・8月15日以後の「戦争」

 


 

‐シリーズ・明かされる『満鮮史』 その10(朝鮮駐屯の日本軍降伏と武装解除)‐

 

実際は流動的というか、私たちの「頭の中」では8月15日が『終戦』という線引きをしていますが、「本当に戦争が終わった」というリアルは、米戦艦ミズーリ上で行われた『降伏文書の調印』(9月2日)でしょう。

 

 

『ドイツ人とドレスデン爆撃とチャーチル』

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12411190472.html

 

その上、残された旧帝国臣民満州や朝鮮半島北部における“不幸”が起きてしまったことも、ソ連第二次世界大戦における「(枢軸国との戦闘で)世界最大の戦死者」を出したことも無関係ではないだろう。

 

【第二次世界大戦の犠牲者】 (Wikiより)

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%BA%8C%E6%AC%A1%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%A4%A7%E6%88%A6%E3%81%AE%E7%8A%A0%E7%89%B2%E8%80%85

 

こうした戦争における悲劇は、日本とソ連の関係にとどまらず、ドイツや連合国側との問題にもコミットしていく話だが、とりわけ『敵国』や『宗主国』との歴史問題は、非常に複雑で難解であると言わざる得ない。

 

それまで「外地」であった朝鮮から脱出する日本人避難民のエピソードで、金日成委員長(当時)に、古市会長の日本人帰還嘆願書をもって潜入した金勝登氏が、金委員長と会見をおこないなった話があります。

 

これまで散々わが物顔で半島に君臨してきた人間たちが、日常的に朝鮮人を蔑み、三・一独立運動や関東大震災の時には未曾有の大虐殺を行い、みすぼらしく『すべてを失ったとき』になって、やれ「邦人の為だ」とか、相手を悪魔化したり、普通の道理から考えて、今さら被害者ヅラをする根性も気に食わんのですが、そのとき金日成委員長は以下のように答えたそうです。

 

 

在日コリアン友人の画像資料より

 

“我々としても日本人の苦しみはよく知っている。何とかしてやりたい。とくに日本人無為の残留は食糧事情にも大きく影響して、むしろ朝鮮の独立に阻害ある位だ。しかし現在、独立といっても、すべてソ軍の指令下にあるので、日本人送還問題も自由にできないわれわれは困窮した日本人の脱出は黙認してきている。

 

なお、今までの朝鮮民衆の不法行為や、脱出途中の保安局員の掠奪などは、従来の感情のいきがり上なされたことであって、決して政府の意向ではない。今後、ソ軍から特別命令のない限り、日本人の脱出はみとめるであろう”

 

『秘録 大東亞戰史 朝鮮篇』 富士書苑 101頁より

 

‐歴史的知識の欠落したひとりの若者(生保コリアン除外や朝鮮学校無償化反対など)‐

 

それに、戦後満州から引き揚げてきた日本人たちの学校を、時の北朝鮮政府が「支援したこと」も忘れてはならない。

 

こうした“将来に禍根を残さない”意味で、金主席はものすごく冷静に物事を処理されました。

 

歴史的にものすごい不幸があっとき、『因果応報』の如く綺麗ごと抜きで、ある程度の「不条理」は受け入れるべきだと、私自身は強く思いますが、それを口実に自分たちがやってきた行為をチャラにして、手のひら返しのように『己を聖人化』する連中については、断固として咎めなくてはならない。

 

実際、相手側の立場を想像したとき、「自分たち」が長きにわたって、恒常的に人権を剥奪され、名前やルーツを否定され、軍務および苦役、かかる身の危険や、生活も困窮状態の支配状態から解かれたとき、「素直に敵を許せるか」という話だ。

 

残念ながら、一個人としての私には、そうした気持ちは一切ない。

 

だから、“敵を許さない”意味で『死刑制度』を多くの方々が支持するのでしょうが、政治的トップの人間としては、こうした歴史問題に直面したとき、単なる「やられたらやり返す」という考えではなく、来る「あらゆる状況」を想起しながら、物事に取組んで行かねばならない責任の重さがあることは理解できます。

 

 

・「自民党支持者」の中にも 昭和天皇の『責任』を問う人々がいた

 

 

『終戦記念日』

 

りょうりょう

 

https://www.youtube.com/watch?v=xKsAOSAK2QM

 

動画2分25秒以後において、『れいわ新選組ウォッチャー』りょうりょう氏が、ご自身の戦争に対する認識をお話しする過程で、自民党に所属する人々の中でも、昭和天皇の「戦争責任」を考える方が結構いらっしゃるとされていました。

 

‐夏の終わりを期に考える昭和天皇の「戦争責任」‐

 

正直なところ、これは意外でした。

 

祖父さま(1919年生まれ)自民党の地方議員をお勤めになられ、戦争は絶対にダメであると強く願いっておられたことや、主に『靖国神社』の問題についても、これは私自身の認識を含め、理不尽なたたかいで迷惑をかけた国々(南北朝鮮/中国etcをはじめとする近隣アジア諸国)さらにはそれらにルーツを持つ人々に、“心からの謝意(権利回復や金銭補償含む)”がなければ、物事は永遠に進まないだろうし、常態化する差別や分断構造の果てに、過激な左翼思想に染まった政党や組織を跋扈させる可能性も、限りなく減らしていけると思うのです。

 

 

<参考資料>

 

・Cluttered talk blab blab blab 『現代語訳 Japanese Instrument of Surrender』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-11765035490.html

 

・同 『ドイツ人とドレスデン爆撃とチャーチル』記事


https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12411190472.html

 

・在日コリアン友人の写真資料

 

・『秘録 大東亞戰史 朝鮮篇』 富士書苑

 

・Youtube動画 『終戦記念日』

 

https://www.youtube.com/watch?v=xKsAOSAK2QM

 

 

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