ウチの相棒が名古屋で見たい美術館の特別展示あると言っていたので。

行ってみようということになりました。

 

 

そこは名古屋市内にある古川美術館。
12月まで所蔵の祈祷書が公開されてるということで観に行きました。
今回の目玉は『ブシコー派の画家の時祷書』。

1412年頃のもので、4年おき位にしか公開されない、貴重な中世装飾写本なのです。

 

大変繊細な装飾頭文字、精緻な挿絵が施された「時祷書」はページの隅々まで丁寧に描かれています。

原本の「時祷書」。

彩色にラピスラズリや金彩などふんだんに使われていて。

ファクシミリでは分からない細部のグラデーションなども生き生きと伝えてくれるものでした。

何度も何度も見直して、満喫して美術館を後にしましたが、まだお昼すぎ。

「今からどうする…?」と迷っていた時、次にピン!ときたのは。

関西にはないアコーディオン専門店!

 

名古屋市熱田区にあるmonte accordion(モンテ・アコーディオン)さん。

 

実はアコーディオン教室の方に来月連れて行ってもらう予定だったんですが…。

フライングしちゃいました。
Nさん、Fさん、ゴメンなさい。

店主のNさんにボタン式、鍵盤式のことを色いろ伺って、試奏させてもらいました。

今使っている楽器のピエルマリアは、中古を譲ってもらったので、楽器を選ぶということを今まで考えてませんでした。

やはり専門の方のお話を聞くと、自分がどういう演奏をしたいのか、どのジャンルを弾いていきたいのか。

自問自答する良いきっかけとなりました。

そして、楽器を選ぶ時も的確なアドバイスをもらいながら、楽器探しをするのも楽しいのではないでしょうか。
僕はそれよりもまず、今の楽器を弾きこなせるようになるのが先決ですが…。

少しずつ、色んな欲求が沸いてきました。


それにしてもCooperfisaのチャンバー付き。

ふくよかで、素敵な音色でした。

そして、名古屋最後は。

同じ熱田区にある「紙の温度」という紙もの専門店。

ここまで紙の素材が充実している広いお店は関西にはないんじゃないでしょうか。
色んな紙を触って触って、相棒はカリグラフィに使う用紙を購入しました。

CDのライナーノーツやバロック音楽のことを調べれば分かることで、今さらなんですが。

本日カートにアコーディオン・ソロ用の《アルビノーニのアダージョ》の楽譜を紹介したので、書いておこうと思いまして。

テレビなんかでもよくBGMに使われたりして有名な美しい曲ですが。
題名の通りこの作品、トマゾ・ジョバンニ・アルビノーニ(1671-1751)の作曲ではありません。

いま手元にあるラルースの音楽作品事典を見てみると。

「イタリアの音楽学者レモ・ジャッツォットの模索」と書いています。

「模索」という言葉を使ってますが。

クラシックのなかにはこれら「偽作」はたくさんあるわけです。

有名なところだとバッハの《トッカータとフーガ 二短調》やカッチーニの《アヴェ・マリア》。

モーツァルトやペルゴレージの作品に含まれる他の作曲家の作品等々、枚挙にいとまがありません。

で、《アダージョ》なんですが。

このレモ・ジャッツォット(1910-1998)なる人物。

アルビノーニ研究の専門家で「通奏低音とアルビノーニのヴァイオリン曲の数小節を基にして作った」そうです。

 

アルビノーニのアダージョ アコーディオン

 

ということで、作曲者はともかくとしてこの曲。

店主は、好きです。


アコーディオンって通奏低音の作品とも相性が良いようで。
残響のよい場所で演奏したら気持ち良く弾けそうです♪

 

 

先日のイベント期間中。

 

残念ながら、ゴダールは見れなかったのですが。
店主も大好きな『ロシュフォールの恋人たち』を観ることができました!

 

フィルムミュージック: 映画 『ロシュフォールの恋人たち』

 

『シェルブールの雨傘』から4年後に公開されたこの映画。

アートビレッジセンター映画担当のHさんに教えていただいたんですが。

実は、いろんな映画や監督へのオマージュが隠れているそうです。

だから、ジーン・ケリーが出てくるのも納得。

だって、明らかにフランス人たちの配役の中で違和感がありますもんね。

ジーン・ケリーの存在自体が、MGMミュージカル映画へのオマージュになってるんですね。

あと店主が見つけたのは。

フランソワ・トリュフォーへのオマージュ(多分)。
双子の姉妹のお家に、祭りのスタントをやるエチエンヌとビルの二人組が訪れるシーン。
玄関を開けたカトリーヌ・ドヌーブがふたりに「あら、ジュールとジム!」と声をかけてました(多分)。


"Jule et Jim"はご存じ、トリュフォー監督の『突然炎のごとく』の原題。
パッとひと言だけのセリフなんで間違ってるかもしれないけど。

そう言ってたような気がしたんですけどねぇ。

今回初めてスクリーンで『ロシュフォールの恋人たち』を観て、聞いて。

すっかりフランス気分なイベントを過ごさせてもらいました。

Ciao!

先日のワークショップの様子。
アートビレッジセンターの方が撮ってくれた写真を頂きました。

円卓を囲んでお菓子とお茶を飲みながらのワークショップ。


講座形式で進めたので皆さん下を向いてますが。
熱心に歌の内容を聞いてもらってました。

 

 

解説と歌った曲は3曲。
『月明りに Au clair de la Lune』
『澄んだ泉に A la claire fontaine』
『ひとりの羊飼いの娘がいました Il etait une Bergere』

 

 

また何かの機会に出来ると良いですね、とアートビレッジの方とお話しているので。

次回は、ぜひ皆さんもご参加ください♪。

 

本日から始まりました神戸アートビッレジセンター(新開地)での特集上映。

「ゴダール/新世紀の起源」。

その関連イベントとして。

ENSEMBLEのイベント出展。

 

 

そして、ワークショップ「シャンソンを歌おう!~フランス雑貨店主が贈る、ちょっと素敵な民謡のお話~」。
無事に終了しました♪

 



予想(不安?)を大いに裏切り。

定員オーバーのお申し込みをしていただいて開催することができました。

皆さん、店主のお話を興味深く聞いていただき。

一緒にフランスの童謡を歌いました♪

ワークショップが終わってからも色々と質問していただいたり。

フランス文化についてお話をしたり。

店主にとっても、大好きなフランス音楽の話をたっぷりさせてもらって、とても愉しい会となりました♪

ご参加いただいた皆さん。

KAVCスタッフの方々。

本当にありがとうございました!!

 

ワークショップは今日1日だけでしたが。

イベント出展は月曜日までとなります。
お時間がある方は、ぜひ遊びにいらして下さいね。

 

先月末に、ひっそりと、大阪北浜でひとつのお店が閉店しました。

通算で30年以上も続いてきて。

北浜の方たちに愛されてきた喫茶店「珈琲 杏珈堂」さん。

 

 

たびたび訪れては「和製ブロカント」となった店内で珈琲を味わい。
マスターのレシピによる、旨いサンドイッチをお腹におさめながら、ゆっくり時間を過ごすのが好きでした。

 



そして最後になる珈琲を頂いている時。

いつも目にしていた店内で「あ!」と気付いた”もの”がありました。

それはお店ならばどこでも当たり前にある「もの」。
これまで訪れた時は、お店が閉まるなんてことは全く頭になかったので。
まさか「これが欲しい」とは考えもしていませんでした。

お昼時の忙しい時間帯だったので。

マスターが少し落ち着いた頃を見計らって思い切って聞いてみました。
「このお店の思い出と一緒に、これ、譲ってもらえませんか?」と。

そして昨日。
マスターの奥さんと会い、無事に譲り受けてきました。

 

随分昔の、アナログなレジスター。
コインを上から入れて、サッと必要な枚数だけ出せるようになっています。

 

実は店主。
先日から、イベント出店の時に使える便利な金庫のようなものを探していました。
でも「これは!」というものになかなか出会えずにいたところだったんです。

「杏珈堂」さんではアンティーク楽譜の展示会をさせてもらったり、そこで過ごす幸せな時間を頂いたり。

とても思い入れのあるお店。

そんな思い出と一緒に、このレジスターを譲っていただくことができました。

これからも、「杏珈堂」さんの思い出とともに、ENSEMBLEでも活躍してもらおうと思っています。

古い「もの」が繋ぐ、人と人の「縁」。
「もの」そのものが持つ価値以上に、ブロカントが持つ時を経てきた味わいや、人の想いという魅力に、改めて気付かせていただいています。

「杏珈堂」のマスター、そして奥さまに、心から感謝しています。
本当にありがとうございます。

皆さんも、イベント出店の際にこのレジを見かけたら、興味津々で見てくださいね。
もちろん、「非売品」です♪

CDのカートで、また素敵な1枚をご紹介させて頂くことになりました♪

 

『音楽室』みずのまりも

 

まりもさんは、夙川の実店舗の頃からよくお店に来て頂いていて。
とても可愛らしい女性です。

つい最近では、和歌山の地元紙「ニュース和歌山」にも取り上げられ、幅広く活動されています。
グリーンのアコーディオン「ピエルマリア」が、とても印象的。


お天気が良い日に、ぴったりのサウンド。
皆さんもぜひ、幸せあふれる音楽の世界に耳を傾けてみてくださいね♪

アコーディオンの祭典。
「ベローズ・ラバーズ・ナイト Vol.12」のライブを聴きに行ってきました。

 

 

日本アコーディオン界の重鎮Cobaさん。

ザッハトルテの都丸智栄さんほか、我らがかとうかなこ先生など。

日本で活躍されているアコーディオニストが一堂に会した、贅沢なライブでした。

都丸さんのクオリティの高さとパフォーマンスの凄さ。

Cobaさんのパワフルな演奏の圧倒され。
かとう先生の美しい音色に変わらず惚れ惚れした、あっという間のひと時でした。

そして今回の目玉は。

Cobaさんがアコーディオン合奏のために委嘱した、関西が誇る名作曲家、キダタロー先生の世界初演作品でした!

会場にはキダ先生が登場して、Cobaさん&キダタロー先生の座談トークをご披露。
ウチの相棒はキダタロー先生を拝めるという事で、店主より早くチケットをゲットしてきてくれました(笑)。

重鎮ならではの歯に衣着せない物言いと、Cobaさんのやりとりで会場は大爆笑!。
これだけでも聞きに来た甲斐がありました。

アコーディオン誕生200周年をカウントダウンするこの企画。
来年も楽しみにしています♪。
 

わたくし、昨年からアコーディオンを弾いております。

きっかけは、かとうかなこさんの事務所ハーモニーフィールズさんと仲良くなったこと。

アコーディオンの楽譜は前から取り扱ってましたが。

ハーモニーフィールズさんとのお付き合いで、CDを販売させてもらったり、アコーディオン楽譜の商品アイテムも増え…。
「自分もアコーディオンを演奏してみたい」と思うようになりました。

 

 

いま弾いてる楽器はクロマチック・アコーディオンと言って、鍵盤のない全部ボタンの楽器です。
名前の由来は左手のボタンが半音階(クロマチック・スケール)で順番に並んでるから。

鍵盤式にしなかったのは、ピアノのとは違った感覚で弾いてみたいと思ったから。

サイズもコンパクトで、なんといってもかわいらしい。

 

そして。

店主イチオシのアコーディオニスト、「リシャール・ガリアーノ」さんの教本で練習中。

 

ガリアーノ,リシャール 《アコーディオン メソッド》 CD付 鍵盤/ボタン

 
こちらの教本。
ある程度の楽譜が読めて。
アコーディオン以外の楽器経験者の方に、お薦めの練習曲集です。
途中から急に難しく!なったりしますが。
アコーディオンを「ちゃんと音楽的」に弾くためのエッセンスが凝縮されていて。
表現するためのテクニックが身につきますよ♪

今は教則本と並行して、『クロードへのタンゴ Tango pour Claude』を練習中。

ガリアーノ,リシャール 《アコーディオンのためのリシャール・ガリアーノ》

 

調べてみると、この曲はどうやらクロード・ヌガロへ捧げられたようで。
ガリアーノは、ヌガロのオーケストラに参加していたみたいです。
ヌガロも、60年代からジャズへ傾倒してますしね。

 

いつか、彼の曲をさらっと弾けるようになりたいな、と思いながら。

隙間時間に練習を頑張りたいと思います!

今回は"1876"(恐らく年号)と書かれた、珍しいピアノをリペアしていきます。

 

こちらのピアノは中にピアノ線が張ってあり、それを打弦することによって発音します。
だからグロッケンタイプのトイピアノより、よりピアノに近い発音ですね。

まずは、いつも通り。

アクションを修復していきます。

 

こうして見ると、リペアは終わったように見えますが。
実はこれから細かい作業が色々出てくるのです。

ピアノ線は、もちろん、古く、もろくなっているので、全て交換していきます。

 

交換する時に開けた裏フタに、落書きを見つけました。

 

チューニングピンを刺している穴も、ユルくなっているところは詰め物をして。

時間をかけてテンションを上げていきます。

 

鍵盤の下にあるクッションを交換します。

 

そしてやっとリペアが終了。

 

外から見た限り、変わりませんが。

130年ぶりに音が鳴る様は、充足感があります。
可愛らしい優しい響きがします。

最近いろんなトイピアノを修復していて気がつくんですが。
最初の見立てで「ここと、ここを修理したらOK」と思っても、そう簡単には終わりません。

ひとつの場所を直してみると、新たに別の場所の不具合が見えてきてしまいます。


でもせっかく直すんですから、ストレスを感じずに弾いていただきたい。
一期一会で出会った貴重なアンティーク。

納得するまで、リペアしていきたいと思ってます。

皆さんのお家にも、飾っているだけで音の出ないアンティークのトイピアノがありましたら、ぜひご相談くださいませ♪