2023/09/10~11


最終編。碓氷バイパスに乗って少し下山、初めて降りたつ横川のまち。
先日の移住相談で提案を受けた「安中市松井田」「東軽井沢」エリアに属する場所だ。
車から降りて一番最初に思ったことは、静かで空気が澄んでいる。バイパス沿いなのに嬬恋より耳が休まり、空気がおいしいとはこれ如何に。何を差し置いても嬬恋推しで度数強めの色眼鏡で見るわたしが素直に認めざるを得ない、これは事件の予感。
▲信越線 横川駅
駅の背後には連なった岩山。
裏妙義。ほー。妙義山を麓から見上げたのは初めてだけど、すんごくいい眺めじゃないか。
駅前の町営駐車場からのどしっとした妙義山も曇り空に映えている。
想像以上に横川から望む妙義が良くて、マイベストマウンテン・浅間山が霞み出してしまう。あれ半分長野のものだしなぁ、こっちはまるっと群馬じゃんとか思い始めるやばいやばい。
▲おぎのや 横川本店 
横川といったら峠の釜めし。
頭文字Dとか鬼滅の刃とか、ヲタク歓喜のショーケースがお出迎え。
▲おしながき
ドリンクが観光地とは思えぬ良心的価格。
店内は貸切状態で、ひそひそ話しても声が響いてしまうほど。週末などは混むのだろうか。
峠の釜めし定食、味噌汁と力餅付きを。
これこれ。栗ほくほくな感じがそそる。
本店だし熱いのが出てくるのかなと期待していたのだけど、至極ぬるめの日向温度。しかし安定の味、安定の美味しさ。おぎのやの峠の釜めしと登利平の竹弁当を交互に食べる生活がしたい。
デザートは安中名物・力餅。
伊勢の赤福…と思うかもしれんが、実はこちらの方が歴史は長いようです。
初めて食べたけど、こしあんの口当たりがなめらかでお餅も柔らか。甘さ控えめで美味しい。ごちそうさまでした。

▲観光案内所
横川駅から徒歩3分のところにある。腹ごなしに周りを散歩し、ここのベンチでひと休み。妙義山に見惚れ、静けさにうっとりとしているわたしに、義父母が「よっぽど気に入ったんだなー。」と言う。そのうち義母は冗談で「そのうち妙義山が見えるとこに住んじゃうんじゃねぇか!?」とまで放ったので、夫、すかさずロックオン。雉も鳴かずば撃たれまいのに。

「実際、群馬って住みやすいよね」「物価安いし」「横川駅なら、実家の最寄りから鈍行でも2時間半で着くみたいだよ」「あーいいね、ここらへん家賃も安いわ」とスマホで調べながら、畳み掛ける夫。いきなり本題に迫りすぎではないかと横でチキるわたし。
自分は何も言わんどこうかと思ったけど、一応ひと言、「東京じゃ色んな事が不安で前向きになれないけど、こういう場所なら子供欲しいって思う」と呟いてみた。

そうしたら、とにかく孫が欲しくて欲しくて震えて続けてきた義父母、目の色がギンッと変わる。確かに軽井沢も近いし、万座にも近いし、いい所だもんね、と首ブンブン縦に振って移住を肯定。まさか。
「2時間半で(孫に)気軽に会える」というのが大きいポイントだったようだ。まだ横川に住むとも、子供持つとも決まってないんだけど。
▲観光案内所内のお土産ショップ
関所、妙義山グッズいっぱい。
買いそうになった。
史料展示室も併設。
時間がなかったので、入って見ることはかなわず。これは次回のお楽しみ。
帰路につく。
写真を撮り忘れたけど、小僧も横川駅前をぐるりとお散歩。色んな植物と出会って気に入った様子だった。

こうして群馬移住ポジティブキャンペーン、大成功で幕を閉じる。移住賛成の言質はとったので(義母のことなので覆る可能性は捨てきれないけど)、あとは運命に身を委ねるばかり。
我々も嬬恋の素晴らしさを再確認した上で、横川のまちを実感できたのが良かった。

またみんなで来ようね。