『ミーガン』
2023年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジェラルド・ジョンストン
脚本 アケラ・クーパー
撮影 ピーター・マキャフリー
音楽 アンソニー・ウィリス
出演 アリソン・ウィリアムズ/バイオレット・マッグロウ/ロニー・チェン/ブライアン・ジョーダン・アルバレス/ジェン・バン・エップス/ロリ・ダンジー/ステファヌ・ガルヌ・モンテン/エイミー・ドナルド
《解説》
ジェームズ・ワン×ブラムハウスが新たに放つ恐ろしく一途な狂気のお友達AI人形
心に傷を負った少女の親友になるようプログラムされたAI人形〈M3GAN〉ミーガンの行き過ぎた愛情と狂気を描く、制御不能のサイコ・スリラー
「ゲット・アウト」のアリソン・ウィリアムズがジェマ、「ブラック・ウィドゥ」のバイオレット・マッグロウがケイディを演じた、「ソウ」シリーズのジェームズ・ワンと「パージ」シリーズのジェイソン・ブラムが製作を手掛ける
《物語》
両親とスキー旅行の途中のケイディは車の中で退屈してしまい流行りのAIペットで暇つぶし、運転中に雪が強く降り、視界が悪くなって仕方なく車を止めたが、そこに除雪車が突っ込み両親は亡くなってしまう
ケイディは母の妹のジェマに引き取られ、ジェマは玩具メーカーのファンモ社で働いており、会社には内緒で新しいAI人形ミーガンの開発を急いでいる
ケイディはジェマと家に帰り、次の日にはセラピストがやって来てそこがケイディにとって良い環境かを判断し、ケイディの祖父のいるフロリダに彼女を預ける事を提案、確かにジェマはケイディにどう接すればいいか困っている
自宅の仕事部屋でケイディはジェマが大学時代に作ったブルースというロボット人形に興味を持ち、ケイディはブルースみたいなのがいれば一生他のオモチャはいらないと言い、ジェマはミーガンの開発を急ぐ
内緒で作っていたが社長のデヴィッドにバレてしまい、ジェマはプレゼンを開き、ケイディとミーガンをリンクさせて彼女専用のAI人形とし、ミーガンは会話をしてケイディと仲良くなる
これを見たデヴィッドは驚き、製造コストを投資する為、会長に話しを付けると約束、ジェマの同僚で一緒に開発をしてきたテスとコールも大喜び
ファンモ社の第3型生体アンドロイド、初の完全自律型人型ロボット、ミーガンの強度は抜群で生体工学チップ搭載、フルカスタムに対応、独自の確率的推論により成長を続ける
ジェマとテスとコールはミーガンの性能の高さを話し合い、ジェマはケイディの両親の死の話しをした事からミーガンは死について学習
ジェマは想像以上の性能の高さに驚き、ミーガンのケイディへの行き過ぎた愛情はやがて思わぬ事態を招いてしまう
《感想》
これは怖いというより面白かったです、こういう時代がもうすぐ来そうなのがまた怖いですね、友達までAI人形になってしまうのはね、「チャイルドプレイ」とは違いましたね
劇中でも語られるのですが、ミーガンがいれば他のおもちゃはいらない、そうなるとミーガンはいつまでケイディと一緒にいるのでしょう?
ケイディが大人になってもミーガンはずっとそばにいる、それってどうなんでしょう?。いつかはおもちゃを卒業する時があると思いますからね
ジェマはそんな事は考えずにミーガンさえあれば他のおもちゃはいらない、一生ミーガンだけでOKみたいな発想なのでしょうね、それもエゴですね
ジェマを演じるのはアリソン・ウィリアムズで、ある意味ケイディを利用してミーガンの開発をしています、同僚のテスに咎められても、自分の子じゃないしとちょっと引いてしまうセリフを放ちます
確かにいきなり子供の世話をする状況になったら、仕事一筋の女性で研究者で技術者なのですから戸惑うのは仕方ないのかも、それでもケイディのおかげで開発は一気に進みます
ケイディを演じるのはバイオレット・マッグロウで、両親を亡くしてジェマに引き取られるのですが、自分の家じゃない場所にストレスを感じているのです
ミーガンが完成してその完成度の高さに社長のデヴィッドも驚愕、値段はテスラくらいかとかテンションも上がります、それぐらいすごいのです
ミーガンを演じるのはエイミー・ドナルドで、彼女は元々ダンサーなのでその動きはワイヤーかと思うくらい軽々と動きます、ブリッジで立ち上がったり、空中で回転したりね
でも目の動きとか口の動きとかはアニマトロニクスでアナログな技術も進化していてめちゃリアルでした、CGばかりだったら見応えがないもんね
隣のお婆さんが放し飼いしている犬がケイディに噛み付いたなら、夜中に犬を誘き寄せて殺してしまいます、そして嫌がらせをしてくるお婆さんも殺してしまいます
集団生活を体験させようとケイディを同学年の子供たちと森へと連れて行くのですが、そこで大柄ないじめっ子がミーガンを奪って逃げて殴りつけるのですが、ミーガンは逆襲していじめっ子の耳を引き千切ります
ミーガンはチタンで出来てるので少々の攻撃も耐えれます、そこが壊せないところでもあります、段々とミーガンは邪魔な存在を消していきます、カワイイ顔だったのに怖い顔に見えます
製作は「マリグナント 狂暴な悪夢」のジェームズ・ワンと「ハロウィン」シリーズのジェイソン・ブラムで、監督はジェラルド・ジョンストン
“死ぬまで”守ってあげる それが『ミーガン』です。
すごくテンポが良くてそれでいてミーガンがよく出来過ぎでしたね、続編が製作されるのもわかります。