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 アメリカのホラー・ドラマ「ストレイン 沈黙のエクリプス」のシーズン1を観ました。

 テレビ・ドラマという事で、大したことないと思って観ていたんですけど、このドラマ…思った以上にホラー描写がドギツイ感じで観てしまった感じですね。ドラマのストーリーはギレルモ・デル・トロさんですよ…。基本的にはオタクな方です。だから、ホラー描写に関してもかなり徹底していると感じましたね。

 かなりネタばれになるのかもしれませんが、このドラマは吸血鬼の話ですね。それを現代の科学的な感じで描写していく感じです。それも気持ち悪い方向で描いているのが、このドラマの大きなポイントだと思いますね。これが良いのか…悪いのか…分からないのですが、個人的には、これくらいやった方が良いと思っている人間なので、良いかな?

 ちなみに、この物語…凄い面白いのか…と問われれば、普通としか言いようが無いんですよね。シーズン2も観ようとは思ったのですが、仕事が忙しくて、観ている余裕がないんですよね。こういう感じで観ないってなると…やっぱり、面白さは普通のものだと思います。

 個人的に、ギレルモ・デル・トロさんの感性と私の感性ってイマイチ合っているとは思えないので、この監督と感性が合っている人が観ると、また違った感想になるのかもしれませんね。私自身はアカデミーの作品賞を獲り、大きな話題となったギレルモ・デル・トロ監督の渾身の作品「シェイプ・オブ・ウォーター」に関しても、凄い面白いとは思えなかったので…。

 また、人生に少し余裕が出来たら、観ようかな…そう思えるくらいの作品でした。

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 2008年からスタートした映画「アイアンマン」から、11年の時を経て遂に一応の完結へと導いたマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ3の完結編「アベンジャーズ / エンドゲーム」を観ました。

 3時間という超大作の映画であり、非常に複雑怪奇な物語展開であったと思います。とりあえず、アイアンマンとキャプテン・アメリカの終わりを視野に入れたストーリー展開だったと思います。

 今回は、前作「アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー」の様な怒涛の展開というよりも、怒涛展開で無茶苦茶になってしまった物語を纏め上げて、尚且つ物語が純粋に完結し、更には主要キャラの終わりを描くという、難題を抱えて作りあげている物語と思いました。

 だから、ツッコミどころ満載な感じなんですよね。特にタイム・パラドックスに関しては、気になって仕方なかったです。私は字幕の3D、IMAXで観た為に、時間の観念がこの映画ではどのように解釈され、そして描かれているのかが、いまいち分からなかったんですよね。それは後々、映画やこういった事に詳しい方がいると思いますので、それを読んで「あ~。なるほど。」って思いたいですね。正直、ここは再度、レンタルの吹き替えでも観て、納得したいところですね。

 ストーリーに関しては、前作とは明らかに違う感じでしたね。最近のマーベルにある明るい感じが、そこにはしましたね。前作はある意味、宿敵サノスの物語であったために、鬼気迫る感じが良く出ていたと思うのですけど…。この物語には、いまいちそういった物が感じられなかったですね。前作のノリがダメな人には良い作品であると思います。

 「キャプテン・アメリカ」シリーズを最高の物語として作り上げた監督と脚本家が作りあげているので、物語も良く練られており、非常に面白かったと思います。3時間という長丁場にも関わらず、イッキに観る事が出来ましたね。ちなみに、私と一緒に観た人は隣でぐ~すか寝てしまったという事です。そりゃあ、前作も観てないし、予習したのも「キャプテン・マーベル」くらいで、それを観たのもブリー・ラーソンが好きだったという理由だけですからね。基本的にはヒーロー映画は嫌いな人なので、仕方無いです。

 それでも、そういう人も驚いたキャスティングです。出演者の殆どが、今の映画で主役をはれる役者ばかりを揃えています。殆どの人達が、マーベルの映画に出てから大きな飛躍を遂げている人たちばかりです。だからかもしれませんが、時間を作って、出演してくれるんだと思います。wikiで読んだのですが、キャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスは前作で契約が切れており、この作品はマーベルと話し合った結果出演となったそうです。

 上記の事を加味して考えてみると、この映画が、異常な程、キャプテン・アメリカよりの描き方をしているんですよね。妙に納得してしまいました。私の考え方って、このマーベル・シネマティック・ユニバースってアイアンマンが主役と思っていたんですよ。この作品、意外にもアイアンマンを軽く扱っている節があるんですよね。それが異常に引っ掛かったんですよね。出演契約の関係や監督・脚本家…そういった肝となる部分がキャプテン・アメリカの製作陣であるんですよね。私はキャプテン・アメリカが好きだから、何とも思わなかったですが、そんな私でも違和感がありましたよ。ということは、アイアンマンのファンだったら、違和感がもっとあったんだと思います。ポスターも違和感あるしね…。

 とは、書いても、3時間、本当に楽しめましたね。3時間楽しめたのって、「ロード・オブ・ザ・リング」くらいじゃないのかな?それぐらいの長大なサーガを作りあげた製作陣の人たちに感謝とお疲れを言いたいくらいです。そして、今後の展開も楽しみつつ、一つの終わりを噛み締めていきたいと思います。

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満足度91点

 

 世界のポップ・スターとなったPHIL COLLINSの4年ぶりの5THアルバム「BOTH SIDES」を聴きました。

 

 

 ここから、PHIL COLLINSがポップ・スターの座から転げ落ちていくのですよね。確かにこのアルバムの第一印象は地味以外の何物でも無いんですよね。それは、特大ヒットをした前作「... BUT SERIOUSLY」のような豪華なゲストや多くのプレイヤーを配した作品ではなく、全てをPHIL一人でコントロールをした作品であるから…というのが少なからずあるのかもしれないですね。今回は作曲・演奏・プロデュースの全てを一人でやっており、豪華な宅録になっている点が大きな違いですからね…。

 

 

 上記したのが、問題点なのは、曲が自分よがりになっている事ですね。アーティスト性を前面に出やすい環境だったというのが、この作品を投影していると思います。現にこのアルバムの曲は今までのアルバムに比べて一曲一曲が長いんですよね。それが悪い方向に行っていると思いますね。それが、アルバムのクオリティを下げている可能性があるんですよね。

 

 

 あ…クオリティとは書きましたが、この場合ポップ性と書いた方が妥当ですね。このアルバムは、クオリティは悪く無いんですよね。どちらかというと、1STアルバム「FACE VALUE」に近い作品だと思うんですよね。ポップに振り切れ過ぎた前作・前々作から距離を置き、再度、自分を見つめ直して作り上げた作品だと思います。プログレの感じが戻ってきていると感じましたね。ピアノの出番が結構多いのは個人的には最高ですね。オススメ曲は③EVERYDAYですね。

 

 

 だから、聴いていてスルメのごとく聴き入ってしまうアルバムなんですよね。パッと聴いて気に入る感じではないと思うのですけど、2度3度聴いていくと、心に響く作品になってくると思います。まあ、こういう作品を作ってくる事自体、スターという座に飽きてきているんだと思いますね。彼自身が作りたい物を作る、正直な作品であると思います。商業的な事を抜きにしたPHIL COLLINSの魅力がある作品であると思いますね。

 

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満足度80点

 

 イギリスのオーディション番組で優勝して、デビューしたLEONA LEWISの1STアルバム「SPIRIT」を聴きました。

 

 

 このアルバムって凄く売れた感じがするんですよね。それに①BLEEDING LOVEが全米でも第1位の大ヒットを記録していたんですよね。個人的にシングルは聴いており、「結構、良いな~」と思いながら聴いてしまっていたんですよね。でも、中々、アルバムまでは手が出なかったんですよね。

 

 

 たまたま、図書館でタダで借りる事が出来たので聴いたのですけど…「なるほど…」と思いながら聴いてしまったんですよね。理由は大したことが無いんですよ。アルバムの構成がLEONAの歌声に焦点を当ててしまっているために、バラードばかりのアルバムになっていると思うのですよね。だから、アルバムが一本調子で聴いていて、今、何を聴いているのか判然としない感じなんですよね。良い曲を用意しているのに、アルバムはクオリティが低いと言う事態になっているんだと思います。

 

 

 だからとは思うのですけど…2NDアルバムが満を持して登場したのですけど、売れて無かった感じがするんですよね。あれだけ、流行っていた感じがしたのに、次作が軽い感じがしたのは、この1STアルバムが軽いんだと思います。クオリティ的には良いのかもしれませんが、アルバムとしてのクオリティが軽いという事なんですよね。

 

 

 個人的には①BLEEDING LOVEを聴いて終わってしまうんですよね…。それが、問題点なアルバムなんだと思いますし、それが、売り上げが落ちて行ってる原因だと思いますね。

 

 

LEONA LEWIS 「BLEEDING LOVE」

 

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満足度76点

 

 SISQÓ率いるアメリカのヴォーカル・グループDRU HILLの4年振りの3RDアルバム「DRU WORLD ORDER」を聴きました。

 

 

 SISQÓが2NDアルバム「ENTER THE DRU」の後にソロ・アルバム「UNLEASH THE DRAGON」を出し、空前の大ヒットを記録して、立て続けに2NDアルバム「RETURN OF DRAGON」を出していたので、このアルバムは遅れに遅れた印象があったんですよね。

 

 

 正直に書くと、当時聴いた時はガッカリした感じですね。今までは曲の良さで勝負出来たのに、今回はそれが良くないのか…余り耳に入ってこないんですよね。よくよく聴くとコーラスなんてシッカリとしていて、考えぬかれた曲のイメージがあるんですよね。だから、下手に駄作ということも言えないんですよね。

 

 

 ただ、SISQÓの1STアルバムまでは神がかっていたんだと思いますね。勢いで聴かせる感じですかね…。それほど…曲にパワーがあったんだと思います。このアルバムは地味という感じなんですよね。これね…DRU HILLには合わないんですよ。こういった地味さでじっくりと聴かせるグループもいますよ…。でも、滑稽な程、テカテカした派手さがDRU HILLの売りだと思うんですよね。それが出来ていないのは、問題点かもしれませんね。

 

 

DRU HILL 「I SHOULD BE ...」

 

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満足度90点

 

 アメリカのソウル・シンガーDONNY HATHAWAYのライヴ盤「LIVE」を聴きました。

 

 

 DONNY HATHAWAYの名前は知っていたのですけど、聴くのは初めてだったんですよね。いきなりMARVIN GAYEの名曲①WHAT'S GOING ONからスタートするのですけど…。何と言うか…カヴァー曲中心なんですけど、良い曲を歌っているので、かなり聴かせるアルバムとなっていると思いますね。

 

 

 でも、次の②THE GHETTOなんて、明らかに演奏技術の賜物である様な感じですよね。ライヴでのインプロヴィゼーションを上手く曲に還元していると思います。だから12分という大作の曲に仕上がっています。これが、意外に飽きさせないですね。という事はライヴでは、本当に聴かせるんですよね。インプロヴィゼーションって、アルバムで聴くといまいちなんですけどね…。それを聴かせるという事は本当に、この人たちの力量は素晴らしいんでしょうね。

 

 

 個人的には、もっとDONNY HATHAWAYのヴォーカルを堪能したかったんですよね。それに関しては、残念なアルバムだったな…。やっぱり④YOU'VE GOT A FRIENDのサビは歌って欲しかったな~と思いながら聴いてしまいました。

 

 

 ソウルを感じる事が出来るアルバムですよね。

 

 

DONNY HATHAWAY 「YOU'VE GOT A FRIEND」

 

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満足度90点

 

 大英帝国のサー!ELTON JOHNのバラード・ベスト「LOVE SONGS」を聴きました。

 

 

 ELTON…良い曲を書くね…。彼の思いっきり有名な曲はあんまり入っていないのに、ここまで聴かせるのだから、ELTONという人が如何に素晴らしいソングライターなのかが分かる作品であると思います。

 

 

 上記では有名な曲と書きました。確かにYOUR SONGとかないですが、ヒットした曲ばかりなんですよね。そういう意味ではクオリティは十分に保持したアルバムと思います。

 

 

 う~ん…ベスト盤なので、余り書くことが無いんですよね。このアルバムを聴いたのは理由があって、⑩THE ONEと⑬CAN YOU FEEL THE LOVE TONIGHTを聴きたかった為なんですよね…。それ以上でもそれ以下でもないんですよね。

 

 

 ⑩THE ONEなんて1992年の曲ですけど、全米9位ですよ。凄い!60年代デビューなのにも関わらず、ソングライターとしての才能はまだあるのですから、最高の才能を持った一人である事は間違いないのではないでしょうか?

 

 

 聴いていて思ったのは、改めてELTON JOHNという人が如何に偉大なのかが分かる作品であったと思いますね。

 

 

GEORGE MICHAEL & ELTON JOHN 「DON'T LET THE SUN GO DOWN ON ME」

 

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満足度89点

 

 ギリシャの作曲家VANGELISのベスト盤「THEMES」を聴きました。

 

 

 久しぶりに聴きました。昔、異常な程、映画『ブレードランナー』にはまりまくってしまって、サントラが無かったので、VANGELISに辿り着いて、このアルバムを聴いたんですよね。確か、高校性の頃だと思うんですよね。懐かしい…。折角買ったこのアルバムもお金が無くて、売ってしまったんですよね。今回、レンタルであったので、懐かしくてツイ借りてしまいました。

 

 

 今になって思うと、このVANGELISの魅力を高校生の私は殆ど気づかなかったんだと思いますね。改めて聴いてみて、こんなに良いアルバムなのか…と思いながら聴き入ってしまいました。

 

 

 確かにこの人の弱点は、曲のバリエーションが凄く少ないんですよね。似たような曲がチラホラと、こういったベスト盤でも聴くことが出来るんですね。そこが問題点だと思いましたね。という事は、オリジナル・アルバムでもそういう事があるのかもしれませんね。

 

 

 それでも、ヴォーカル無しでここまで聴かせる作曲家って中々いるとは思えないですね。あの南極物語の曲も作っている人だし、最後の⑭炎のランナーはインストにしては珍しく全米で1位を獲るほどの名曲中の名曲です。これだけでも、彼の才能が凄いと思うのですよね。

 

 

 ただ、この人の才能を知るには、プログレを聴いてから、聴いた方が良いのかもしれませんね。ただ、ポップが好きな人には、面白いアルバムではないと思うので…。

 

 

VANGELIS 「CHARIOTS OF FIRE」

 

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満足度94点

 

 大英帝国のTHE BEATLESの元メンバーGEORGE HARRISONの3RDアルバム「ALL THINGS MUST PASS」を聴きました。

 

 

 THE BEATLES解散後では1STアルバムですが、大変挑戦的なアルバムになりましたね。レコード3枚組の100分を超える超大作のアルバムになりました。

 

 

 長いのですけど、これ、聴けるんですよね。今までTHE BEATLESで没になっていた曲も含めて良い曲を収録している感じですね。大ヒットした②MY SWEET LORDもあるし、捨て曲が無いのが素晴らしいです。こういう風に聴いていくと、THE BEATLESってとんでもないバンドなんだな~と思いながら聴いてしまいましたね。ソロになっても全員1位になっているんですからね…。

 

 

 特にこのアルバムは、今まで天才二人の影に隠れ、才能を持ったギタリストの鬱憤が晴れるかの如く…怒涛の様に良い曲を出している感じですね。ここまで良い曲を揃えると何も言えませんよ。特に3枚組を聴かせるアルバムなんですから…。GEORGE本人も、このアルバムのクオリティを信じていたんですよね。

 

 

 しかし、個人的には2枚組で良かったと思いますね。長いアルバムをきっちりと作ったら、何となくジャムりたかったのかもしれません。3枚目の曲が、インプロヴィゼーション全開のジャジーであったりブルージーであったりと…それまでとは毛色の異なる曲だったんですね…。2枚目までは作りこんだキャッチーでポップな曲満載だったのに、最後に「あ~やっちゃった~」的な感じですね。これは残念でなりませんね。でも、これもGEORGEの魅力なのかもしれませんね。完璧さよりもGEORGE自身を投影したアルバムを作りたかったのかもしれませんね。

 

 

 大作という事で聴いていない人がいたら、是非ともTHE BEATLESの底力を知る事が出来る素晴らしいアルバムだと思います。

 

 

GEORGE HARRISON 「WHAT IS LIFE」

 

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満足度95点

 

 アメリカのサーフ・ロック・バンドTHE BEACH BOYSの6THアルバム「ALL SUMMER LONG」を聴きました。

 

 

 BRIAN WILSONというよりも、THE BEACH BOYSの一つの頂点となっている作品だと思います。準備されている曲が良い物が多い。聴いていて全く飽きさせないのが、このアルバムの凄さですね。①I GET AROUNDから超絶名曲を出してくるアルバムです。心をやられないと言ったら嘘になってしまいますね。

 

 

 BRIAN WILSONがTHE BEATLESの凄まじい勢いに心を病んでいく前の、ノリに乗っている頃です。上記しましたが、曲が本当に良いんですよね。ポップでキャッチー…そして、音楽を聴く楽しさを感じさせてくれる素晴らしいアルバムだと思います。

 

 

 アーティスト性があるのか…と言われれば、無いかもしれません。それでも、ここまでの完成度を誇るアルバムって中々無いと思うのですよね。

 

 

 私自身は、色々な本を読んでいると「PET SOUNDS」が一番と書いているところが多いと思うのですよね。確かにアート性を考えると、あのアルバムは素晴らしいと思うのですけど、音楽を聴くのって殆どの時はエンターテイメントを感じて、聴く喜びを噛み締めるんだと思います。このアルバム「ALL SUMMER LONG」はそれが出来る素晴らしいアルバムだと思うのですよね。

 

 

 解説者の話だけを鵜呑みにするのではなく、彼らの他のアルバムも楽しまなくてはならないのかな?そう思わせる程のクオリティの高い作品であったと思います。

 

 

THE BEACH BOYS 「I GET AROUND (LIVE)」