キリンの解剖記 郡司芽久 ナツメ社 2019年8月1日初版発行、2021年3月10日第7刷発行 中央生涯学習センター所蔵
カウンター近くに陳列でちょっと前から気になっていた本。
宇都宮市立図書館では全22冊所蔵(中央、東、河内が2冊ずつだが、南は所蔵なし)
4月5日貸出手続き
5月2日返却
5月3日返却期限
4月中に第二章まで読了、返却期限間近になり残りもなんとか読了。
キリンの解剖をしている方で、動物園のキリンが死亡連絡があると、業者に移送を頼み、大学の研究室や博物館のバックヤードで解剖を行う。全長4mにもなるが、首や四肢を切断して搬送もある。
連絡は、危篤状態か死亡してから来るので前もって時間確保が難しく、特に死亡しやすい年末年始はあえて予定入れないとか、
動物の解剖・解体実習があるゼミに入る。ほどなくしてキリンの解体の機会に恵まれる。「解剖」と「解体」の違い。
解体は、骨格標本とするために、皮膚や筋肉・内蔵などを除去するが、解剖は死因究明や筋肉組織などを観察する。
2010年のクリスマス直前から4日かけてニーナを解剖する。
首の皮膚を剥がすと出てきたのは、筋肉ではなく筋肉を覆う筋膜だった。筋膜が骨についていたが、筋膜ではなく腱だった。
3日後の2010年12月29日 浜松市動物園でニーナのパートナーとして飼育されていた「シロ」の解剖を開始し、終わったのは2011年1月10日であった。このときは院生と鳥や爬虫類の首の解剖をしている研究者も解剖に参加したが、筋肉名称は自分でつければと言われた。
2012年1月1日千葉市動物公園のアジム死去。遺体を搬出するため、いつもより細かく刻まれていた。アジムはニーナの母親にあたる個体だった
2012年までは、東京大学本郷キャンパス内の総合研究博物館で解剖していたが、博物館来園者や喫煙所にタバコ吸いに北人から、解剖の様子が見えてしまう問題もあったので、2012年年末から小田原の神奈川県立生命の星・地球博物館で行われることとなった。
研究用のプレゼン資料を印刷して配布し、キリン解剖の機会あれば連絡くるように営業活動もしていたが、キリン以上にオカピのときに読んでくれるよう念を押していたら、冷凍庫にオカピの生後すぐに亡くなった赤ちゃんの遺体があると言われ、首元の部分だけならばと、解剖を了承される。
このとき解剖に運ばれたのは、鹿児島市平川動物公園マサイキリンの「フジ」
2013年1月28日神戸市王子動物園のシゲジロウの訃報。
千葉市動物公園のリュウオウ、横浜市立野毛山動物園のマリン
出生後死亡した動物の遺体は、死後解剖後冷凍保存されている場合もあるし、博物館に献体されることもある。
2013年6月多摩動物公園のアオイが出産直後に死亡した個体は、科学博物館に献体されていた。この遺体を使い、キリンの第一胸椎が動くか、動画撮影した。
2015年1月18日 東京大学付属牧場(茨城県笠間市)に大型動物の青空解剖施設が作られた、
富山市ファミリーパークのキリゴロウが死亡した状態のまま、運搬しやすいように四肢切断もなく運び込まれた、ファミリーパーク側が、なるべく良い状態で遺体を渡そうと努力してくれ、同時に死因解剖も行えるようにファミリーパークの獣医も派遣してくれた。