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 2008年からスタートした映画「アイアンマン」から、11年の時を経て遂に一応の完結へと導いたマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ3の完結編「アベンジャーズ / エンドゲーム」を観ました。

 3時間という超大作の映画であり、非常に複雑怪奇な物語展開であったと思います。とりあえず、アイアンマンとキャプテン・アメリカの終わりを視野に入れたストーリー展開だったと思います。

 今回は、前作「アベンジャーズ / インフィニティ・ウォー」の様な怒涛の展開というよりも、怒涛展開で無茶苦茶になってしまった物語を纏め上げて、尚且つ物語が純粋に完結し、更には主要キャラの終わりを描くという、難題を抱えて作りあげている物語と思いました。

 だから、ツッコミどころ満載な感じなんですよね。特にタイム・パラドックスに関しては、気になって仕方なかったです。私は字幕の3D、IMAXで観た為に、時間の観念がこの映画ではどのように解釈され、そして描かれているのかが、いまいち分からなかったんですよね。それは後々、映画やこういった事に詳しい方がいると思いますので、それを読んで「あ~。なるほど。」って思いたいですね。正直、ここは再度、レンタルの吹き替えでも観て、納得したいところですね。

 ストーリーに関しては、前作とは明らかに違う感じでしたね。最近のマーベルにある明るい感じが、そこにはしましたね。前作はある意味、宿敵サノスの物語であったために、鬼気迫る感じが良く出ていたと思うのですけど…。この物語には、いまいちそういった物が感じられなかったですね。前作のノリがダメな人には良い作品であると思います。

 「キャプテン・アメリカ」シリーズを最高の物語として作り上げた監督と脚本家が作りあげているので、物語も良く練られており、非常に面白かったと思います。3時間という長丁場にも関わらず、イッキに観る事が出来ましたね。ちなみに、私と一緒に観た人は隣でぐ~すか寝てしまったという事です。そりゃあ、前作も観てないし、予習したのも「キャプテン・マーベル」くらいで、それを観たのもブリー・ラーソンが好きだったという理由だけですからね。基本的にはヒーロー映画は嫌いな人なので、仕方無いです。

 それでも、そういう人も驚いたキャスティングです。出演者の殆どが、今の映画で主役をはれる役者ばかりを揃えています。殆どの人達が、マーベルの映画に出てから大きな飛躍を遂げている人たちばかりです。だからかもしれませんが、時間を作って、出演してくれるんだと思います。wikiで読んだのですが、キャプテン・アメリカのクリス・エヴァンスは前作で契約が切れており、この作品はマーベルと話し合った結果出演となったそうです。

 上記の事を加味して考えてみると、この映画が、異常な程、キャプテン・アメリカよりの描き方をしているんですよね。妙に納得してしまいました。私の考え方って、このマーベル・シネマティック・ユニバースってアイアンマンが主役と思っていたんですよ。この作品、意外にもアイアンマンを軽く扱っている節があるんですよね。それが異常に引っ掛かったんですよね。出演契約の関係や監督・脚本家…そういった肝となる部分がキャプテン・アメリカの製作陣であるんですよね。私はキャプテン・アメリカが好きだから、何とも思わなかったですが、そんな私でも違和感がありましたよ。ということは、アイアンマンのファンだったら、違和感がもっとあったんだと思います。ポスターも違和感あるしね…。

 とは、書いても、3時間、本当に楽しめましたね。3時間楽しめたのって、「ロード・オブ・ザ・リング」くらいじゃないのかな?それぐらいの長大なサーガを作りあげた製作陣の人たちに感謝とお疲れを言いたいくらいです。そして、今後の展開も楽しみつつ、一つの終わりを噛み締めていきたいと思います。