リング0 バースデイ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『リング0 バースデイ』

 

 

 

 

 

2000年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 鶴田法男

 

原作 鈴木光司

 

脚本 高橋洋

 

撮影 柴主高秀

 

音楽 尾形真一郎

 

 

 

出演 仲間由紀恵/田辺誠一/麻生久美子/若松武史/水上竜士/奥貫薫/木村靖司/伴大介/雅子/大場真人/橋本真実/田中要次/角替和枝/高畑淳子/田中好子

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

今、明かされる貞子の過去

 

三度恐怖の刃を冴え渡らせる、高橋洋脚本に、ホラーの鬼才、鶴田法男監督コンビが、本当に怖いホラー映画の真骨頂を見せつける!世紀末最大のホラー・ショックといえる

 

「リング」「リング2」で世間を一大ホラーブームに捲き込んだ高橋洋、完結編としては、鈴木光司原作「バースデイ」の中の一篇「レモンハート」を題材に、貞子の隠された真相にスリリングに迫る

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

30年前、中央日報の宮地彰子は山村貞子について調べていた、貞子の出身小学校を訪ね、担任教師には頭が良くてとても綺麗だった、母親の山村志津子は千里眼を持っており、娘の貞子も不思議な力を持っていた

 

 

海の事故で14人の子供たちが亡くなる事故があり、貞子はそれを予知していて海を恐れて入らなかったという

 

貞子は東京の劇団で芝居をやっていた、貞子は熱心に練習し、嫉妬するほど綺麗だけどちょっと変わっていると劇団員に思われている、霊が見える貞子は精神科に通っており、医師には芝居が薬になっていると話す

 

 

それに劇団員たちの中には最近、井戸の夢を見る者が数人いた、そんな中、主人公を演じる葉月愛子が貞子の後ろにいる黒い影を見て突然亡くなってしまう

 

 

彰子は貞子の主治医に会い、彼は伊熊平八郎の弟子だが超能力研究は否定的、超能力実験で記者が亡くなったのだが1人だけではなくあの時いた記者全員が亡くなっていた、彰子は伊熊博士と貞子を捜している

 

劇団では愛子の代役に貞子が抜擢される、音響の遠山は愛子が亡くなった時の録音にノイズと謎の声が入り、貞子は何かに怯えているようだった

 

 

遠山に想いを寄せる衣装係の立原悦子は夜中に貞子の衣装を直していると、白い服を着た少女が横を歩いているのが見えた

 

 

そして井戸が見えて悦子は目を覚ました、何かがおかしいと遠山に相談する悦子、そこに貞子が現れると悦子は怒って行ってしまう

 

貞子は時々自分が何をしているのか覚えていないと遠山に打ち明けた、そして私のそばに誰かがいると、何かがそこで怖い事が起きていると

 

 

そして彰子が劇団に取材にやって来た、取材で撮った写真の全員の顔が歪んでいた

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「リング」の呪いのビデオ事件から遡る事30年前の昭和43年、18歳の貞子は東京の劇団に入団しています、本作まで貞子って不気味なイメージなのですが本作の貞子は絶世の美女

 

本作で貞子を演じるのは仲間由紀恵、貞子のイメージ通りに長い黒髪です、顔が隠れるくらいの長い髪の毛で貞子のイメージとはほど遠い可愛らしい女の子なんです

 

 

その貞子がどんな出来事があって怪物となったのかを描いています、貞子の母親の志津子には千里眼があるのです、そして貞子は母親よりも強い超能力を生まれつき持っているんです

 

母親の千里眼の実験でイカサマ呼ばわりした記者がその場で死んでしまうんです、それは幼い貞子の力のせいですが、志津子は化け物呼ばわりされておかしくなってしまいます

 

 

この貞子を捜す記者の宮地彰子の婚約者はこの実験を取材していた記者で、この場にいた記者はその後に全員死んでいるんです、その仕業が貞子と知って追っているんです

 

彰子が貞子の小学校の教師に聞くと頭が良くて美人でそれで不思議な力を持っている、貞子の家に行った時にはもう一人の貞子を見たと、それで今日はどっちの貞子が来るのだろうかと毎日思っていたとね

 

 

貞子は劇団で女優をしているのですが美人なので周りからは嫉妬されるんです、こういう感情は男にはないと思うのですが女性は男の目より女の目の方が気になるのかな?

 

 

それに男はみんな貞子を狙ってるんです、美人なんてチヤホヤされるだけでなくて美人ってだけで襲われたりするので美人薄命とはよく言ったものですね

 

貞子に想いを寄せる遠山を演じるのが田辺誠一で音効係で録音した音の中にノイズや変な声を聴き取るんです、そんな遠山に想いを寄せるのが悦子で演じるのは「カンゾー先生」の麻生久美子、やはり貞子に嫉妬をしているのですが恐怖で震え上がってます

 

 

主演女優が死ぬなどおかしな事が起こって劇団員は全ては貞子に原因があると全員でリンチのように殺してしまうんです、貞子が死ぬの?って思ったけど蘇生します

 

 

貞子の遺体を車に積んで貞子の父親の伊熊平八郎の元へと向かってもう一人の貞子を殺そうとするのですが返り討ちに遭います、ここでの貞子の不気味な動きが怖いです

 

 

その後に貞子がなぜ恐ろしい怪物となったのかが描かれるのです、本作は「らせん」の続編ではなくて「リング2」の続編となっています、なのでそちらとは辻褄が合います

 

 

 

 

 

リング完結編は今世紀最悪のエンディングを迎える それが『リング0 バースデイ』です。

 

 

 

 

 

まさか仲間由紀恵が貞子を演じるとはビックリでした、それに貞子の青春時代なんてね