股関節を動かす、身体のつながり、連動する実感 | 股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

股関節が硬い 徹底究明!中村考宏の超スムーズ股関節回転講座

骨盤後傾から骨盤をおこし股関節を超なめらかに。体幹と四肢を連動させ動きの質を追及する。運動とは人の重心が移動することである。運動を成立させるべく構造動作理論(Anatomical Activity)に基づくトレーニング方法と身体観察について綴ります。

今朝は、久しぶりに晴れ。まだ、蝉の鳴き声がわずかに聞こえるが、季節は秋。ずいぶん、過ごしやすい気候になった。朝一は、空手家の石原さんが元気な様子で来院。到着するや否や股割りトレーニングがはじまる。スポーツの秋らしく、院内はパーソナルトレーニングジムになる。

 
 
股割りの精度が上がると、股関節を動かす実感、身体のつながり、身体の連動、など、様々な気づきを得ることができる。
 
 
股割りは、重心移動を円滑にするためのトレーニングであるから、正確にポジションを決めて動作をおこなう必要がある。
 
 
股割りの動作の中では、股関節の運動に作用する筋肉が適切に収縮しなければならない。ストレッチで180度の開脚をつくってしまった場合は、股関節の運動に作用する筋肉が適切に収縮しない。そうすると、股関節を動かす実感がなく、身体のつながりや身体の連動が未開通であることが多い。その場合は、正確にポジションを決めて、重心移動を円滑におこなえるように、動作をトレーニングすることが大切だ。
 
 
股関節を動かす実感は、イメージや意識ではない。当然、身体のつながりや身体の連動においても、イメージや意識ではない。股関節を動かす実感がない場合は、股関節を意識しても、それを動かす実感は得られない。股関節を動かす実感を得るためには、股関節が動くための条件をそろえることが必要だ。
 
 
股関節を動かすための条件のひとつは、足の感覚を正常にすること。スポーツ競技に偏っている場合は、足の感覚が低下し、故障することが多い。股関節を動かすための条件をそろえて、股関節を動かす、身体のつながり、連動する実感を得たい。