バレット・ドジャー モンテプルチアーノ [2016] / デリンクエンテ | 直感ワイン!! 

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BULLET DODGER MONTEPULCIANO [2016]
バレット・ドジャー モンテプルチアーノ


バレット・ドジャーをリリースする ”デリクエンテ” は
2013年に設立されたばかりのまだ新しいワイナリー。

このワイナリーがあるリヴァーランドは
オーストラリアの中でも土壌や気候といった面で
ぶどうの栽培におけるポテンシャルの低い、
いわゆるテーブルワインの産地として知られていますが、
デリクエンテは、その恵まれない状況のなかで、
リヴァーランドに新しい風を吹き込む存在として
期待されています。
 
デリクエンテの掲げるコンセプトは、

・リヴァーランドの土壌や気候に合った
 イタリアの地ぶどうによるワインの生産

・人の手を極力排したワインづくり

・飲みやすさとハイコストパフォーマンス

…と非常にわかりやすい。

 

Face2

 

一方、この強烈なインパクトを放つラベルですが、
デザインは、デリクエンテのオーナー、

グレッグ・グレゴリオの友人が手掛けたもので、
ラインナップ全てがこのテイストで統一されています。

ラベルにはそれぞれ
強いメッセージが込められているそうですが、
そのメッセージとは、
ワイナリーのトップページに書かれた
以下のフレーズが意味するところでしょうか。

 


SOMETIMES YOU’VE GOT TO HEED THE CALL OF
THE WILD CHILD WITHIN.

SOMETIMES YOU’VE GOT TO GO HOME WITH
A BUNCH OF GRAPES WHO’RE UGLY AS SIN.

 

 

Face3

 

さて、テイスティングです。

色はやや紫がかった赤色で、
濃さは中程度。

香りは開いている。

ベリーとプルーンの果実のアロマがあり、
イチジクと鉄のニュアンスがそこに加わる。

イタリアのモンテプルチアーノのような凝縮感はなく、
ヴァンナチュールらしく、ひたすらジューシー路線。

アタックは中程度からやや軽め。

ボディは、柔らかでやや厚みのある
ミディアムボディ。

味わいは、酸は滑らかで角がなく、
タンニンはシルキーで渋みはわずかに感じる程度。
プルーンの果実味に加えて、
黒糖系の温かみある甘さが特徴的。

そして、この黒糖系の甘さが主体となった
余韻が長く伸びていく。

 

 

Face4

オーストラリアでリリースする世にも珍しい
モンテプルチアーノのヴァンナチュールということで
興味津々でしたが、
実際に飲んでみて「なるほど」と納得する点も
いくつか。

リヴァーランドのテロワールの影響というのは
正直わからないものの、
イタリアの(ヴァンナチュールではない)
モンテプルチアーノとのはっきりとした違いが
いくつかあり、
基本的な香りや味わいの傾向こそ変わらないものの、
濃く凝縮感の強い印象のモンテプルチアーノが、
柔らかで甘みのあるワインに仕上がっている点に
ある意味驚き。


 デリクエンテHP(英語)

 ラベルギャラリー
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◇ワインデータ◇
BULLET DODGER MONTEPULCIANO [2016]
バレット・ドジャー モンテプルチアーノ
品種:モンテプルチアーノ100%(Montepulciano)
カテゴリ:赤 / ミディアムボディ
国地域:オーストラリア(Australia)
 / 南オーストラリア(South Australia)/
リバーランド(Riverland)
生産者:デリンクエンテ(Delinquente)
(Chateau Ducru Beaucaillou)
インポーター:(株)kpオーチャード
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微発泡のタフ・ナッツ