小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」 -30ページ目

小林一郎と歩く「ガード下」と「横丁」

「ガード下学会」「横丁・小径学会」活動の報告および、予定などをお知らせします。

関西テレビ

先日、あるネタでNHKのディレクターが取材に訪れたと思ったら、今日は大阪の関西テレビから電話取材。個人的には何年か前に書いた本にまつわる話というのは、本当のところ、気持ちが離れてしまっています。それよりこれから書く書籍を話題にして欲しいな~! 誠に、身勝手ですが……

テレビと紙媒体

久々にテレビ局のディレクターとの打ち合わせ。それはそれとしてこういう情報が必要なんでは、と問いかけると、プロデューサーの要望そのものとの返答。でも、東京ではそういう人情噺、引き出せないんだよね~とこたえると、そこから、じゃ、どうしよう、という展開。テレビ局の人たちと話すのは苦手でしたが、気がついてみると、一緒に展開を考えられるようになりました。最終的には、紙媒体のわれわれと構成は一緒だよな~、というのが現段階でのボクの理解度。でも、紙媒体は時代に取り残されつつある。寂しいな~というのとともにどうにかならないものか、辛いな~!

久々にNHKから

今日は午後から、虎ノ門で打ち合わせがあったため、年末、撮影できなかった国会前庭庭園での撮影をしてきました。午後5時には事務所にお客さんが来るため、ほんのわずかな間でしたが、無事撮影終了。その後、前庭庭園で過去の痕跡を追ってマンホールを探索。でも、かつて軍の敷地であったマンホールは見つけられませんでした。あったのは、止水弁と散水弁のみ。いや~素人に、マンホール探索は難しい。問題を解きながら後ろの解答集を見ちゃう、ってやつかな、と思いつつ、後日、お師匠さんに過去の痕跡が残っているかどうか教えてもらうことにして帰ってきました。

事務所に戻ると、ご近所の江戸時代から続く出版社の方から(同級生ですが、こういうときだけ敬語を使います)、最近本郷に引っ越してこられた出版社をご紹介され、大感激。とそのあと、久しぶりにHNKからTEL。朝の連続ドラマのディレクターだと思いながら話していたら、どうも話がよく理解できず。すると、実はそのあとの番組でした。そりゃ、話が見えなかった筈。まあ、ハッキリ言って、相性のいい局ではないと自分では思っていますが、ご協力いたします、とのことにいたしました。ぼくァ、優しいな~。

10回「橫丁・小径学会」遊歩・神宮の森を見納める――を開催します


開催日2014125日(土)

ナビゲーター:小林一郎

集合場所JR山手線原宿駅」表参道口改札前

集合時間:午後2

内容:明治神宮内苑―グリーンベルト(もはやない?)―渋谷川(暗渠)―神宮外苑(バロック・パーク)を遊歩します。

東京オリンピック開催を契機に、現在の国立競技場が解体されます。高さ制限を撤廃し、巨大な施設を建設することが予定されているため、これによりバロック・パーク「神宮の森」が壊されることになります。最後の「神宮の森」を見届けたい、この目に留めておきたいという遊歩です。


*参加費無料。一緒に遊歩しましょう。

〝東京コードを読み解く!〟できたらいいな~!



京都で、まち歩き団体が誕生し多くの参加者を集め、成功しています。

ただし、これをそのまま東京にもってきて引き写しても成功しないでしょう。ひとつは、東京は観光地ではない、ということ。大手の観光旅行社が組めない細かなテーマをフォローするというような観光地ではありません。それと、ボク自身、料金を徴収して商売としてまち歩きを行う、ということに残念ながら抵抗感があります。

ということで、みんなが無償で、暗渠をナビゲートしたり、防火用水をナビゲートしたり、チンチン電車の足跡を辿ったり、と毎週どこかで、なんらかのまち歩きが開催される。しかも、それはみんなが手弁当――、そんなことができないか、と考えています。世の中金、金、金。すべて、なんでも金に換える、商売にする、という時代に、無償で都内を歩く――、という団体があってもいいじゃない。人がひとり、ふたり、いや参加者が誰も来なくってもいいじゃない。まちを歩き、その歩くなかから、もう一度都市を、東京を見つめ直しましょう。

もちろん、そこには会社勤めのようなヒエラルキーを持ち込まないのが前提です。

こんな企画にご賛同の方、一緒に始めましょう。現在は「横丁・小径学会」のみですが、「東京コードを読み解こう!」のテーマのもとに、さまざまな部会が立ち上がって、そこにより多くの方が集まり、みんなが手弁当で、まち歩きし、もう一度都市を見つめ直す、そんなことが出たらと考えています。

参加料も資料費も決して取らない、請求しない、というのが大前提です。



ず~っと変わらない

ボクと友人Mとは同じ大学の同じ学部、しかも同じ学科で同じクラス――なんですが、知りあうきっかけは、大学に入った年のたしか6月頃。6.15だったかも知れません。明治公園で大きな集会とそこを出発点としたデモが企画されていた日でした。と同時にその日は、青い帽子を被ったグループと、白い帽子を被ったグループの党派闘争の日でもありました。青い帽子を被った連中は、運び込まれたコーラを飲み干し佐々木小次郎のように先に公園内に陣取っていました。そこに白い帽子の連中が入り込むや一斉にコーラの瓶をき割って……。まったく、馬鹿そのもの。党派闘争でも何でもない! ろくでもない連中のでいりで、このあと、党派が違う者が一緒に集まって、ということが消滅し、各派とも衰退の一歩を辿る、という最後の集会でもありました。

そんな集会場の中で、声を掛けたのはどちらだったか、ボクとM。話をすると、同じ大学、しかも同じ学部。さらに同じ学年だといいます。でも、集会場に集まっている、というからには、学科が違う(集会に出るというのは政治学科でしょう?)と思い、訪ねるとなんと同じ学科。当時は、まだ学校に入ったばかりで、ボク自身も自分が何年何組なのかよく分かっていました(というかけこう分かっていたはずです)。で、クラスを聞くと、いやはやなんともクラスまで一緒じゃないですか。この数千人で埋まった明治公園の中で、まったく同じ境遇の者がいて、しかも知り合うなって軌跡です(まあ、学校は4月から始まっているので、授業に出ていればそれまでに会っていても不思議ではなかったかも知れませんが)。そのあと、それぞれの別々にデモ行進に向かったので、再会したのは、学館(学生会館)内でしたが、それから40数年。二人だけで、今度は反核の示威行動。いや~、ともに歳をとりました。と同時に、周囲の方々、みなお歳を召した方ばかり。この示威行動の場合、党派闘争にあけくれた明治公園ではなく、善良な市民の声を訴える声なき声やベ平連の経験者のように節度をもった品のいい方々のようにお見受けしましたが、みんなボクより年上。40年経っても、ボクらは一番の年下でした。

ず~っと変わらない、というのも淋しいな~。

電子書籍『ライオン看板―昭和の成熟と喪失』が発売されました!

電子書籍『ライオン看板――昭和の成熟と喪失』(小林一郎著 ゼロメガ刊)が発売されました。「元木昌弘責任編集e-ノンフィクション文庫」のなかの一冊として、e-Book Japan(わが国で最大の電子書籍サイトだそうです)の「総合図書」→「ノンフィクション」からダウンロードできます。

定価は105円とお得。特殊な端末は不要だそうです。

興味がおありのある方、「立ち読み」してみてください。




『ぼくらの ひみつ けんきゅうじょ』発売!

ボクの友人の奥さん(森洋子さん)が、PHPから絵本を出しました。『ぼくらの ひみつ けんきゅうじょ』という本です。

棒ッ切れや蓋のないヤカンなど、子どもたちはどんなものも遊び道具にしてしまいます。つくられた遊び道具なんてない、そんな時代を描くことによって、現代社会に問いかけています。

奥付をみると、1224日付け。クリスマスプレゼンとに最適です! PHPです。すごいな~!

と、同時にわが同僚・寺本敏子の『東京の花と緑を楽しむ小さな旅』(平凡社新書)がこれまでのamazonのほか、e-Book Japanでも電子書籍化として発売されます。詳しくは、休み明けに。




第10回「橫丁・小径学会」遊歩・神宮の森を見収める

――の日程が決まりました
開催日:1月25日(土)
ナビゲーター:小林一郎
集合場所:JR山手線原宿駅」表参道口改札前
集合時間:午後2時
内容:明治神宮内苑―グリーンベルト―渋谷川(暗渠)―神宮外苑(バロック・パーク)を遊歩します。
*参加費無料。一緒に遊歩しましょう。

三十数年で初めて……

ボクの場合、自分で書いたものについては、基本的に初校でもほとんど赤を入れません。ましてや再校では、初校の赤字訂正の有無程度で、新たに書き込むことなどありません。編集者になって三十数年、こうしたやり方で来ていましたが、このほど、いつもどおり初校を誤植程度の赤字チェックですませ、再校でゲラを読むと、なんとも納得できず。といったって、自分で書いた原稿ですが、「こりゃ、商品化できない」状態でした。ただ、こんなことがあっても自分の事務所でDTPを受注していれば、その部分だけ、自分で修正してしまう、ということもできますが、なんとも、この仕事、著述のみ。編集者を通して、DTPのオペレーターに直していただかなければなりません。「再校で、こんな赤入れるかよ! 初校読んでないのかよ!」という声が聞こえてきそうです。本当にスミマセン!

歳とともに頭のなかがアバウトになってしまってきたのか、それとも新しい分野のものを書こうとしたものの頭のなかが整理されていなかったのか、いやはや、周囲にご迷惑をお掛けしております。