2013年6月にHPVワクチンの接種勧奨を一時停止としてから、4年が経過します。
今年の4月に接種勧奨再開されるのではないか
と淡い期待を抱いていたのですが、残念ながら接種勧奨再開ならず...
最近、4年経過したことを受けて、6月11日の産経ニュースでは、
子宮頸がん、ウイルス感染リスク、導入前水準に ワクチン接種勧奨中止から4年
(画像は上記の産経ニュースより)
6月22日のBuzzFeedNewsでは、
2000年度生まれ以降は子宮頸がんから守られない?HPVワクチン実質ストップの影響
6月27日の毎日新聞の記事では、
『記者の目:子宮頸がんワクチン勧奨中止4年=高野聡(医療福祉部)
という記事が出ていました。
先日、久しぶりにお嬢さんのHPVワクチンについて相談にいらしたお母様がいましたが、
医療者のお嬢さんや、お母さんがHPVワクチンのことを調べて、お嬢さんを連れてくるパターン以外
HPVワクチンを接種する子は殆どいないのが現状です
接種勧奨中止が続けば、その結果として、HPVの感染リスクが上記のグラフになることは
想定範囲内なわけで。
HPVは子宮頸がんほか、中咽頭がん、肛門がん、陰茎がんにも関連しており、
HPVワクチンをなんで「子宮頸がんワクチン」なんて名前にしちゃったんだろう
ワクチンプログラムがなされている国では、これらのがんも予防できるわけですよ
昨年に12月26日のHUFFPOSTに、『HPVと中咽頭がん』という記事がありました。
その記事の最初に、
『私が暮らすヨーロッパでは HPV ワクチンを打つのは常識だ。ほとんどの国が国費でワクチン接種費用を賄っている。そして、UKやオーストリアでは男子のワクチン接種も推奨されている。』とあります。
そこを読むだけで、日本の現状に溜息がでます
今はアメリカでも男子のHPVワクチン接種を推奨しています。
いつまで接種勧奨の中止を続けるのか...嘆かわしい状況が続いています