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「英語でどう言う? 」シリーズ第1725回
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(写真: 難波ジュンク堂書店)
*昨日2019年1月24日アクセス数 10803
よくレッスンしてても出てくるのですが、
「興味がある」「驚く」「ガッカリだ」「退屈だ」「怖い」…
などの感情を表す形容詞って
interesting - interested
surprising - surprised
disappointing - disappointed
boring - bored
scary - scared
など、2つの形が対になっていて、この違いについて生徒さんにもよく質問されます(?_?)
そこで、今回はこの2つのパターンの使い分けについて取り上げてみたいと思います♬
先ずは、interestingとinterestedから見てみましょう(^^♪
<1> The movie is interesting to me.
「この映画は私にとっては面白い/興味深い」
<2> I am interested in the movie.
「私はこの映画に興味がある」
<1>と<2>は、文全体としては同じような意味ですが、
主語が違っていて、
movieが主語の場合はinteresting
I が主語の場合はinterested
と使い分けられています。
これは、
interestingは、「興味を持たせる、面白いと思わせる」という意味なのに対して、
interestedは、「興味を持つ、関心を抱く、面白いと思う」という意味だからです。
だから、
もしThe movie is interestedなどと言ってしまうと、「その映画には感情があって、(その映画が)何かに対して興味を持っている」という意味不明な文になってしまいますし、
一方、
もしI am interestingと言ってしまうと、「私は、周囲の人が興味を持つような、面白い人間ですよ」という意味になってしまうのです。
次は、interestingやinterestedが直接名詞を修飾している例を見てみましょう♪
<3> I met many interesting people at the party.
「パーティーでたくさんの面白い/興味深い人に会った」
<4> Interested people should join the event.
「興味のある人はイベントに参加してください」
<3>と<4>はどちらもpeopleが修飾されていますが、<3>はinteresting、<4>はinterestedというように使い分けられています。
<3>がinteresting peopleとなっているのは、この場合のpeopleは「興味を持たれる対象」であって、「興味深い人」「面白い人」という意味を表しているからです(この人たちが何かに興味を持っているわけではない)。
一方、
<4>のinterested peopleの場合、このpeopleは「(イベントに対して)興味を持つ主体」であって、「(イベントに)興味のある人」という意味を表しているからです(この人たち自体が興味深くて面白い人間というわけではない)。
これ以外にも、surprising-surprised、tiring-tired、boring-boredなどの感情を表す形容詞は、いずれも同じ使い分けです(#^^#)
表にしてみました♪
感情を抱かせる側 | 感情を抱く側 |
---|---|
interesting (興味を持たせる) | interested (興味を持つ) |
surprising (驚きを与える) | surprised (驚く) |
tiring (疲れさせる) | tired (疲れている) |
disappointing (ガッカリさせる) | disappointed (ガッカリする) |
embarrassing (恥ずかしがらせる) | embarrassed (恥ずかしく思う) |
shocking (ショックを与える) | shocked (ショックを受ける) |
boring (退屈させる) | bored (退屈する) |
exciting (ドキドキワクワクさせる) | excited (ドキドキワクワクする) |
disgusting (ムカつかせる) | disgusted (ムカつく) |
irritating (イライラさせる) | irritated (イライラする) |
amazing (驚きを与える) | amazed (驚く) |
scary (怖がらせる) | scared (怖がる) |
impressive (感動させる) | impressed (感動する) |
*「感情を抱く側」は全て共通して edの形をとっていますが、
「感情を抱かせる側」はほぼ全てing形ですが、最後の2例だけscary, impressiveと違う形になっています。
では、感情を表す形容詞を1ペアごと、例文&解説と共に以下紹介していきます♬
◆ surprising「驚かせる」-surprised「驚く」
<5> The news was surprising.
「そのニュースは驚きだった。そのニュースには驚かされた」
解説: newsは「驚かせる側」なのでsurprisingという形をとっています。
もしnews was surprisedとしてしまうと、ニュースが感情を持って何かに驚いているという意味不明な文になってしまいます。
<6> We were surprised at his performance.
「私たちは彼のパフォーマンス(演技、演奏、仕事ぶり)に驚いた」
解説: weは「驚く側」なのでsurprisedという形をとっています。
もし、We were surprisingとしてしまうと「私たちは周りを驚かせるようなことをしていた」という変な解釈になってしまいます。
◆ tiring「疲れさせる」-tired「疲れている」
<7> The job is very tiring.
「その仕事はすごい疲れる」
解説: jobは「疲れさせる側」なのでtiringという形をとっています。
もしjob is tiredとしてしまうと、仕事が感情を持って何かに疲れているという意味不明な文になってしまいます。
<8> They are very tired.
「彼らはすごい疲れていた」
解説: theyは「疲れる側」なのでtiredという形をとっています。
もしThey are tiringとしてしまうと、「彼らは、周りを疲れさせるような人間だ」という解釈になってしまいます。
◆ disappointing「ガッカリさせる」-disappointed「ガッカリする」
<9> His new novel was disappointing.
「彼の新しい小説にはがっかりした」
解説: novelは「がっかりさせる側」なのでdisappointingという形をとっています。
もしnovel was disappointedとしてしまうと、小説が感情を持って何かにガッカリしていたという意味不明な文になってしまいます。
<10> Why are you so disappointed?
「なんでそんなにがっかりしてるの?」
解説: youが「ガッカリする側」なのでdisappointedという形をとっています。
もしWhy are you so disappointing?としてしまうと、「なんであんたはそんなに周りをガッカリさせるような人間なの?」という極めて失礼な意味になってしまいます。
◆ embarrassing「恥ずかしいと思わせる」-embarrassed「恥ずかしく思う」
<11> It was embarrassing to walk in the strange costume.
「変な服装で歩くのは恥ずかしい」
解説: itはto walk以下を指しているが、このitは「恥ずかしいと思わせる側」なので、embarrassingという形になっています。
もし、It was embarrassed to walk ~としてしまうと、「変な服装で歩く」という行為自体が感情を持って恥ずかしがっているという意味不明な文になってしまいます。
<12> I was so embarrassed.
「すっごい恥ずかしかった」
解説: I は「恥ずかしがる側」なのでembarrassedという形をとっています。
もしI was embarrassingとしてしまうと、「私は、周りを恥ずかしがらせるようなことをしていた」という解釈になってしまいます。
◆ shocking「ショックを与える」-shocked「ショックを受ける」
<13> It was a shocking experience.
「ショックな/衝撃的な経験だった」
解説: experienceは「ショックを与える側」なのでshockingという形をとっています。
もしa shocked experienceとしてしまうと、「経験」自体が感情を持ってショックを受けているという意味不明な文になってしまいます。
<14> Were you very shocked?
「すごいショックなんですか?/驚いたんですか?」
解説: youは「ショックを受ける側」なのでshockedという形をとっています。
もしWere you shocking?としてしまうと、「あなたはショックを与えるようなことをしていたんですか?」という解釈になってしまいます。
◆ boring「退屈させる」-bored「退屈している」
<15> It was a boring game.
「つまらない/退屈な試合だった」
解説: gameは「退屈だと感じさせる側」なのでboringという形をとっています。
もしa bored gameとしてしまうと、試合自体が退屈という感情を持っているという意味不明な文になってしまいます。
<16> I'm bored.
「退屈だ/つまんない」
解説: I は「退屈だと感じている側」なのでboredという形をとっています。
もしI'm boringとしてしまうと、「私は周りを退屈させるようなつまらない人間だ」という解釈になってしまいます。
◆ exciting「ワクワクドキドキさせる」-excited「ワクワクドキドキする」
<17> The roller coaster was very exciting.
「ジェットコースターはすごいドキドキした/興奮した/エキサイトした」
解説: roller coasterは「ドキドキや興奮を与える側」なのでexcitingという形をとっています。
もしroller coaster was excitedとしてしまうと、ジェットコースター自体が感情を持って何かに興奮したりドキドキしたりしているという意味不明な文になってしまいます。
<18> The fans were overly excited.
「ファンは過度に興奮していた/エキサイトしていた」
解説: fansは「興奮する側」なのでexcitedという形をとっています。
もしfans were excitingとしてしまうと、ファンが周りの人をワクワクさせたり興奮させたりさせていたという解釈になってしまいます。
◆ scary「怖がらせる、恐ろしい」-scared「怖がっている」
<19> The woman is scary. Be careful of her.
「その女は怖いよ。気をつけな」
解説: womanは「怖がらせる側」なのでscaryという形をとっています。
もしwoman is scaredとすると、「女性が怖がっている」という解釈になります。
<20> The woman is scared. You should calm her down.
「その女性は怖がっているから、気を静めてあげな」
解説: womanは「怖がる側」なのでscaredという形をとっています。
もしwoman is scaryとすると、「その女は怖い人だ」という解釈になります。
◆ impressive「感動を与える」-impressed「感動する」
<21> I heard an impressive story.
「感動的な話を聞いた」
解説: storyは「感動を与える側」なのでimpressiveという形をとっています。
もしan impressed storyとしてしまうと、「話」自体が感情を持って何かに感動しているという意味不明な文になってしまいます。
<22> I was impressed with the movie.
「その映画に感動した」
解説: I は「感動する側」なのでimpressedという形をとっています。
もしI was impressiveとしてしまうと、「私は周りの人に感動を与えるようなことをしていた」という解釈になってしまいます。
以上です♪
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参考資料:
weblio 英和辞典 和英辞典 http://ejje.weblio.jp/
DMM 英会話なんてuKnow http://eikaiwa.dmm.com/uknow/
オックスフォード現代英英辞典
オックスフォード新英英辞典
新和英大辞典
リーダーズ英和辞典