もしも「ドイツの有名人で会いたい人って誰？」
と聞かれたら、迷わず
「シルビア レーケンさん♡」と答えます。
シルビア レーケン(Sylvia Löhken)さんは
ドイツの作家&内向型の
コミュニケーションコーチ。
「内向型人間のための人生戦略大全」
という日本語訳も出版されました。
内向型って何？ですよね。
人の性格は「内向型」と「外向型」
に分けられます。
このタイプ分けは、およそ100年前
スイスの心理学者で精神科医の
ユングが提唱したものです。
内向型の人は、ひとりになって
心の充電が必要だったり、
自分の思考や感情に関心がある
傾向があります。
一般的に内向型は内気で消極的、
控え目でおとなしい、あまり人と
関わりたがらないといったイメージが
あるかもしれません。
一方の外向型は、陽気で積極的
活発で雄弁、社交的でオープンな
性格といったイメージでしょうか。
内向型な性格のシルビアさんは
欧米式の外向型な教育や
コミュニケーション術に疑問を持ち、
ご自身で内向型として生きていくための
戦略本「内向型人間のための人生戦略大全」
を出されました。（ドイツで2015年に初版）
実は、シルビアさんの本に出会うまで
私はずっとある思いこみをしていたんです。
それは・・・
『欧米の人たちはみんな外向型な人たち』
という思い込み（笑）
理由は、単に私の会社の
同僚たちがそう見えたから。
仕事で毎週いろんなお客さんに
会っても全然平気で、プライベートも
「今週末は誕生日パーティ―だ」
「昨日は結婚式に招待されて行ってきた」
「そこでまた友達ができた！」
と毎日忙しそうに動き回る同僚たちのお話し。
私はコミュニケーションは大好きだけど
不特定多数の場はすごく苦手だし
1日パワフルに動き回ったら
夜はひとりで過ごす時間が必須。
この典型的な内向的傾向は
私が小さい時からずっと感じていました。
そんな私と周りの微妙なズレが
私だけかな？
もしかしたら日本人だからかな？
と感じることが多かったんですよね。
そんな時、シルビアさんの本と出会ったんです。
シルビアさんの本を偶然見つけた時は
3～4年くらい前かな？
読み進めるにつれ、ドイツ人も内向型な
人がいるんだ！という衝撃を受け
安心から読みながら泣いてしまって。。
シルビアさんはこの本で
私たちに伝えてくれます。
今の欧米的な文化や教育が、
内向型な人たちの生き方を
難しくさせていることがある。
でも内向型の性格は強みでもあり
長所でもあります。
私の住むドイツは、
外向型の人が暮らしやすい
社会だなぁって感じています。
だけど、世界のおよそ1/3（ないし1/2)
は内向型な人たちだということを
忘れてはいけない、
とシルビアさんは言います。
今まで、私の周りにエネルギッシュな
外向型の人しかいない、、、
と思っていた私は
この本を読みながら目から鱗で。
あの日から、ドイツで生きることに
すごく安心したのを覚えています。
そう言われてみると、私の周りには
外向型な人しかいない…と思っていたけど
内向型な人も私の周りにしっかりと
存在していたんですよね。
私のドイツ人の同僚や、友人たち
そのような「内向型」な人たちの
行動を観察したり、深く話しをしていくと、
あれ？私と一緒だ！と思うことばかりで♡
すごく安心したのを覚えています。
個人主義が強く、しっかりとした
意見を求めたがるドイツでは
内向型な性格はあまりポジティブに
思われていないのかもしれません。
だけど、シルビアさんの本が
ドイツでベストセラーにあがった事実は
多くの内向型さんが実際に存在している
証なのだと思います。
シルビアさんが伝える
内向型だからこそ活かせる強みはある
そしてそれを見つけ活かして欲しい
その言葉に私もすごく勇気を
もらっています。
世界に生きる人たちに向けた
「内向型でも自分らしく生きる」
というメッセージが込められた
すばらしい本です。
何度読んでも心に響く
元気をもらえる本です♡
ドイツ語を勉強している方には
ぜひドイツ語版も読んで欲しいです♪
ドイツ語 Leise Menschen-starke Wirkung
日本語 内向型人間のための人生戦略大全
