『刑事ニコ 法の死角』
1988年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 アンドリュー・デイヴィス
脚本 ロナルド・シャセット/スティーブン・プレスフィールド
撮影 ロバート・ステッドマン
音楽 デビッド・マイケル・フランク
出演 スティーヴン・セガール/パム・グリア/ヘンリー・シルバ/シャロン・ストーン/ダニエル・フェラルド/ニコラス・クセンコ/チェルシー・ロス/ロニー・バロン/ロン・ディーン/ミゲル・ニーノ/ジャック・ウォレス/ジョゼフ・F・コサラ/ジョー・D・ローク
《解説》
法の届かぬ犯罪は、俺に任せろ!
元CIAの特殊工作員で、合気道の達人でもあるシカゴ市警の刑事ニコは麻薬取引に絡む捜査に乗り出す、巨大麻薬組織に挑む凄腕刑事の活躍を描くアクションドラマ
この作品でデビューを飾ったスティーヴン・セガールは一躍アクション界の人気スターとなった、妻役にはシャロン・ストーン、相棒にパム・グリアなど、華やかなキャストも見どころ
《物語》
イタリア系移民のニコ・トスカーニはアメリカで行われた合気道の老人の強さに感銘を受けて17歳の時に日本へと渡り合気道の修業に打ち込んでいた
1969年、アメリカ大使館のパーティでネルソン・フォックスという男がニコをCIAへと誘った、特殊工作員としてベトナム戦争に従軍、ニコが目にしたのは捕虜に対しての拷問
同僚のカート・ゼーガンの残虐非道な拷問を楽しむ姿にニコは我慢できずに止めさせようとゼーガンを殴り倒し、嫌気がさしてニコはネルソンに退職を申し出てアメリカに帰国
1988年、シカゴに戻ったニコはシカゴ市警の刑事となっており、妻のサラと生まれたばかりの息子ジュリアノと幸せに暮らしていた、従妹ののルチアが家出したと相談されてニコは相棒の女刑事のドロレスと向かう
怪しげなバーに行き、店主から2階にいると聞いて彼氏と薬物をしているルチアを連れ出し、その彼氏から大掛かりな麻薬取引の情報を得て見逃してやった
精肉工場での麻薬取引現場に乗り込んだニコらは激しい銃撃戦の末に逮捕するも、押収物の中身は麻薬ではなく軍用プラスチック爆弾であった
更に捕らえたサルバノは重要事件の協力者でありFBIによって釈放されてしまう、納得の出来ないニコはドロレスと共に独自に操作に乗り出した
幼い頃から世話になっているジェナロ神父の教会に礼拝に出向いたニコは女が紙袋を置いて出て行ったのを目撃、その直後に爆発が起こりジェナロ神父が死亡、そしてハリソン上院議員の秘書も含まれていた
捜査をする途中でネルソン・フォックスから家族を安全な場所に移せと電話が掛かってり、その直後にFBIから圧力が掛かり、ニコは停職処分になってしまう、ニコは仲間の協力を得て単独捜査を開始する
《感想》
スティーヴン・セガール演じるニコが合気道を指導するシーンで日本語がペラペラなのが当時は驚きました、しかも関西弁に更に驚きました(笑)
この作品が合気道を世界にしっかりと見せた初めての作品だと思います、今までの殴る蹴るのアクションではなくて投げて固める等の玄人志向のアクションだと
ニコが叔母に娘のルチアが家出したと聞くと手掛かりを掴んでバーに行きます、そこで絡んで来た客はボコボコにして銃を出す男も腕を掴んで投げ飛ばします、店主を脅してルチアは2階と聞いて彼氏もボコボコ
その彼氏も刑務所だけは勘弁してほしくて売春婦から聞いた大掛かりな麻薬取引の情報を話すんです、裏を取ってその情報が事実と確認して取引現場に行くとFBIが出てきて銃撃戦となるんです
麻薬取引ではなく軍用のプラスチック爆弾の取引でニコは軍隊経験があるのでニオイで爆弾の種類が分かるんです、しかも逮捕したサルバノはFBIによって釈放
このサルバノの後ろには牧場主となっているカート・ゼーガンが麻薬取引に関与しているんです、ネルソン・フォックスも関与していて狙われているニコには逃げるように電話を入れるんです
ニコの妻を演じるのがシャロン・ストーンで、出番はそんなに多くはありませんが可憐でか弱い女性を演じています、ニコに家族を守る為に捜査を止めるように願います
ニコの相棒の女刑事のドロレスを演じるのが「コフィー」のパム・グリア、最初は派手な衣装で驚きました(笑)、ニコの命を救う活躍を見せてくれます
とにかくスティーヴン・セガールの合気道の凄さが、本作を初めて観たアメリカ人は空手でもなくカンフーでもない合気道を不思議な格闘技だと思ったでしょうね、それぐらい鮮やかに合気道を魅せてくれましたよ
アクションスターとして揺るぎない地位を築いたスティーヴン・セガールのデビュー作 それが『刑事ニコ 法の死角』です。
デビュー作の本作でスティーヴン・セガールは一躍スターダムへと上りましたね。