スイスで妊娠出産 -29ページ目

スイスで妊娠出産

異国の地でイサ夫とアイ子が親(Eltern)になっていく記録

ドクターボスからクリスマスプレゼントをもらいました。

「妊娠・お産百科」(尾島信夫著)という本でした。

むかーし昔、
ドクターボスがまだ新米医師だった頃、
大学病院で日本人女性の担当になったことがあったのだとか。

お産が終わった後、その日本人女性が、
「いつかまた、この本が役に立つことがあるかもしれないから」
と言って、ドクターボスに残していったのだそうです。

見るからに古そうなその本は、
昭和37年に主婦の友社から発行されたものでした。

カラーページには、母親学級の様子が載っていました。

妊婦が全員、ミニ丈ジャンパースカートにハイソックスを履いているのを見て、
「Swingin' 60's Babe!!!」と叫ぶオースティンパワーズの声が
頭の中でこだましたような気がしました。

そしてもっと驚いたのが、
「尿による確実な妊娠診断法」というのが、
妊婦の尿をウサギの耳静脈に注射してその反応を調べるというものだったこと。

それにしても、当時はウサギにとっては災難だったわねえ。
人間は本当に可哀想なことをウサギにしていました。
人類を代表して「ごめんなさい」と謝罪しておきます。

「ウサギさん、
妊娠検査薬が発明されて本当に本当に良かったね!」

この本のお産に関する情報は古すぎて役に立たないものが多かったけれど、
妊娠中のレシピ集や子供服や妊婦服の作り方は使えそうです。

でも、役に立つとか立たないという以前に、
「女性は何万年も同じように妊娠して出産してきたとばかり思っていたのに、
たった40年で妊娠判明から出産までのプロセスにこんなにも変化があるものなのか!?」
という驚きや発見が満載であるという意味で、
この本は非常に面白いのです。

ドクターボス、ありがとう!

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昨晩は、出産の予約をしようと思っている近所の総合病院での
第1回出産準備教室でした。

「美しい公園の中に建ち、リゾートホテルのようなサービスを提供する、
全てにおいて最新の設備を有する総合病院」という評判を読んで、
「どんな素晴らしい所にあるんだろう?」
と病院周辺の環境を見るのを楽しみにしていましたが、
出産準備教室が始まるのは夕方5時半で、辺りは既に真っ暗。

その公園が美しいかどうかは、
今回はあまりよく分かりませんでしたが、
病院の建物自体は、リゾートホテルというよりは、
外装は古いお屋敷、内装は美術館という感じでした。

それでも、
入口にお花とお菓子を売る小さな店があるから、
病院だと分かります。

教室には妊娠6ー7か月の妊婦さんが集まっていました。
スイス人が5人、スイスに在住して22年になるドイツ人が1人、
そして私の7人です。

そして先生は2人の小さな子供がいる若い助産婦さんでした。

先生が話し始めてすぐ、
「あれ?先生の言っていることが全部分かる!」と思ったら、
先生はドイツ人で標準ドイツ語で話してくれていたからでした。

なんという幸運!!!

スイスドイツ語で8回の講習を受ける覚悟を決めていたので、
ここで一気に肩の荷が下りた感じがしました。

この日の前半は、
8回の講習概要と出産の仕組み、妊娠中の栄養管理、
便秘や胸焼け、めまい、こむら返りなどの不快症状の対処法を教わりました。

この助産婦さんは、
「妊娠中に生ハムや寿司、熟成しかけのチーズは食べない方がいい」
って言っていたけれど、

ドクターボスは、
「肉と卵さえしっかり火をしていれば、あとは好きな物を食べていい」
と言っていたので、この際、
私は自分にとって都合の良いドクターボスの言い分を信じることにします。

そして後半は妊婦ヨガ。

教室の灯りが少し暗くされ、
インドの音楽がスピーカから流れ出し、
色々なポーズでゆっくり呼吸を整えます。

そして、締めくくりは瞑想。

ヨガマットの上に抱き枕を抱えた状態で横向きに寝そべり、
目を閉じます。

そして先生は静かに話しはじめます。

「今、辺りは真っ暗です。
紺色の空には無数の星がまばたいています。
山の向うから、ゆっくりと太陽が昇ってきました。
黄色い柔らかな光。
そして暖かいオレンジ色の光。
そして強く明るい真っ赤な光があなたの体内を満たします。
強い太陽のエネルギーがあなたの体の中で輝いています....」

私は、自分の体が太陽の光で満たされて
ポカポカ暖かくなったような気がしたところで、
深い眠りに落ちてしまいました。

最近、湿疹のせいで寝不足になっていて疲れていたからかもしれませんが、
それは、とても心地よいさわやかな眠りでした。

出産準備教室って楽しい!

夜は、寝る前にも同じ瞑想法をベッドの上でしてみました。
ドクターボスが処方してくれた抗ヒスタミン剤を飲んだこともあって、
朝までぐっすり眠れました。

夜にちゃんと眠れると、
お昼間に集中してドイツ語の勉強ができるのが嬉しいのよん。

参照:
出産準備教室(第1回):概要と妊婦ヨガ
出産準備教室(第2回):呼吸法
出産準備教室(第3回):産後の健康管理
出産準備教室(第4回):病院施設の見学
出産準備教室(第5回):夫の役割
出産準備教室(第6回):赤ちゃんのお世話
出産準備教室(第7回):母乳育児
出産準備教室(第8回):子供のいる生活

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今日は今年最後の妊婦検診の日でした。

クリスマス前の「駆け込み検診」でとても混み合っていたので、
ドクターボスとゆっくり話す時間はありませんでしたが、
超音波画像でミニアイちゃんが元気に手足を動かしたり、
口を開けたり閉じたりする様子が見られて安心しました。

今、一番困っていることは、
乾燥のために体中に湿疹ができて、
かゆくて夜も眠れない程になっていることです。

このことをドクターボスに相談すると、
妊婦も飲める抗ヒスタミン剤を処方してくれました。

この他に、前回と同じExcipialという保湿クリームと
アーモンドオイルから作られたバスオイルの処方ももらいました。

保湿クリームもバスオイルも医薬品だったので、
保険が効きました。

それから出産を希望する病院についても
ドクターボスに知らせておきました。

今晩からは、そこで出産準備教室が始まるので
「助産婦さんや他の妊婦さんに会えるのが楽しみです」
と私が言うと、

「それはちょうどいいから、Beleghebammeを探してきなさい」
とドクターボスは言いながら、
Beleghebammeの名前と電話番号のリストを渡してくれました。

Beleghebammeというのは担当制の助産婦のことです。
注:Beleg=「あらかじめ契約した」、Hebamme=「助産婦」

スイスでは妊娠期間中に大抵、
「妊婦検診を担当する産婦人科医」と
「出産を担当する産婦人科医」と
「出産する病院に待機する助産婦」の
3人の専門家のお世話になります。

これは多くの女性が、
妊婦検診には近所の産婦人科医に行くけれど、
出産の時だけ総合病院か出産専門病院に行くからです。

だから、「さあ今日、生まれる!」という時になってはじめて、
出産を担当する医師や助産婦と顔を合わせることもよくあります。

また、病院に待機している助産婦は、基本的に6時間労働なので、
出産が長引くと途中で交代することになります。

けれども、私が出産を希望する総合病院は、
妊婦検診をする産婦人科医と出産を担当する産婦人科医が同じになります。
そして、助産婦もあらかじめ個人的に契約した人が、
何曜日の何時だろうと妊婦が入院すると同時に病院に駆けつけて、
赤ちゃんの誕生まで責任を持って付き添うことになっています。

リストには10人の助産婦の名前と電話番号がありました。
でもその他の情報は全くありません。

「この10人の中で先生が一番信頼しているのは誰ですか?」
と私が聞くと、

「この10人は全員最高の助産婦さんだよ。
でもね人間には相性があるから、一人一人に電話をして、
よく話し合ってから、どの人にするか自分で決めるんだよ」
と言われてしまいました。

この10人全員に電話をしなきゃいけないなんて....。
スイスドイツ語しか話してくれなかったらどうしよう....。
せめて電話じゃなくて電子メールでコンタクトをとれたら楽なのに....。

などと、色々な想いが頭を駆け巡りましたが、
ここは保守的な国「スイス」。
仕方がありません。
腹をすえて一人一人に電話をすることにします!

今晩は、これから出産教室の第1回目です。
病院と教室の様子は、明日書きます。

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