【NEDO実用化ドキュメント071】天然ガスコージェネレーション | エコノミライ研究所のブログ

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71、省エネルギー_エネルギー使用合理化技術戦略的開発_熱と電気の比率を利用場所に合わせて最適に調整_天然ガスコージェネレーションの普及範囲を広げるガスエンジンシステムを開発_三井造船株式会社_取材:December2013http://www.nedo.go.jp/hyoukabu/articles/201314mes/index.html

 

 

 

世界最高の発電効率42.5%LHV
ガスエンジンを利用した1~2MWクラスのコージェネレーションシステムとして

熱機関で発電機を動かすと電気だけでなく、必ず廃熱が生じます。これまでわが国では、大規模集中型の発電所を中心に電力供給が行われてきたため、この廃熱を利用することができませんでした。しかし、近年では、発電設備を需要施設や地域に設置して、発電で生じる廃熱を回収し、空調や工場で利用する水蒸気の生産などを行い、熱と電気を併給する「コージェネレーション」が普及してきています。

地球温暖化防止の観点から、地域単位、あるいはもっと細かくビルや工場単位で供給・活用する「分散型発電システム」の普及促進の声が大きくなっています。「コ―ジェネレーション」は、この「分散型発電システム」としても注目されています。

一方、通常の火力発電所に比べて小型の発電システムであることから、規模によるメリットをいかせないために、効率向上が難しいという点もあります。また、電気と熱の利用比率が、季節などによって変わると、十分に省エネルギー性能を発揮できない場合もあります。

そこで長年、船舶用のディーゼルエンジンの開発・生産を手がけてきた三井造船株式会社では、NEDOプロジェクトの下、市場ニーズの高い1~2MWクラスのガスエンジンに、世界初の排気再燃ボイラーを組み合わせたガスエンジン・コージェネレーションシステムを開発しました。

これまで困難であった、熱と電気の比率を需要に合わせて最適に調整することを可能にして、導入メリットが生じる施設の幅を大きく広げました。また、ガスエンジン単体の発電効率では、世界最高水準の42.5%を達成しました。

現在、コージェネレーションシステムとして5機、ガスエンジン単体で4機、計9機が全国で稼働しています。また、エンジン単体の製品では、プロジェクト後にダイハツディーゼル株式会社との共同で、1クラス大型のガスエンジンを開発し、2012年から販売を開始、こちらも3機が既に稼働しています。

 

 

 

 

 

 

※詳しくは下記資料をご覧下さい。

 

 

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「実用化ドキュメント」を基にエコノミライ研究所作成

 

※NEDOさんはH15年4月より国立研究開発法人となっております。

 

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