股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -44ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

今の体の状態よりも動ける体の状態にしたい。私は、体の使えない状態にある機能を、いかにしたら使える状態にできるのか、といつも考えてトレーニングしています。一方で体の使えない状態にある機能を、体の使い方を工夫して代償するという方法もあります。
 
私の右足の薬指は、学生時代に柔道の練習をしているときに靭帯を損傷して、今も関節はグラグラします。使えていない状態の機能を使えるようにするには、靭帯を治さなければいけません。しかし、それをしていないので、他の指をもっと使えるようにすることで、薬指の機能を補っています。これが代償する方法です。
 
私は、代償することを、最小限に留めたいと思っています。力の入らないゆるゆるの筋肉があるのなら正しく収縮できるようにしたいし、感覚や神経が鈍くなっているのなら敏感にしたい。代償するというのは、どこかに皺寄せがきます。それを重ねるうち代償しきれなくなるのです。その後、同じ足の親指が疲労骨折しました。今、思うと皺寄せだったのだとわかります。その後、何十年も関節が固まったままにしていましたので、末梢神経を損傷する大怪我につながったのだと思います。
 
私はそのようなことに、何十年も気づくことができませんでした。それもそのはず、私の体はつながりを失っていたのです。ですから、体のつながりを良好にするためには、今の体の状態を維持することよりも、今の体の状態よりも動ける体の状態にしたいのです。つながりのない体は、上手くコントロールできないので、故障の原因になります。ですからこれには、体のつながりを良好にすることが大切なのです。
 
さて、本日も来院された方たちと、固有感覚のトレーニングをしました。無意識のうちに足の長さが短くなり、体のつながりが薄くなっていました。これでは、体が不調になってもおかしくありません。牧神の蹄に足指をぴったり合わせることができるようにしましょう。
 
 

【体幹360度回旋】背骨を動作の中心軸にする施術とトレーニング

 

 

 

私の所には体のつながりを感じられない、と訴える方が多く来院します。ところで、体のつながりとはどのようなものでしょうか?難しいですね。これは自分の体につながりを感じられるようになって、はじめて実感できるものだと思います。私の場合は、20年前に末梢神経麻痺という、足の運動神経と感覚神経の怪我を経験し、回復する過程で体のつながりを実感しました。麻痺というのは、「つながり」、以前に「無」ですから、途方に暮れてしまいますが、回復と共に体と動作が「無」から構築されていく過程を実体験しましたので、貴重な財産になりました。

 

私の実感では、体のつながりとは、体の中の無意識の感覚の流れです。この感覚は固有感覚(深部感覚)といいます。体のつながりを感じられない場合は、固有感覚の流れが良好な状態でないということです。固有感覚の流れを良好な状態にするには、自分の体に必要なことをしなければなりません。まずは「自分の体と向き合うこと」が必要でした。私のような麻痺の状態になってしまうと、絶望して諦めてしまう方も多いでしょうが、「無」ではなく、体が「有」でつながりを求める状態ならば、自分の体と向き合えるはずです。

 

とはいえ、麻痺の状態「無」になっても自分の体と向き合える人がいます。私は怪我で麻痺の状態になる以前に真向法という体操を知りました。「125歳まで私は生きる」の著者渡辺弥栄司さんが真向法の第3体操である開脚をやられいたからです。後から知ったのですが、真向法の創始者である長井津氏は、42歳のとき脳卒中で左半身不随になり、真向法の第一体操を3年間毎日行い、さらに第二体操編み出し、次第に体が柔軟になり、不自由だった体が元の通り動いて、以前にも増して健康になったそうです。残念ながら渡辺さんにお会いする前に、私は右脚を麻痺しましたので、真向法とは結局ご縁はなく、独自の股割りを二十年経った今もまだつづけています。創始者の長井氏は3年間毎日、第一体操を続けました。私は股割りをつづけました。1つの動作に注力し、それをつづけるということが、自分の体と向き合うための核心だと思います。そして、固有感覚の流れを良好にするための準備ができるのです。

 

私は運動神経と感覚神経の怪我をして右脚が「無」の状態を経験しました。そして、はじめて固有感覚の存在に気づきました。これは無意識の感覚の流れですから、失ってみて、有ったことに気づく感覚なのです。「無」というのは、私の右脚であるけれど、私の右脚でない肉の塊がある状態です。私のリハビリは肉の塊の中にある骨を杖のように、使えるようにすることからはじめ、股割りは毎日していました。次第に、「無」から体と動作ができあがり、今では更なる体の深みを探求しています。

 

固有感覚の流れを良好な状態にするには、自分の体の中をトレーニングすることができなければなりません。とても難しいことのように感じるかもしれませんが、自分の体と向き合うことができれば、わかるようになることなのです。このような考え方は、西洋のトレーニング理論では理解しがたいと思いますが、長井氏にとって真向法は事実ですし、構造動作トレーニングも私にとっては事実なのです。

 

体のつながりを感じられない、という方で、つながりを感じれるようになりたいという方は、一つの動作を三年間毎日つづけて、自分の体の中を探索してみてはいかがでしょうか。

 

渡邉弥栄司

 

【体幹360度回旋】背骨を動作の中心軸にする施術とトレーニング

 

 

 

足関節は距骨と腓骨(外くるぶし)と脛骨(内くるぶし)から成る関節です。解剖学では距腿関節といいます。足関節はつま先を自分の方に近づける背屈とつま先を遠ざける底屈運動が可能です。また、距腿関節と足根骨の関節を含めた足部では、回内(背屈、外転、外がえし)と回外(底屈、内転、内がえし)の複合運動が可能です。足底が外方を向く動きが外がえし、足底が内方を向く動きが内がえしです。 足関節の正常可動域を確保することは動作を円滑におこなうのに重要です。

 

足関節の正常可動域を確保するためには、正しい骨の配列で、関節運動には各筋肉が作用する状態が必要です。しかし、膝下O脚、鎌足、外反母趾など骨の配列を崩している状態では、関節運動で各筋肉が正常に作用せず、可動域を確保することができません。そのため動作を円滑におこなうことができず、問題が生じる原因になります。

 

 

骨の配列の崩れは、アーチを潰すだけでなく、腓骨、脛骨、大腿骨、骨盤まで影響します。例えば腓骨が下方に変位している場合は、足底腱膜炎、シンスプリント、腸脛靭帯炎、股関節痛、腰痛など、その負担は各所に及びます。

 

カマ足を治している方は、下肢の筋肉がつながる位置で開脚に励んでください!

 

腓骨下方変位