クロムスカル | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『クロムスカル』

 

 

 

 

 

2009年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ロバート・ホール

 

撮影 スコット・ウィニグ

 

音楽 デッドボックス

 

 

 

出演 ボビー・スー・ルーサー/ケビン・ゲイジ/ジョナサン・シェック/ルーカス・ティル/ショーン・ウェーレン/レナ・ヘディ/トーマス・デッカー/リチャード・リンチ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

殺して、撮る

 

殺人の様子を撮影する狂気の連続殺人魔に追われる恐怖を、過激なバイオレンスと残虐描写満載で髑髏のマスクをつけた殺人鬼クロムスカルの凶行を描いたスプラッタースリラー

 

監督は「ノー・ワン・リヴズ」などの特殊メイクを手掛けてきたロバート・ホール、銀色の髑髏をつけ、右肩にビデオを装着、両手にサバイバルナイフを持って被害者を惨殺、残酷の限界に挑戦した伝説の鬼畜の所業に震撼せよ!

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

棺桶の中で目を覚ました1人の女性、しかし何故こんな状況なのか思い出せない、何とか棺桶の蓋が開いて外に出る事が出来た

 

 

死体安置所にある電話から警察に電話するも、記憶がはっきりせず自分がどこにいるのかもわからない、そうこうしているうちに電話線が切れてしまう

 

ドアには鍵が掛けられていて外に葬儀場の管理人が現れるが、カメラを持った髑髏マスクの男クロムスカルに鉄パイプで後ろから突き刺されて殺されてしまった

 

 

女性は咄嗟にドアに体当たりしてその勢いでクロムスカルは目に鉄パイプが刺さり転倒、女性はそのまま葬儀場から脱出して裸足のまま歩いた

 

通りがかったタッカーの車に乗せてもらうが、名前を聞かれたが自分の名前も思い出せない、タッカーはひとまず自宅に戻ると妻のシンディはおかしな女を連れて来たタッカーに文句を言うが、タッカーは女同士で話しを聞いてやってくれと

 

 

女性は葬儀場での出来事をシンディに話し、シンディは朝になったら保安官事務所に行こうと約束、その頃クロムスカルは負傷した目を治療して女性を追う

 

 

シャワールームで恐怖に怯え、眠れない女性とタッカーが寝室に行くとシンディがクロムスカルに押さえつけられて頭にナイフを突き刺した

 

 

タッカーと女性は車で逃げだすが、そのすぐ後にシンディの兄ジョニーとその恋人の女性がやって来るがあっという間にクロムスカルに殺されてしまう

 

 

タッカーは近所のスティーヴンの家に助けを求め、クロムスカルの事を調べてもらうと、女性を殺害する様子をカメラで撮影し、テープを警察に送り付けている連続殺人犯だと判明する

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

この手の残酷描写だけが売りの作品が最近増えてきて、それはまるで80年代のようで嬉しいおいらです、内容なんて特にないのです

 

 

最近話題の「テリファー」シリーズもそうですが内容はあってないようなもので、残酷描写だけで観客をグイグイ引っ張っていく感じです

 

本作は14年前に撮られていたのですがもちろん日本では未公開、アメリカでは続編も作られるほどのスマッシュヒットとなりました

 

連続殺人鬼のクロムスカルは何故か顔に医療用の接着剤で髑髏の面を付けているのです、そして肩に古い日本製のビデオカメラ、それで殺人を撮って警察に送りつけているんです

 

 

警察もこの連続殺人犯をマークしているものの被害者は増える一方なんです、被害者はほとんどが女性なんです、それも残酷に殺しています

 

 

それになかなか不死身な体で弾丸を食らっても平気、金属の棒で目を刺されても大丈夫、でも痛みはありますし、自分で治療もします

 

制作された2009年当時はこの手の殺戮を見せる事にこだわった作品が流行っていたようです、いわゆる拷問ポルノと呼ばれる作品です

 

 

それはスプラッターやスラッシャーに、暴力やヌードに拷問や人体破壊にサディズムを混ぜたホラー作品群を指します、アメリカの大御所映画評論家が批判的な意味で使ったそうです

 

最初からクロムスカルに追われる主人公の女性を演じるのはボビー・スー・ルーサーで、棺桶の中で目を覚ましたものの記憶がありません、プリンセスと呼ばれていた事を思い出します

 

 

車でプリンセスを助けたタッカーを演じるのはケビン・ゲイジで、そのせいで妻のシンディが殺されてしまいます、演じるのはレナ・ヘディ

 

 

クロムスカルのビデオカメラを奪ったプリンセスはそのカメラを確認すると、自分が売春婦で客のクロムスカルに殴られて連れて来られた事が判明

 

もうその様子ではプリンセスはなんでもアリの売春婦だったようで、お金さえ払えばあんな事もこんな事もしてくれるようです、それを確認してショックが隠せないプリンセス

 

 

コンビニで助けを求めるも店員が銃で威嚇するもクロムスカルはお構いなしで殺してしまいます、しかしクロムスカルは罠に掛かってしまい顔面が崩壊してしまいます、コンビニ店員を演じるのは「X-MEN」新シリーズのルーカス・ティル

 

プリンセスはコンビニの客のトミーと一緒に車に乗ってコンビニを後にします、その直後にパトカーが数台やってきます、トミーを演じるのはトーマス・デッカー

 

 

こうして幕を閉じるのですが、まさかの続編がありまして、「クロムスカル リターンズ」では意外なクロムスカルの設定がありました

 

 

 

 

 

完成から14年、あまりにも残酷すぎて封印されていたホラー映画史上最も残酷な“ソリッド・スプラッター・スリラー” それが『クロムスカル』です。

 

 

 

 

 

殺人鬼が髑髏の仮面を着けているというまるでアニメのような設定ですが、残酷シーンはエグイです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『クロムスカル』のレビューはこちらです。