スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』

 

 

 

 

 

1977年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督・脚本 ジョージ・ルーカス

 

撮影 ギルバート・テイラー

 

音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

 

 

出演 マーク・ハミル/ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/ピーター・カッシング/アレック・ギネス/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/デビッド・ブラウズ/ジェームズ・アール・ジョーンズ/フィル・ブラウン/シェラ・フレイザー/エディ・バーン/デニス・ローソン/ギャリック・ヘイゴン

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

遥か彼方の銀河系を舞台に繰りひろげられる善と悪の壮大な戦いを描いたシリーズの記念すべき第1弾

 

銀河系が帝国による圧政下にある中、反乱軍が帝国の最終兵器の設計図を盗み出す、ダース・ベイダー卿は、設計図を奪還するよう皇帝に命じられ、反乱軍のリーダー、レイア姫は帝国に囚われの身となる

 

史上最高の興行収入記録を樹立!アカデミー賞7部門に輝く世紀のSF映画!雄大な銀河系宇宙に手に汗にぎる大ロマンとアドベンチャーが始まる、猛スピードで展開される眼もくらむ大空中戦!特撮映画が到達した最高峰!

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

遠い昔、遥か彼方の銀河系で…

 

時は内乱のさなか、凶悪な銀河帝国の支配に反乱軍は秘密基地から奇襲を仕掛け、帝国に対して初めて勝利を収めた、更にその戦闘の合間に反乱軍のスパイは帝国軍の究極兵器の設計図を盗み出すことに成功

 

それはデス・スターと呼ばれ惑星をも粉々にするパワーを持つ宇宙要塞基地だった、凶悪な帝国軍に追われながらレイア・オーガナ姫は盗み出した設計図を手に故郷へと急いだ

 

 

人民を救い銀河に自由を取り戻すためにレイアの乗った宇宙船が帝国の戦艦に捕まりレイアはデス・スターの設計図をR2-D2に託してC-3POを共に惑星タトゥーインに脱出させる

 

彷徨う2体のドロイドは奴隷商人ジャワに捕われ、オーウェン・ラーズに買われてそこで働くルーク・スカイウォーカーが世話をすることになった

 

 

R2-D2の修理をしていると突然ホログラムが映写されてレイアがオビ・ワン・ケノービに助けを求めている、ルークは大砂原に住むベンという老人ではないかと思いR2-D2と会いに行く

 

 

そこでオビ・ワンはルークの父はかつてのクローン戦争で戦い、オビ・ワンと共にジェダイ騎士だったと、そして父のライトセーバーを受け取った

 

 

数万年の間、ジェダイは旧共和国の平和と秩序を守ってきた、それは帝国の暗黒支配が始まるまでは、オビ・ワンの弟子のジェダイ騎士のダース・ベイダーが帝国に寝返り、仲間を殺してルークの父も殺した、ダース・ベイダーはフォースの暗黒面に堕ちたのだ

 

そしてR2-D2のホログラムはオビ・ワンに助けを求める、レイアがオルデラーンに来てほしいとの願いだった、そこでオビ・ワンはルークに一緒に行くかと問う

 

 

ダース・ベイダーはレイアを拷問し、反乱軍の基地を聞き出そうとするがレイアの口は堅く見せしめのためにレイアの故郷のオルデラーンをデス・スターで破壊

 

 

帝国軍のストームトルーパーがタトゥーインに現れ、ルークの叔父のオーウェン家族が皆殺しにされた、その仇を討つためルークはオビ・ワンと一緒に行くことを決意し、ジェダイになる修業を開始

 

 

オビ・ワンはミレニアム・ファルコンを操縦する密輸業者のハン・ソロとチューバッカを雇って出発するがオルデラーン付近でデス・スターに拿捕されてしまう、ストームトルーパーが船体を捜すが誰もいない、逃げ出したルークたちはレイアを救出

 

 

デス・スター内での戦闘でオビ・ワンはかつての弟子のダース・ベイダーと再会し、ライトセーバーで戦い交えるがダース・ベイダーを止めることは出来ず、敗れてしまう

 

 

デス・スターから脱出したルークたちはデス・スターの弱点を狙い破壊、その衝撃でダース・ベイダーの乗る戦闘機は吹き飛ばされてしまう、戦いの後にルーク、ソロ、チューバッカの3人は反乱軍の称賛される中で、レイアから勲章が授与された

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

1977年にアメリカで公開されたのですが日本での公開はそれから1年後だったんです、なのでSF映画マニアは凄い映画がやって来ると興奮気味だったようです、まあおいらは小学生でしたけど噂は当然知っていました

 

興行収入は「ジョーズ」を上回って7億7500万ドルで世界最高の興行収入となりました、当時のアメリカはアメリカン・ニューシネマが全盛でした、ジョージ・ルーカスはそんな時代にSF映画を作り上げたんです

 

 

アメリカン・コミックの「フラッシュ・ゴードン」の映画化企画が頓挫してしまい、その要素を基にして戦争映画や西部劇やロマンスや日本映画まで取り入れてジョージ・ルーカスが執筆、計6部作で本作は4作目、旧三部作の第1章です

 

予算がない中で作られた本作はおかしな映画だと酷評、試写会後には低評価は減ったものの配給会社は他の作品と抱き合わせで売り込みをしてジョージ・ルーカスはすっかり落ち込んで映画は失敗すると思ってハワイに逃げていたとか

 

結果は大ヒットとなりルーカスはマネーメイキング監督の仲間入りとなりました、ルーカスは特撮映画の巨匠のレイ・ハリーハウゼンの影響を大きく受けていて、その存在なくしては本作は生まれなかったと語っています

 

 

そして本作は黒澤明の「隠し砦の三悪人」を基にしたとも言われています、それに「用心棒」や「椿三十郎」を彷彿とさせるシーンもあります、それにオビ・ワン役に三船敏郎にオファーがあったとか

 

主人公のルーク・スカイウォーカーを演じるのはマーク・ハミルで本作が映画デビュー、本作によって一躍有名人となりこの旧三部作に欠かせない存在となりました

 

 

レイア・オーガナを演じるのはキャリー・フィッシャーで、彼女の父親は歌手で母親は女優、ジョージ・ルーカスは有名人の娘なので他人に命令することが慣れていると抜擢、ちなみに最後まで争ったのはジョディ・フォスターだったそうです

 

このマーク・ハミルとキャリー・フィッシャーは撮影中に仲良くなり、交際寸前までいったそうですが一線は超えずに実際に友人のままで兄妹のような関係だったそうです

 

ハン・ソロを演じるのが「カンバセーション 盗聴」のハリソン・フォード、本作の撮影中の3カ月間キャリー・フィッシャーと実生活で恋愛関係にあったそうです、キャリー・フィッシャーは当時19歳でハリソン・フォードは33歳で既婚者でした

 

 

これを知るとこの3人は何だか三角関係にあったのかなって勘ぐってしまいます、でも旧三部作を通して全員出ているので特にトラブルはなかったようですね

 

 

オビ・ワン・ケノービを演じるのはアレック・ギネスでおいらは彼がいてこその本作だと思ってます、それぐらいこのオビ・ワンの功績は大きいと思います、これが三船敏郎だったらどうだっただろうと思う時はありますけどね

 

 

この本作によってマニアックな映画ジャンルだったSFが一躍エンターテインメントに評価が変わり、SF映画ブームが到来することとなったんです、ジョージ・ルーカスの功績は大きいですね

 

1997年には〈特別篇〉が公開されて、DVDやブルーレイが発売されるたびに最新デジタル技術を用いて一部修正するなどしています、それが長い間人気の秘密なのかもしれません

 

 

 

 

 

 

遠い昔、遥か彼方の銀河系で それが『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』です。

 

 

 

 

 

低予算とは思えないクオリティです、次は「帝国の逆襲」ですね