日曜日の午後は、足の基本的な運動と感覚を指導した。2年前にフルマラソンを走った後から、足の痛みで走ることも歩くこともできなくなった。病院で治療を受け、痛みがおさまり、歩けるようになったが、まだ走ることはできていない。それで、歩くことから見直そうと、牧神の蹄を求め、来院された。
何年も前から、足が冷える、股関節が外へ流れる、土踏まずの張り感、など、違和感は感じていた。シューズやランニングフォームなども自分に良さそうなものも、色々と試してきた。サブスリーを目標にしてきたが、あえなく断念。
市民ランナーは、トップランナーに比べ、身体の機能状態が満たされていない。自分の身体の機能状態を把握している市民ランナーは少ないのではないだろうか。身体の機能状態は、個人差があるので、ランニングフォームを変えたとしても、それが合う人もいれば合わない人もある。どのような競技に取り組むにしても、自分の身体の状態を把握したい。それは、身体の故障の予防、パフォーマンスアップにつながる。
足の基本的な運動と感覚(足の機能状態をチェックする)。
1足関節の背屈:運動方向と前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋
▲日本人体解剖学 金子丑之助著
2足関節の底屈:運動方向と下腿三頭筋、後脛骨筋
▲日本人体解剖学 金子丑之助著
3.趾節間関節の屈曲、握り込み:長母趾屈筋、長趾屈筋
▲日本人体解剖学 金子丑之助著
4.背屈+握り込み
5.底屈+握り込み
6.牧神の蹄:趾の感覚(ブロックの形に足の指をフィットさせる)
走る動作に限らず、接地は、一歩、一歩の衝撃を緩和できる方法が望ましい。衝撃を緩和できなければ、動作で生じる一歩、一歩、の衝撃は、ダメージとして身体に蓄積する。衝撃を緩和できる足の状態へ機能回復が欠かせない。そして、身体の真下で安定して体重を受けることができる接地を身に付けたい。