみましょう。
ストライクゾーンを大きく想定して、思い切って投げてみるんです。
他の周りの目を気にする必要もないんです。
むしろ、その周りの冷ややかな目に耐える精神力をつけるいい機会なんです。
それを鍛えれば、何でもできますから。
ぼんやりと、アナタを冷ややかな目で見ている人を横目に、
あなたは確実に大きな一歩を踏み出しているわけですから。
その一歩は、天と地ほどの差があります。
日本人として、空気を読む術を覚えたら、
国際人として、空気を読まない術も覚えないとバランス悪いんです。
日本語で散々、気を使っているのに、
最初から、英語で気を使うことなんてないんですよ。