股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座 -45ページ目

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

背骨を動作の中心軸にする」のつづきです。

 

いかにすれば、最も効率的に股関節の動きを滑らかにできるのか?視線と体幹をキープできるようにすることが、大切だとお伝えしました。体幹の中心には脊柱があります。脊柱は姿勢と動作の中心軸としての役割があります。

 

両足を固定したときの脊柱の中心軸、左足を軸足にしたときの脊柱の中心軸、右足を軸足にしたときの脊柱の中心軸、両足が中に浮いたときの脊柱の中心軸、様々な場面があります。

 

脊柱は体幹を前後屈、側屈、回旋することができます。股関節の動きを滑らかにするためには、脊柱がこれらの可動を十分に備えた、中心軸の状態が必要です。このような脊柱にするためには、体の中を流れる固有感覚という無意識の感覚の流れを良好な状態にしなければなりません。

 

▲解剖学アトラス 訳=越智淳三

 

関節の可動域を拡大するには、マッサージやストレッチなどで筋肉へアプローチする方法が一般的ですが、構造動作トレーニングでは深部感覚ペアワークなどの固有感覚へアプローチする方法を採用しています。固有感覚の流れを良好にした背骨のやわらかさは、筋肉を伸張して出来上がった背骨のやわらかさとは、質が異なります。どのように異なるのかを文章で表現することはとても困難ですが、例えば、体がやわらかくても股関節の感覚がわからない、という人はたくさんいます。固有感覚の流れが良好な状態ならば、股関節の動きを明確に感じることができます。

 

トレーニングする時は、固有感覚を注力することが大切です。

 

 

【体幹360度回旋】背骨を動作の中心軸にする施術とトレーニング

 

 

いかにすれば、最も効果的に股関節の動きを滑らかにできるのか?

 

私の股関節の実践研究は、かれこれ21年になります。最近は点と点が繋がるような感じで、とても興味深く、楽しいトレーニングの日々を過ごさせていただいております。

 

さて、背骨の正常な可動域を保持することは、快適に動作をするうえでとても重要です。スポーツ動作においても体の中心である脊柱が正常に可動することで、パフォーマンスの向上につながります。ターン、スイングなどの、回旋運動においても脊柱の回旋可動域を保持することが必要です。久しぶりに趣味のゴルフ、テニス、野球などのスイング動作をしたときに脇腹を痛めた、その原因に脊柱の可動域不足が考えられます。背骨は健康にとっても大切です!

 

 実は、股関節の動きを滑らかにするためには、脊柱が正常に可動しなければなりません。ウォーキングやランニングでも脊柱に異常があると、腕の振り方や脚の回転に偏りが生じ、故障やパフォーマンス低下の原因になります。これは、四肢と体幹が連動することで、滑らかな動作が実現しますから、その中心軸になる脊柱が肝心なのです。

 

 
股関節の動きを滑らかにするには、脊柱を中心軸として体幹を保持します。股割りトレーニングでも、体幹保持は重要課題ですが、体幹の骨格配列を身に付けるまでが苦労します。なぜなら、骨格配列とは、頭蓋骨、胸郭、骨盤、脊柱の位置関係であり、骨は筋肉の付着部だからです。配列が整っていれば、体をやわらかく動作を滑らかにおこなえる状態にしますが、配列次第で逆に体がガチガチに固まり動作をぎこちない状態にもしてしまうのです。
 
まずは、視線、体幹のキープを心がけることが大切です。
 

【体幹360度回旋】背骨を動作の中心軸にする施術とトレーニング

 

 

鎌足というのは、クラシックバレエで使われる表現です。足関節を底屈して爪先を伸ばしたときに、鎌(かま)やバナナのように足が湾曲して見える足で、バレエでは醜い足なのだそうです。鎌足は爪先が内側に入るのですが、実は、バレエに限らず鎌足の人はたくさんいます。 この鎌足に気づかないでそのままでいると、外反母趾、扁平足、内反小趾のように足の形が変わってしまいます。真っ直ぐに足首を曲げ伸ばししていれば、なんの問題もありませんが、足指、足根骨、腓骨、脛骨、大腿骨、骨盤の運動軸が反れて、思いもよらぬ負荷がかかり、足の変形、足膝股関節痛、筋肉疲労痛み、股関節を正しく使えない、など様々な問題に発展するのです。 
 
鎌脚やO脚などの足の変形は動作を円滑におこなうのに適していません。それは、腰仙神経叢の流れが確保されず、股関節の運動を十分に発揮できない状態にするからです。特に、股関節の内外旋運動の質を低下させます。また、鎌脚やO脚の足は、下半身を無駄に大きくしてしまいます。無駄に大きいというのは作用する筋肉と作用していない筋肉に偏りが生じているということです。これは、動作において重荷になりますので改善したい問題です。
 
体がやわらかい人の中には、ストレッチをしなくても開脚ができてしまっていたというタイプの人がいます。しかし、開脚をしてみると、それはカマ足開脚の状態なので、体がやわらかく見えますが、実際は足関節がゆるく、挫きやすく、筋肉が作用していない、マイナスのやわらかさです。この問題の改善には神経系統を構築しなければいけませんので、簡単ではありません。実は、よし子もそのタイプで、なかなかトレーニングの糸口がわからずに苦労していました。最近は、体の中に何かつながりが生まれたそうで、本腰を入れて鎌足開脚の克服に燃えているところです。
 
実は、このカマ足開脚の人は、元々体がやわらかい人だけでなく、近年の開脚ストレッチブームで増えています。その多くが、力を抜いて神経系統に働きかけない、硬いと思われる筋肉を伸長する、という、運動学とは正反対の考え方で、運動を抑制してしまうような、開脚ポーズを目指してしまうものですから、不自然な体ができあがってしまうのです。
 
 
カマ足開脚の状態には。個人差があります。よし子は、閉鎖神経が抜けやすいタイプですが、この状態を改善するには、腰仙神経叢を確保できるように改善していかなければなりません。体の硬い人が股割りの開脚前屈をできるようにするよりも、難しい改善と言えるかもしれません。ともあれ、本人は手応えをつかんだようですので、改善は時間の問題だと思います。開脚女子の方、応援よろしくお願いします!m(__)m
 
 
【カマ足開脚の克服!】