・「扇情的な情報」に翻弄されない
大統領選と陰謀論について（Live配信2021/1/19） - YouTube
まさに「知性」と「反知性」が浮き彫りにされたやり取りですが、オーディエンス(聴衆)である私たちもうかうかしれられない。昨今のコロナ騒動で、中国に対する憎悪が一層膨れ上がる中・・・、なんと公党に属する政治家志望の人間が、ヘイトの延長線上にある「習近平氏批判」に乗っかったのだ。
たしかに、民主主義制度において、政治家を批判することは当然あってしかるべきだが、それと合わせた適切な知識や経験(中国人当事者とのやり取り)がなければ、いずれも的外れな非難に陥るか、ひどい場合には『他民族への差別意識』へと容易に発展する。
今回の高橋アト氏の件にしろ・・・、日本列島がまるごと「アンチ中国の反響室」に翻弄された結果だろう。
歴史を振り返ると・・・福沢諭吉の時代から徹底して“アジアへの侮蔑心”を「刷り込まれ」・・・、後の朝鮮併合や大陸侵攻も、政府(大本営)やマスコミの扇動を合わせた数々の節目において、果てはその国人を「殺めること」さえも、実際に戦争を通じて起きたのだ。
それから、ある程度「トーンダウン」した現代においても、なお国民の「深層意識の中」に燻っている状況にあるからこそ、Youtube動画では憎悪扇動がバズり、そういった『愚民意識』を「みんなが嫌がっている」と言い換えて、そこに「票田」を見出し、安易な大衆迎合にあやかろうとしたアト氏は、非常に「底の浅い人物」であることが露呈した形だ。
※いかにも「善人」や「奮闘」振りを演出した写真に胡散臭さを感じる
２０２１年１月２１日号 『週刊文春』記事より
コロナ全体主義(公衆衛生ファシズム)を振りまいて、多くの経済死や自殺者を生み出すことをいとわない「殺人週刊誌」が、このような偽善を垂れ流している。
-「経済死」に関して一切スルーの週刊文春(総合知なき恐怖商売)-
そうした愚か者たちが、絶対に触れない中国関連のニュース(香港問題など)は、英語ブロガーMichikoさんやマスコミに載らない海外記事さんの記事で幾度も勉強させて頂きましたが、多くのモノリンガル系日本人は、国内の偏った情報しか接受できずに『反中国のレイヤー』に染まって、実際は「無限のグラデーション」に溢れる物事に対して「数ヵ国にまたがった」客観的認識を蓄えられずにいる。
しかしながら、これは日本だけに限った話ではない。
現在、大統領選挙を経て共和党のトランプ氏が敗北し、民主党のバイデン大統領が就任する過程で、後者が「軍産複合体の代弁者」である真実を覆い隠すかのように、逆に「中国の手先」とする右派界隈の幼稚な陰謀論が罷り通っている。
私は日本の数少ない識者である、元外務官僚の孫崎氏の論評をもとに、バイデン氏の『バックボーン』を適切にお話しました。
今回の動画で大西つねき氏(元れいわ新選組構成員/現フェア党代表)が、一部の陰謀論者が吹聴するパッケージの中に「お金の発行の仕組み(真実)」が入ることによって、彼らの粗雑な言説と一緒に葬り去られる恐れを危惧し、私自身も本来トランプ氏が“平和の大統領”であり、「ロシア講和」と「駐留米軍撤退」を公約に２０１６年の大統領選に勝利した歴史を振り返り・・・ここ数ヵ月間のネトウヨ言説によって、トランプ氏を擁護することが「ネトウヨ陰謀論」と一緒くたにされることは、非常に事実と乖離する危険性があります。
たしかに、今やトランプ大統領は、米民主党の恫喝やMSM(メイン・ストリーム・メディア)の攻撃によって、バノン氏解任や一時は大統領弾劾によって「死に体」へと追い込まれ、より『過激な方向』に転向することになりましたが、それがオーナーたる軍産の不評を買って「上品な雇われ店長」であるバイデン氏へと“シフトチェンジ”が行われたわけで、こうした過程を理解するためには、優良な翻訳記事しかり・・・、しっかりと自分の頭で考えることが重要なのではないかと思います。
<参考資料>
・Youtube動画 『大統領選と陰謀論について（Live配信2021/1/19）』
・Cluttered talk blab blab blab 『高橋アトの応援やめました』記事
・２０２１年１月２１日号 『週刊文春』記事
<ツイッター>
【歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ(ふーくん)】
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