VdFルージュプランタン [2014] / シモン・ビュッセー

VdF Rouge Printemps 2014
VdFルージュプランタン

夏なのにプランタン。

季節感がなくてスミマセン。
夏なのに梅雨が逆戻りしたような
天候が続き、しまいには
飲むワインはプランタン・・・

いったい日本の四季は
どうなってしまったのでしょう・・・

こちらの造り手
シモン・ビュッセーですが、
フランスは南西地方の
カオールの生産者です。

父の代からビオロジックによる
畑の栽培を行っている
いわゆる自然派と呼ばれる造り手の一人で、
この地域においては
トップクラスのネームバリューを
誇ります。

現在は一部ビオディナミによる
栽培も行っており、
醸造はポンプ未使用で天然酵母使用。
SO2も無添加と、
自然派と呼ばれる中でも比較的
厳格な基準を採用している造り手です。

ちなみに
ラベルのハンドプリント、
こちらはシモン・ビュッセーの
娘さんのものだそうです。

南西地方のカオールで
つくられるマルベック100％の
自然派ワイン。そのお味は？

色は淡い紫色で
かすかに濁っている。

香りは、ブルーベリー、カシス、
それにレッドプラム。
背後には木いちごのような
甘い香りも感じられ、
果実をそのまま絞ったような
ジューシーさ
そしてフレッシュさがある。

しかし口にしてみると、
香りから想像するほどの
甘さは感じられない。

タンニンはややざらつきがあり、
熟す前のトマトのような、
少々青さの残る酸味、そして苦味。

みずみずしくも
青さの残る果実味による後味が
中程度続く。

スタイルは、
フレッシュでジューシーな
ミディアムボディで、
砂糖を入れない
100％トマトジュースのような、
酸味とコクがある。

多少の特徴的な要素はあるものの、
ここからマルベック100％を
連想するのは至難の業。

マルベックといえば、
肉料理にベストマッチの、
アルゼンチン産の筋肉隆々なつくり
というイメージがありますが、
こちらのワインはその真逆。

ワインは、その土地の気候や風土、
それに食生活を色濃く反映する
飲み物ですが、
加えてつくり方によっても、
こうも変わるものかと
改めて驚いた次第です。

VdF Rouge Printemps 2014
VdFルージュプランタン

品種：
マルベック100%

カテゴリ：
赤 / ミディアムボディ

Alc：
14%

国地域：
フランス / 南西地方
（カオール）

生産者：
シモン・ビュッセー
（Simon Busser）

インポーター：
ヴォルテックス

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