先月末に、ひっそりと、大阪北浜でひとつのお店が閉店しました。

通算で30年以上も続いてきて。

北浜の方たちに愛されてきた喫茶店「珈琲 杏珈堂」さん。

 

 

たびたび訪れては「和製ブロカント」となった店内で珈琲を味わい。
マスターのレシピによる、旨いサンドイッチをお腹におさめながら、ゆっくり時間を過ごすのが好きでした。

 



そして最後になる珈琲を頂いている時。

いつも目にしていた店内で「あ!」と気付いた”もの”がありました。

それはお店ならばどこでも当たり前にある「もの」。
これまで訪れた時は、お店が閉まるなんてことは全く頭になかったので。
まさか「これが欲しい」とは考えもしていませんでした。

お昼時の忙しい時間帯だったので。

マスターが少し落ち着いた頃を見計らって思い切って聞いてみました。
「このお店の思い出と一緒に、これ、譲ってもらえませんか?」と。

そして昨日。
マスターの奥さんと会い、無事に譲り受けてきました。

 

随分昔の、アナログなレジスター。
コインを上から入れて、サッと必要な枚数だけ出せるようになっています。

 

実は店主。
先日から、イベント出店の時に使える便利な金庫のようなものを探していました。
でも「これは!」というものになかなか出会えずにいたところだったんです。

「杏珈堂」さんではアンティーク楽譜の展示会をさせてもらったり、そこで過ごす幸せな時間を頂いたり。

とても思い入れのあるお店。

そんな思い出と一緒に、このレジスターを譲っていただくことができました。

これからも、「杏珈堂」さんの思い出とともに、ENSEMBLEでも活躍してもらおうと思っています。

古い「もの」が繋ぐ、人と人の「縁」。
「もの」そのものが持つ価値以上に、ブロカントが持つ時を経てきた味わいや、人の想いという魅力に、改めて気付かせていただいています。

「杏珈堂」のマスター、そして奥さまに、心から感謝しています。
本当にありがとうございます。

皆さんも、イベント出店の際にこのレジを見かけたら、興味津々で見てくださいね。
もちろん、「非売品」です♪