ウクライナ国立バレエ「スペシャル・セレクション 2023」 | Wunderbar ! なまいにち

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まだまだひよっこですがクラシック大好きです。知識は浅いがいいたか放題・・・!?

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2023. 7. 22 (土) 14 : 00 ~  福岡シンフォニーホールにて

 

<ウクライナ国立バレエ(旧 キエフ・バレエ)スペシャル・セレクション 2023>

 

第1部

「タリスマンのグラン・パ・ド・ドゥ」 
音楽:R.ドリゴ、C.プーニ 振付:P.グーセフ
カテリーナ・ミクルーハ、アンドリー・ガブリシキフ、他ウクライナ国立バレエ


「Path (道)」 
音楽:J.マスネ 振付:D.クリャービン
アナスタシア・シェフチェンコ


「スプリング・アンド・フォール」 
音楽:A.ドヴォルザーク 振付:J.ノイマイヤー
オリガ・ゴリッツァ、ニキータ・スハルコフ


「ゴパック」 
音楽:V.ソロヴィヨフ=セドイ 振付:R.ザハロフ
ヴォロディミール・クツーゾフ


「瀕死の白鳥」 
音楽:C.サン=サーンス 振付:M.フォーキン
オレーナ・カランディエヴァ


「ジゼル」第2幕よりパ・ド・ドゥ 
音楽:A.アダン 振付:J.コラーリ、J.ペロー、M.プティパ
イローナ・クラフチェンコ、ダニール・パスチューク


「海賊」第2幕より
音楽:R.ドリゴほか 振付:S.アンドリアノフ、A.ワガノワ、P.グーセフ、V.チャブキアーニ、V.ヤレメンコ 
オリガ・ゴリッツァ、ニキータ・スハルコフ、アンドリー・ガブリシキフ、他ウクライナ国立バレエ

 

第2部

「パキータ」より 
音楽:L.ミンクス 振付:N.ドルグーシン
パキータ:イローナ・クラフチェンコ リュシアン:ニキータ・スハルコフ

パ・ド・トロワ:カテリーナ・ミクルーハ、アレクサンドラ・パンチェンコ、ダニール・パスチューク

ディアナ・イヴァンチェンコ、カテリーナ・チュピナ、カリーナ・テルヴァル、カテリーナ・デフチャローヴァ

 

 

   

 

バレエを観たのはほんとに久しぶり! 2018年11月にサンパレスでシュツットガルトバレエ団で「白鳥の湖」を見て以来。

久々にバレエを観たいというのが大きいけど、加えてウクライナ国立バレエ団ということでこれは絶対に行かねばと楽しみにしていました。

私はロシアのウクライナ侵攻以来、時々ウクライナのことを書いています(「今日の花言葉シリーズ)が、この国立バレエ団(旧キエフ・バレエ団)のことも時々ツイッターなどで見ていました。困難な状況の中、来日してくれたこと自体にも感激です。

 

会場に着くと、いつものクラシックコンサートとは客層が違ってなんだか華やか!

バレエを習ってるのかな~と思われる親子の方々、いかにもスラっとしててきっとダンサーの方なんだろうなと思われる方々をたくさんお見かけしましたニコ

 

ホワイエにはソリスト、プリンシパルなどダンサーさんたちのサイン入りのボードが飾ってありました下差し

 

イローナ・クラフチェンコさん

 

 

カテリーナ・ミクルーハさん

 

 

オリガ・ゴリッツァさん

 

 

ニキータ・スハルコフさん

 

私はバレエに関してまったくの門外漢なので、有名なバレエ(白鳥の湖とかジゼル、くるみ割り人形とか)しか知らないのだけど、そんな私でもこの日はすっごく楽しかった!!飛び出すハート飛び出すハート  まるで夢の中にいるみたい、ステージの方々がなんと美しいことかキラキラ

そしておなじ人間とは思えないwくらいの鍛えた身体が跳躍、回転、などなどすごい技を繰り出すたびにため息が~。あと跳んだりするたびにトゥシューズのコツ、コツという音が個人的には萌え~となるw 前半は60分くらい、後半は40分くらいの舞台だったが、もうあっという間に時間が過ぎてしまった。も~ずっと見ていたい!くらいラブ

 

ダンサーさんたちの日ごろの鍛錬もさることながら、この来日公演を実現するためにいかに大変だったか、などウクライナの現在の情勢に想いを馳せると言葉が出ない。

 

バレリーナ   バレリーナ 黒鳥   バレリーナ   バレリーナ 黒鳥   バレリーナ   バレリーナ 黒鳥   バレリーナ   バレリーナ 黒鳥 

 

 

昨年9月にこんなニュースを知りました。

 

 

オレクサンドル・シャポヴァルさんは長年この国立ウクライナ国立バレエ団のダンサー兼振付師として活躍、ウクライナ名誉芸術家だった方です。彼は志願して兵役につき、東部ドネツク近郊で命を落としました。

 

これは活躍されているときのシャポヴァルさん。2019年のドン・キホーテの舞台です。

  

 

 

 

 

キーウのオペラ座で彼の棺を拍手で迎える市民たち。

 

また、今回このツアーに出演予定だったオレクサンドル・オメリチェンコ氏はウクライナ政府の要請を受けて来日、出演できなくなったというお知らせがありましたが、もしかして動員されたということなのでしょうか。推測でものを言ってはいけませんが、もしもそうだとしたらとにかく無事を祈るばかりです。

 

 

この番組は放映されたとき私も観ました。この日シェフチェンコさんは「瀕死の白鳥」ではなく、「道」を踊っておられましたが、彼女の踊りを生で観ることができて感激でした。

 

 

 

 

 

このニュース内のニキータ・スハルコフさんが女子高生の質問に答えて。

『戦争は必ず終わり、芸術は永遠に残ります。今芸術をなくせば、戦後何も残らない。』

 

 

 

 

彼らがなんの憂いもなく踊ることができる日が一日も早くくることを願ってやみません。

 

 

この福岡公演は来日ツアーの2公演目でしたが、ツアーは8月10日の川越での千秋楽までまだまだ続きます。8月4・5日には東京文化会館で Thanks Gala 2023 と題した特別プログラムも!

ほぼ連日の公演でこの猛暑の中、皆さんコンディションを整えるのも大変だと思います。

皆さんがお元気でツアーが無事終わるように祈っています。

どうぞ皆さん、彼らの美しい舞台を体験してください~飛び出すハート