前回のブログ
で書き切れなかった事を捕捉します。
まず、3大塾には何とwiki(正確にはwiki風)が存在しますので、そのリンクを貼っておきます。
なお、これらは公式のものではないのでご注意ください。特に駿台と河合塾のものは宣伝要素が強いようです。東進は一番フェアに書かれていると思いますし、中3(高0)以降の講義の選択に役にたちます。
ここで各塾の合格実績を見てみましょう。
中学受験と同様に各塾の合格者の合計を足すと実際の合格者数を大きく上回ってしまいます。さらに、私立の場合1人で色々な学部や学科を受験する事が多いので、1人が重複してカウントされているためとんでもない数になっています。とはいえ傾向は見て取れるでしょう。
東大は浪人を含めると駿台・河合塾・東進・鉄緑会が強いことがわかりますが、現役だけでみると東進・鉄緑会になります。駿台と河合塾は現役合格者数を発表していないのでわかりませんが、浪人生のための予備校という色合いが強いので現役がそれほど多くない気がします。生徒数が圧倒的に少ないGnobleやSEGはかなり検討していると言えると思います。
これが京大になると関西の塾が多く入ってきます。私立になると河合塾と東進の強さが際立ちます。また東進は映像授業ですので掛け持ちが容易であるため、鉄緑会を初めとして、かなりの数が他塾と被っています。
意外かもしれませんが、中学3年や高校から行く塾が中学1,2年の時と同じである必要はありません。中学受験の時は転塾はリスクがありましたが、大学受験では問題なし、むしろ良くある事です。中学まではとにかく数学と英語です。そして高校から国語・理科・社会を始めるというのが普通です。また数学だけ、または英語だけ鉄緑会の人も多いです。高校では特定科目だけ東進という人も多いです。但し。くれぐれも学校の勉強をおろそかにしない事です。
くどい様ですが、本人が「勉強漬け上等、東大(または医学部)に行くためなら中1から6年間頑張る」と言うならまだしも、親の判断で中1から鉄緑会に入れるのは全くお勧めしません。そもそも本格的な大学受験の勉強は中3や高1からで十分です。中3で鉄緑会に入れないようなら中1から入っていても同じです。東大には受かりません。また東大理Ⅲだけは別格ですので努力だけではどうにもなりません。開成や桜蔭で努力しても受からないものは受かりません。
ちなみに東進のスーパーエリートコースですが中1の合格者のうち中3終了時まで残っているのは1/3くらいと言われています。ノルマがキツくて付いていけないケースや転塾するためです。転塾したからと言って全く東進の講義を受けないわけではないようです。
最近のトレンド
大学受験のトレンドは別の時に書きます。ここでは塾のトレンドです。
1.映像授業人気は安定
東進や河合塾マナビスなどの映像授業のスタイルは安定して伸びていますし今後も伸びるでしょう。
1.自分の好きな時間に講義を受けられる。
2.自分のペースで受けられるので、速く進むのもゆっくり進むのも自由
3.カリスマ講師・有名講師の授業が受けられる
東進のカリスマ講師の授業はやはり人気があります。
2.鉄緑会人気はさらに加速する
理由は、「親は授業の内容・子供の力・子供の性格よりも塾の実績で決めるから」です。これはSAPIXが初期にはその授業内容で伸びたのですが、ここ10年は実績だけ見た親が「猫も杓子もSAPIX」と押し掛けて伸びたのと同じです。
そして、中学生ではまだ子供が自分の考えや気持ちをうまく親に伝えられず、親が誘導するからです。
さらに、鉄緑会も利益を考え生徒数を増やしたいので受け入れる人数を増やすでしょう。塾業界では利益を増やすには生徒数を増やす事が手っ取り早いからです。
3.インターネットを使った英会話の授業
延びる可能性ありです。手軽にnative speakerと話ができて料金も手ごろなので初級者には良いと思います。課題は講師やnative speakerの質でしょう。現状では一定の効果は望めるものの、ある程度のレベルになったら塾に通う方が良いと思います。
4. 武田塾・Castdice
授業をしない塾=参考書(問題集)を自分でやらせて、わからない所だけを開設する。塾が決めた参考書ルートがありそれに沿って自分で学習していくコンサルタントのような塾です。じわじわと校舎が増えているようですが、トレンドと言えるようなところまでは来ていません。「自分で手を動かして問題を解かなければ力は付かない。」このコンセプト自体は素晴らしいのですが、自力で問題集をやるというのはなかなかハードルが高いと思います。ただ、castdiceのyoutube動画はいろいろな疑問に答えてくれるので参考になりますので親は見る価値があります。
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