【制作事例】日下太鼓台「川中島合戦図」水引幕|東大阪・石切劔箭神社
歴史絵巻を現代の祭礼に──川中島合戦の幕絵を手描きで制作
いわき絵のぼり吉田・絵師 辰昇(しんしょう)です。
今回は、東大阪市・日下太鼓台様よりご依頼いただき、
新調された布団太鼓台のために制作した、夏用水引幕「川中島合戦図」をご紹介いたします。
武田信玄 vs 上杉謙信──壮絶な戦いを筆で描く
ふとん太鼓台背面
—— この幕絵は、戦国史上でも名高い「川中島の戦い」における、
武田信玄と上杉謙信の一騎打ちの場面を主軸に構成しています。
古典的な構図や甲冑の意匠を意識しながら、
細部まで筆を入れ、一筆一筆に力を込めて仕上げました。
幕絵として遠目にも映える迫力を保ちつつ、
近づいて見たときには表情や動き、甲冑の文様まで目で追いたくなるような、
「近景・遠景の両立」を目指して描いています。
基本情報
- 絵柄:川中島合戦図(水引幕)
- 制作年:2020年(お披露目は2021年)
- 使用場所:石切劔箭神社 / 日下太鼓台(ふとん太鼓台)
- 技法:本手描き顔料染め(肉筆)
- 素材:木綿
- 縫製仕上げ:梶内だんじり謹製
東大阪の誇りと魂が込められた太鼓台に
—— この幕絵は、地域の皆様の熱意が結集した太鼓台にふさわしく、
絵師としても大きな責任と喜びを感じながら筆を取りました。
この水引幕は、石切劔箭神社様へ宮入する日下太鼓台様のために制作された幕絵です。
地域の誇りを背負う太鼓台にふさわしい品格と迫力を備え、
歴史絵巻が現代の祭礼空間に命を吹き込むような「祈りと美の融合」を意識しながら、
一筆一筆、心を込めて描かせていただきました。
「川中島合戦図水引幕」2020年
— いわき絵のぼり絵師 辰昇 (@enoborishinsho) August 9, 2023
東大阪市 #日下太鼓台保存会 様が太鼓台を新調された際に、私は夏用水引幕の制作を担当させて頂きました。木綿に肉筆画です。#川中島合戦図 #梶内だんじり #水引幕 pic.twitter.com/fkaKFspkmj
動画44秒【公式】日下青年団X(旧Twitter)より
今後、制作背景もあらためてご紹介します
—— この水引幕の構成の意図や、制作時の工夫・技術的試みなどについては、
今後ブログ記事を分けて詳しくご紹介する予定です。
伝統的な筆法で描いた武者絵が、現代の祭礼とどのように交わるのか。
手描きだからこそ可能な表現とは何か。
その核心に少しずつ触れていけたらと思っております。
最後に
祭礼文化に関わるすべての皆様とともに、これからも筆を通じた表現を深めていきます。
どうぞ今後の記事にもご期待ください。
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いわき絵のぼり吉田・絵師 辰昇(しんしょう)
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