『夫以外の選択肢』
2004年 アメリカ・カナダ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジョン・カーラン
原作 アンドレ・デビュース
脚本 ラリー・グロス
撮影 マリス・アルベルチ
音楽 マイケル・コンヴァーティノ
出演 ナオミ・ワッツ/マーク・ラファロ/ローラ・ダーン/ピーター・クラウス/サム・チャールズ
《解説》
4人の男女、心と身体が絡み合うスキャンダラス・ラブストーリー
「イン・ザ・ベッドルーム」の鬼才アンドレ・デビュースの小説を映画化、満たされない2人組の夫婦の不倫を描いたスキャンダラス・ラブストーリー
夫婦ぐるみの親しい付き合いを続けている2組の夫婦が、互いの相手を交換するという禁断の関係に足を踏み入れてしまう、遊びのつもりだったが、2つの家庭は崩壊の道を行く
《物語》
郊外に住む平凡な専業主婦のイーデス、夫のハンクは大学教授で、その同僚のジャックと妻のテリーとは家族ぐるみの親しい付き合いをしていた
ところが、なぜかそのささやかな幸せな生活に満たされないイーデスは密かにジャックと不倫の関係に溺れ、その快楽に身を委ねていた
ジャックもヒステリックなテリーにイライラを隠せない、毎晩のように些細なことで口論となり翌朝にはいつも子供達に呆れられている
イーデスとジャックは昼間から口実を作り2人で落ち合い、森に行きセックスに耽る、そのセックスはお互いの不満をぶつけ合うような激しいセックス
セックスの後には大学に行きハンクと会うジャック、本の出版を目指しているハンクだったが行き詰まり、ハンクと森をジョギング、森を走るとジャックはさっきまで森でセックスしていたイーデスを思い出してしまう
出版社に原稿を送るもボツとなる、ハンクは小説のネタに詰まると目に付いた女と寝てしまう、それがイーデスであったり、別の女であったり
ジャックはハンクがテリーに誘いをかけているのを知っていた、ジャックが他の女と関係している事を直感したテリーはハンクとドライブ、そして遂に車の中でセックスをしてしまう
テリーはハンクの誘いに簡単に堕ち、ジャックの思惑通りになってしまった自分が悔しい、テリーはジャックに浮気を黙認され、そしてジャックからイーデスを愛していると告白されてしまう
《感想》
これはちょっとわからなかったです、おいらとしてはもっと不倫愛憎劇を期待してたのですけどドロドロというよるサバサバしてる感じです
でもお互いの夫が妻の浮気に興味がないのか、更には浮気を唆したりします、やっぱコソコソとしてほしいんです、パートナーの知らないところでネチョネチョして欲しいんです
ジャックとイーデスは昼間から堂々と会って、ドライブで森に行きビニールマットを引いてセックス、まったくセックスを楽しんでいますね
葉っぱで顔やアソコを隠すシーンや木を背にもたれて立ってセックスするシーンもエロかった、やっぱ外では立ってするのがスタンダードかな?
新妻イーデスを演じるのがナオミ・ワッツ、不倫にどっぷりと溺れ楽しんでいるイーデスを激しく大胆にセクシーに熱演しています
同じ屋根の下で旦那さんと浮気相手と一緒に過ごすのは女としては興奮材料で濡れたりするのかな?、旦那に隠れて浮気相手と少し触れたりしてね
イーデスの夫のハンクを演じるのは「トゥルーマン・ショー」のピーター・クラウスで、小説家を目指しているのですが上手くいかず、ストレスなのかイーデス以外の女とも寝てしまいます
イーデスの不倫相手でハンクの友人であるジャックを演じるのは「死ぬまでにしたい10のこと」のマーク・ラファロで、友人の妻と不倫をしてセックスの後にハンクに会いに行ったりして、その後にセックスをした森を一緒にジョギングしたり
ナオミ・ワッツはとっても好きな女優さんなんですけど、「ジュラシック・パーク」のローラ・ダーンはちょっと苦手なんです、なんかこの長い顔がちょっとね(汗)
それにヒステリックな奥さんってキツイなぁ、あんだけキーキーされたらジャックもイーデスに逃げちゃうかもね、どっちかと言うとナオミ・ワッツの方が良いもん(笑)
それでいてジャックはハンクがテリーを口説いていることを知るとテリーを唆して結局は2つの夫婦でW不倫で夫婦交換という始末、なかなか難しい転換です
実際の夫婦間でこんな事ってあるのかな?、寝取られで興奮する夫がいると聞きますがほんまにいるの?、自分の奥さんが隣で他の男に抱かれてるなんて嫉妬で興奮するのかな?、なんか別世界みたいです
例えば旦那と浮気相手は全て知って組んでいて、知らぬは妻だけなんてゲームみたいな事があるんかな?、夫婦間で密かな楽しみだったりしてね
それでも私は満たされない… それが『夫以外の選択肢』です。
サンダンス映画祭で最優秀脚本賞を受賞した作品です、原作は素晴らしいようですが活かされてないのかも。
更に過激な続・裏237号室の『夫以外の選択肢』のレビューはこちらです。