惡の華 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『惡の華』

 

 

 

 

 

2019年 日本

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 井口昇

 

原作 押見修造

 

脚本 岡田麿里

 

撮影 早坂伸

 

音楽 福田裕彦

 

 

 

出演 伊藤健太郎/玉城ティナ/秋田汐梨/飯豊まりえ/北川美穂/佐久本宝/田中偉登/松本若菜/黒沢あすか/高橋和也/佐々木すみ江/坂井真紀/鶴見辰吾

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

絶望の青春を突き進む、超〈変態〉狂騒劇の幕が上がる!

 

累計発行部数300万部を記録し、テレビアニメ化もされた押見修造の同名コミックを、伊藤健太郎と玉城ティナの共演で実写映画化、「片腕マシンガール」の井口昇監督がメガホンをとり、アニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」の岡田麿里が脚本を担当

 

押見修造の代表作「惡の華」は、〈中学編〉と3年後の〈高校編〉からなる、思春期の暗黒面をえぐり出した衝撃作は、当時はもちろん現在に至るまで熱狂的な共感と支持を集め続けている

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

周りを全部山に囲まれているこの町には逃げ場なんてどこにもない、ボードレールを理解できる人間がこの町に何人いる?そして僕を理解できる人間も

 

 

シャルル・ボードレールの詩集「悪の華」を愛読する中学生の春日高男はそんな気持ちで毎日を過ごしていた、クラスの人気者で美人で成績優秀な佐伯奈々子に密かに好意を抱いていた

 

 

それとは逆にテストを白紙で出して注意した教師をクソムシと罵倒する仲村佐和に呆然、帰り道でも友人らと仲村は怖い、彼女にはしたくない、彼女にするなら佐伯奈々子だと

 

 

体操服姿の奈々子を見て大人の体をしていると興奮、しかし春日は学校に悪の華を忘れてしまい教室に戻った、本はあったのだがそこに奈々子の体操服の入った袋があり、春日はつい袋を手に取り匂いを嗅いだ

 

 

その時に物音がしてそのまま体操服を持って逃げてしまった、次の日に学校に行くと奈々子の体操服がなくなったとクラスは大騒ぎになっていた

 

春日は自分は罪人だと心の中で謝り、体操服を返そうと思っている、放課後に自転車で走っていると仲村が待っていた、山の向こうまで乗せてってと言うが断ると仲村は体操服を盗むところを全て見ていたと

 

逃げる春日の鞄の中から奈々子の体操服を取り出して罵った、仲村はバラされたくなかったら契約をしろと迫る、まずは変態としての作文を書いて来いと言われて春日はやむなく受け入れるしかなかった

 

 

クラスで給食費がなくなりみんな仲村のせいにするが、春日は根拠なく疑うのは止めようと言う、すると給食費がなくなったのは勘違いだった、その事で奈々子は春日に好意を持ち、一緒に本屋に行く事になった

 

 

仲村は春日を変態と罵りそれを受け入れる春日、仲村は春日に奈々子の体操服無理矢理着させて、仲村も自分が変態である事を打ち明ける

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらは押見修造の原作が好きで実写映画化と聞いて不安しかなかったです、まあどんな原作でも実写化すれば想像とは違うものです、なのでイメージが違うと言って嘆くのは仕方ないですね

 

 

押見修造は「スイートプールサイド」や「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など映画化が続いていますが、その中でも本作は代表作だと思っています

 

クラスのアイドル的な奈々子が好きなはずだったのに、仲村に弱みを握られて悪夢のような主従関係となるのですが、嫌いだった仲村が段々となくてはならない存在となるんです

 

 

奈々子も薄々それに気付いてくるんです、奈々子も春日が好きなので自分に振り向いていて欲しいがために自分から服を脱いで関係を迫るんです、何かここが女の怖さみたいなのが見えたね

 

仲村は最初から教師に暴言を吐いたりする挙動不審な要注意人物だったのですが、真面目で容姿端麗で優秀な奈々子が2人の変態に感化されてしまった感じです

 

 

春日を演じるのが、伊藤健太郎でモデル出身で話題作にも多数出演しています、本作では中学生から高校生までの男子特有のナイーヴな内面を演じています

 

 

仲村を演じるのは、玉城ティナで原作よりも綺麗になってしまいましたね、でも玉城ティナは原作にかなり寄せてはいますね、過激なセリフも飛び出していて良かったですね

 

 

奈々子を演じるのが、秋田汐梨で原作のイメージはもっと大人っぽくてグラマラスなんですけどね、奈々子役はオーディションで監督に彼女しかいないと言わしめて決定したそうです

 

 

そして高校生となった春日の前に現れる常盤文を演じるのが、飯豊まりえでこちらも原作では大学生と付き合っているようなもっと派手で美形なイメージでした、しかしその中身はミステリー小説を書くような女性で本好きの春日と意気投合するんです

 

 

中学生の時に夏祭りで大事件を起こしてそれは未遂で終わったのですが、その後は転校して抜け殻のように高校生活をしているんです、その事件以来春日は仲村とは会えなくなったのですが、文といるところを偶然にも奈々子と再会するんです

 

 

奈々子は春日に仲村の住所を教えて捨て台詞を吐いて去るんです、春日は過去と決別するために仲村に会いに行くのですが、文も会いたいと一緒に海辺の町に行くんです

 

欲を言えば中学編と高校編を別々に作って欲しかったですね、やっぱ春日や仲村や奈々子の心の闇みたいなものをもっと丁寧に描いて欲しかったね、監督は井口昇

 

 

 

 

 

憧れの女子の体操服を盗んで逃げてしまった僕、一部始終を目撃していた彼女から言い渡されたのは、悪夢のような主従関係 それが『惡の華』です。

 

 

 

 

 

これだけ有名俳優の出ている変態映画って珍しいのではないかな?個人的にはBlu-rayが欲しいくらいです(笑)