直感ワイン!! 

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ワインをエチケットのデザインと話題性で選ぶ人のためのブログです。

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VdT Blanc Le Mont 2011
ル・モン アレクサンドル・ジュヴォー

 

 

一風変わった3Dラベル。

 

それもそのはず。
造り手のアレクサンドル・ジュヴォーは
ディジョン大学で美術を専攻していたという
変わり種。

 

それもあってか、
“ル・モン”以外のラベルも
大学時代に知り合った奥さんの版画を
元に自ら作成するなど、ラベルデザインに
ついて強いこだわりを持っているようです。

 

もちろんワインに対しても同様で、
収穫は全て手摘み。
醸造においても天然酵母の使用。
SO2無添加
(ヴィンテージにより極少量添加)。
など、一つのアートを手掛けるかのごとく、
丁寧に仕上げます。

 

 

LeMont2

 

 

それにしても昨今の自然派の造り手ですが、
ボルドーやブルゴーニュの保守的な
ラベルデザインとは対照的に、
あまりに自由奔放。

 

それは、
旧来の格付けの縛りなど全く気にせず、
むしろ縛りがないことを最大限利用して
自らの名前をそのままブランド化し、
自己表現しようとしているようでもあり、
それが個性豊かなワインラベルに
表れているように思います。

 

まあ、現在は一極集中ではなく、
消費者が多様な選択肢を楽しむ時代。
そんな中で旧来型ではない多様なワインの
造り手が生まれていることについて、
一ワインラバーとしては
非常に喜ばしいことだと感じています。

 

さて、“ル・モン”の
テイスティングです。

 

 

LeMont3

 

色は光沢のある淡い黄色。


緑色が抜け、熟成手前の落ち着いた
雰囲気を醸し出している。

 

香りは開いているものの、
やや還元的な香りが混じる。


白い花にライムピール、ジンジャー。
そこに控えめな石の香りが混じり
複雑さを増している。

 

口にすると、
ライムピールを纏ったしなやかな酸に
石や塩のニュアンスを持つ
存在感あるミネラルが、
くずれそうでくずれない
微妙なバランスの上で調和しており、
その不安定さがまた美しい。

 

全体的には、
フローラルでミネラリーな辛口の白で、
非常に繊細ながらストラクチャーの整った
フィネスあるつくり。

 

 

LeMont4

 

いや~美味しい。
価格は4000円前後と高くはないが、
決して安くもない設定。
しかし、1万円以上出して
ブルゴーニュの有名どころの1級以上を
開けるくらいならこちらを選ぶ。

 

そう思えるくらいの
エレガントなつくりの
フィネスあるシャルドネです。

 

 

 

VdT Blanc Le Mont 2011
ル・モン アレクサンドル・ジュヴォー

品種:
シャルドネ100%

カテゴリ:
白 / 辛口

Alc:
12.5%

国地域:
フランス / ブルゴーニュ
(マコネ)

生産者:
アレクサンドル・ジュヴォー
(Alexandre Jouveaux)

インポーター:
ヴォルテックス

 

 

 

 

 

Pab Lambrusco NV
パブ・ランブルスコ

 

 

豪州ヴァンナチュールの
トップランナーの一人、
パトリック・サリヴァンが生み出す
微発泡の赤ワインです。

 

 

Pab1

 

まずはこのラベルデザインですが、
どうも欧米人の、特に年配の人たちにとって
特別な想いを抱かせるらしい。

 

というのもこのデザイン、
1960年代にアメリカで発売された
コカ・コーラ社初のダイエットコーラ
“TaB”のパロディだったりします。

 

私は最初このラベルを見たとき、
なんとシンプルでストライキング・・・
と、単純に思いましたが、
見る人が見れば、実にノスタルジーを
感じる、そんな特別な!?
デザインなのです。

 

 

Pab2

 

ランブルスコといえば
エミリア・ロマーニャ州でつくられる、
天然微発泡性の赤ワインを差しますが、
こちらはオーストラリアの
ヴィクトリア州で栽培されている
グラスパロッサ種でつくられたモノです。

 

さて、パトリック・サリヴァンが
つくり出すTaB、いやPaBはいかに!?

 

 

Pab3


色はやや淡めの、
多少茶色がかった赤色。

 

泡の量は少なめ。

 

香りは
木いちごにチェリー、レッドプラム
といったやや酸味のある赤果実の香り。


加えてややアーシーなニュアンスもあり、
軽やかでフレッシュ。

 

口にすると、
熟す手前の青さの残るトマトの酸味と苦味、
そしてレッドアイを連想するような
凝縮したトマトのコク。

 

 

Pab4

 

甘さひかえめで、
青いトマトを煮詰めたような、
コクのある赤泡という
過去にあまり出会ったことのない
カテゴリ。

 

妻は苦手な味わいのようで
グラス1杯でギブアップ。
私は、これまたレッドアイ的に
癖になりそうな(そうでないような)

味わいで

個人的にはまぁまぁ・・・

 

 

Pab Lambrusco NV
パブ・ランブルスコ

品種:
グラスパロッサ100%

カテゴリ:
赤 / 微発泡

Alc:
13 %

国地域:
オーストラリア / ヴィクトリア

生産者:
パトリック・サリヴァン
(Patrick Sullivan)

インポーター:
Wine Diamonds

 

 

 

 

Wonder Wommane 2016
ワンダー・ウーマンヌ

 

 

元々は、アメリカの漫画出版社である
DCコミックスの作品の中で
スーパーマンやバットマンと
共に登場するワンダーウーマンですが、
この夏、彼女が主役を演じる映画
が公開され話題になりました。

 

映画や漫画のワンダーウーマンの
モデルについては諸説あるようですが、
このワインラベルにある
“ワンダー・ウーマンヌ”の
モデルは明白。
それは、このワインの造り手である
女性醸造家のアンヌ・パイエ女史です。

 

 

WWoman1

 

彼女はビオディナミの大家、
クリストフ・ボー氏と共に
ラングドックで仕込んだワインを
ロワールにある自身のドメーヌに持ち込み
ワインを醸しています。

 

なので、下のワインの説明の欄には
ワイン産地をロワールとしていますが、
ブドウ自体はラングドックのもの
だったりします。

 

 

WWoman4

 

そんな事情もあり!?
インポーターのHPなどでは
このワインを「ロワール・ドック」と
紹介しています。

 

さて、このロワールの
ワンダー・ウーマンヌが生み出す、
自然派のロワール・ドック
ロゼ・スパークリングですが、
そのお味は。

 

 

WWoman2

 

色はやや褐色がかったサーモンピンク。
言い換えると色あせた生ハム色。

 

微かに濁った液体からは
粒の大きな泡が勢いよく立ち上っている。

 

口にすると白桃、そしてチェリーなどの
赤果実のほんのりとした甘味に、
しなやかな酸味。


更にはほのかにジンジャーの苦味が加わり
余韻に続いていく。

 

全体的には
フレッシュ&フルーティで
軽やかでありながら僅かにコクもある。

 

 

WWoman3


このラベルデザインやネーミング、
更には映画の印象などから
どうしてもリポビタン系の味を
想像してしまいますが、
ワイン自体は女性醸造家の作品らしい、
やさしくフルーティな路線の
ロゼ・スパークリングです。

 

 

Wonder Wommane 2016
ワンダー・ウーマンヌ

品種:
グルナッシュ、シラー、サンソー

カテゴリ:
ロゼ / スパークリング

Alc:
12 %

国地域:
フランス / ロワール
(トゥーレーヌ)

生産者:
オトゥール・ド・ランヌ
(Autour de l'Anne)

インポーター:
(株)ラヴニール