首都圏における中高一貫校の中学生が通う塾は大まかに以下の様になっています。
1.大手塾(対面式): 駿台中学部、河合塾
2.大手塾(映像授業):東進ハイスクール中学部、河合塾マナビス
3.中規模塾(対面式):鉄緑会、SEG、Z会、Gnoble、MEPLO、早稲アカ、など
4.個別・家庭教師 など
5.一般的な英語塾:シェーン、ECC など
6.英語専門塾*¹ J-Prep, 平岡塾、Berlitz、スコラプログレス、
*¹;英語の塾に関しては別の日に書きます。
これ以外に「授業をしない塾*²」の武田塾・Castdiceがありますが、中学1,2年で通っている人はほぼいません。
*²;授業をしない塾に関しては後述
個人的な感想も含め個別に説明したいと思いますが、その前に知っておくべきは
1.中1からガッツリ塾に通っているお子様は意外に少ないです。鉄緑会でさえ中1から通っているお子様は多くないです。多いのは筑駒、開成、桜蔭くらいで、ほとんどは中3くらいからです。リベンジ組の多い豊島岡・海城なども親の勧めで中1から通う子が少し多いです。
2.中高一貫校で中1から塾に通う事を良しとする学校はほぼ無いです
。理由は必要ないから。
各塾の説明
1.駿台・河合塾 (対面)
駿台予備校と河合塾(対面)は浪人生が通う予備校の主力です。駿台は医学部や東大受験に定評があり、実績もあります。しかし、中学1,2年で駿台・河合の中学部に通う人はあまり見ません。大手でかつ老舗のこの2つは大学受験の専門家が多数在籍しているので、進路等の相談では全く問題ありません。
2.東進ハイスクール・河合塾マナビス(映像授業)
東進ハイスクールは現在最も人気がある塾です。実はこの「映像授業」のスタイルはここ10年くらいのトレンドですが、コロナ禍にさらに伸びました。
メリット
① 人気のプロ講師の授業が誰でも受けられる。授業の内容は業界一と言われている。
② 時間に縛られることなくスケジュールを自分で決められ、進むスピードが本人次第でどうにでもなる。途中で止めてゆっくり考えることもできる。
③ 塾でも自宅でも受講できる。
デメリット
① 強制されないので、自立していないお子様は進むスピードが遅くなりがち。
② 映像授業なのでわからない事があってもその場で聞くことはできない。
③ 各校舎のスタッフはほとんどが学生のアルバイトの上、社員も最難関レベルの人はほぼいません。その結果、特進コースのある校舎以外での最難関レベルの進路相談には十分に応えられません。早慶上理やGMARCH以下であれば問題ないと思います。
㊟東進に関して追加記事があります
東進に関する追加記事
3.中規模塾(対面式)
各塾の説明の前に、対面式のメリットとデメリットをお伝えします。
メリット
① 中学受験塾で慣れている。他の生徒もいるので緊張感をもって授業に臨める。クラス分けテストもあり競争がある。
② 宿題もあり、ある程度強制的にやらざるを得ない環境に置かれる。さぼっていれば成績が下がる。
デメリット
① 自分のスケジュールに合わせることはできないので、学校の定期試験や行事と重なってしまう事がある。
② 速くて付いていけなくてもどんどん進んでしまう。逆に早く進みたくても進めない。
③ 部活や学校の宿題などで時間的に忙しく、塾の宿題をやる時間を十分に取れない人には合わない。
3-1. 鉄緑会
東大専門塾として東大OBや現役生が運営している塾である。中学受験の早稲アカと同じスパルタ式の塾である。圧倒的な演習量で勝ち抜くパターンの塾だ。最近はやや宿題の量を減らしているとの話も聞くが疑わしい(笑)。上記デメリットの②③が大きいのが鉄緑会です。中学受験の延長線上で中1からやらせたい(やりたい)人のみが通わせていると言っても過言ではありません。開成の超優秀層などは中1からは通っていない方も多いです。授業は無味乾燥で、特に中学では東大生のアルバイトが多く「解いて解説」をひたすら繰り返すのみです。宿題も多く、合わないお子様には全く合いません。親としても中1・中2くらいは部活や趣味に時間を使わせたいと思ってしまいます。「とにかく数学の勉強が好き」「毎日の勉強が苦にならない」お子様はOKです。真面目な女子の方が合っているかもしれません。授業が長引くのは当たり前で、高校になると1時間の延長も珍しくありません。
なお、鉄緑会は数学は鬼ですが英語は普通です。また、市販の単語帳「鉄壁」は英検2級か準1級以上でないと使い物になりませんのでご注意を。
㊟鉄緑会に関して追加記事があります
鉄緑会に関する追加記事
3-2. SEG
鉄緑会とよく比較されるのがSEGです。鉄緑会がスパルタで、卒業生に「結果は出るが楽しくなかった。2度と行きたくない。」と言われる反面、SEGは「楽しかった」「もう一度受験するなら鉄ではなくSEG」と言われます。とにかく授業が面白いと言われます。しかし残念ながら息子の感想は「普通」でした
。中学では宿題はほぼありません。
英語は「多読」と呼ばれるクラスがあり英語が好きなお子さまに人気があり効果が出ます。
3-3. Z会
Z会と言えば、知る人ぞ知る「通信添削」からスタートした塾で、若い人達には全く考えられないと思いますが「解答を郵送で送ると添削して送り返してくれる」
という当時としては画期的
な方法を編み出しました。これにより低価格かつ、塾に行かなくても指導が受けられるとして人気が出ました。その後栄光ゼミナールと提携したり駿台と協力して模試を行ったりしています。中学受験が終了した後、何もやらなくなるのは怖いので勉強の習慣をキープする程度に中学1年では緩くやりたいというご家庭には丁度良い塾だと思います。
3-4. Gnoble
テストによる簡単なレベル分けがあります。中高一貫校向けのカリキュラムとそうでないプログラムに分かれています。一貫校向けのカリキュラムはややレベルが高く、生徒数が少ない割に難関大学の合格者を多数出しています
。高校になると大学受験向けの授業になり宿題も出ますし、授業の延長が30分~60分になります。
3-5. MEPLO
河合塾が駿台に対抗すべく「東大現役合格」と銘打って開講したトップ層を集めた塾です。神奈川では鉄緑会や駿台が遠くて通えないお子様が通っている事が多いです。
4. 個別
中学生で個別に通っているケースは「学校の授業の付いていくのが大変」と言うお子様が多いようです。四谷学院は集団と個別と両方やっています。集団は中堅大学志望がメインですが個別は転塾者が多くおススメできません。
5. 英語塾
英語の4技能のうち、聞く話すが心配な方は近所の普通の英語塾に通わせる方も多いようです。最近ではネットを使った授業もあり、日本人ではなくnativeと話す機会を作りたい向きは良いと思います。学校によってはネットを通しての会話を授業に取り入れている学校
もあります。
6. 英語専門塾
中学入学時点で英検4級以上であれば英語専門塾もお勧めですが、宿題の量も多く結構ハードですので海外大学を視野に入れている方や難関大学の文系志望の方以外は、仮に入塾しても高2や3まで続けるのは疑問です。
J-prepと平岡塾
平岡塾は英語専門塾の草分けです。1クラス30-50人と多めで「多読式」が有名です。生徒さんからの評判は良いのですが、「楽しいけれど厳しい」ということです。J-Prepは近年急速に伸びている塾で、昔は渋谷と自由が丘しかありませんでしたがずいぶん校舎を増やしているようです。カリキュラムや指導方針がとてもしっかりしていてシステマティックです。授業料は高めですが確実に力をつけることができます。鉄緑会初め受験塾で教える英語が入試で点を取る事が目的であるのに対し、実践的な英語力をつける事が目的です。ただ、最近は入試のためのコースが増えたり校舎があちらこちらに出来て、5年前とはだいぶ変わりました
。まあこれも時代の流れでしょう。
次回は大学入試の実績や中学受験塾との違い、最近のトレンドなどについて書きます。そこで「他にもたくさん塾はあるのに何でこれしか出て来ないの
」という疑問にもお答えします。
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