「妊娠・お産百科」(尾島信夫著)という本でした。
むかーし昔、
ドクターボスがまだ新米医師だった頃、
大学病院で日本人女性の担当になったことがあったのだとか。
お産が終わった後、その日本人女性が、
「いつかまた、この本が役に立つことがあるかもしれないから」
と言って、ドクターボスに残していったのだそうです。
見るからに古そうなその本は、
昭和37年に主婦の友社から発行されたものでした。
カラーページには、母親学級の様子が載っていました。
妊婦が全員、ミニ丈ジャンパースカートにハイソックスを履いているのを見て、
「Swingin' 60's Babe!!!」と叫ぶオースティンパワーズの声が
頭の中でこだましたような気がしました。
そしてもっと驚いたのが、
「尿による確実な妊娠診断法」というのが、
妊婦の尿をウサギの耳静脈に注射してその反応を調べるというものだったこと。
それにしても、当時はウサギにとっては災難だったわねえ。
人間は本当に可哀想なことをウサギにしていました。
人類を代表して「ごめんなさい」と謝罪しておきます。
「ウサギさん、
妊娠検査薬が発明されて本当に本当に良かったね!」
この本のお産に関する情報は古すぎて役に立たないものが多かったけれど、
妊娠中のレシピ集や子供服や妊婦服の作り方は使えそうです。
でも、役に立つとか立たないという以前に、
「女性は何万年も同じように妊娠して出産してきたとばかり思っていたのに、
たった40年で妊娠判明から出産までのプロセスにこんなにも変化があるものなのか!?」
という驚きや発見が満載であるという意味で、
この本は非常に面白いのです。
ドクターボス、ありがとう!