Web制作現場は、
制作規模が小さいと、
クライアント対応から、
制作まで1人で完結、
という職場も珍しくないが、
ある程度、
制作物の規模が大きくなると、
分業制が主体となる。
クライアント対応をディレクターが担当し、
制作はデザイナーやコーダーが対応するケースもあれば、
クライアント対応を営業/プロデューサーが担当し、
制作をディレクター、デザイナー、コーダーが
担当するケースもある。
その際、
クライアントの窓口担当と
制作担当の連携で、上手く行くケースと
上手く行かないケースがある。
もっと率直に言えば、
制作メンバーと信頼関係を築ける人もいれば、
嫌われるメンバーもいる。
その違いは何だろうか。
着眼点:出身畑による視点の違い
窓口担当が、
制作畑出身である場合、
それぞれの視点を体得しているため、
視点の違いは生じにくい。
2000年序盤のWeb黎明期であれば、
Web制作のキャリアは、
コーダー、デザイナー上がりが主体であったため、
皆、同じ視点で自然に役割分担ができた。
しかし、分業制が加速してくると、
クライアント担当を担う者は、
必ずしも、制作出身ではないケースも増えてきた。
デザインやコーディングスキルはないけれど、
ディレクターから始める人もいれば、
ディレクターも経験せずに、
営業やプロデューサーを担う人もいる。
広告代理店や事業会社出身の人も、
もともと、デジタルとの関わっており、
別の視点を買われて、
プロデューサーやディレクターとして
制作現場に転職してくるケースもある。
その代理店系の人たちだが、
前職でWebに関わっていたはずの彼らだが、
制作メンバーからは、
嫌われることが非常に多い。
その理由として、
前職では、制作会社に「ブン投げて」いて、
本質的に制作と向き合っていたわけではない
ケースが多いからだ。
そう、
「ブン投げる」人は、
徹底的に嫌われる。
広告代理店出身のCさんの場合
Cさんは複数の代理店のキャリアを経て、
制作現場に関わるようになった。
当然ながら、
デザインもコーディングも
ワイヤーフレームも作れない。
しかし、制作メンバーとは
上手く関わり、信頼も堅い。
理由はただひとつ。
細かいのだ。
1つ1つのプロセスを細かく見ている。
ドキュメントも細かく見るし、
1つ1つの意見を細かく吸い上げている。
制作メンバーの意見があれば、
ちゃんとクライアントに
伝えようと努力するし、
制作側への配慮も忘れない。
デバックだって、
任せようとせず、
自ら一緒に確認する。
(当たり前のことですが、
ぶん投げ派は徹底してやらないこと多いよね)
代理店時代のコミュニケーションスキルを
活かしながら、制作会社のプロセスも体得している。
結局のところ、
知識のある無いではなく、
姿勢によるところが大きい。
上記例に限らず、
またまだ、Web/デジタルの世界は、
異業種からの転職も未だに多いと思う。
知識や技術の壁だけでなく、
真摯にそれぞれの視点を
体得するという姿勢こそが、
信頼構築への突破口になると思う。