今回はウグイス調査。
ウグイスも、声によって
個体が見分けられるのだそうです…!
それを地図に落として
どこにどのくらいウグイスがいるのか、
どんなふうに移動しているのかなど
調べてみよう、
と聞き分け開始。

ホーホケキョ、
だけでなくてよく聞いてみると、
ホーホケチチョ、
とか
ホーホケキョチ、
ホー…・ホケ!
など、いろいろな声で鳴くんですね。
「『・』を入れたり
アクセントがどこに来るかなどまで
書くと、
来年もここに同じウグイスがいたな、
など分かるようになります。」
なんとΣ(・□・;)
そんなことまで分かるんですね。
声の癖を見つけて、
それぞれ
地図に書き込んでいきます。
どこからどこに移動した、なども
矢印で。
個体ごとの声の特徴を
次に来た時も想い出せるように
書き込んでいくと、
次に会ったとき
同じ個体が分かります。
それで、ウグイスの分布調査なども
できるんですね。
その結果、緑地管理の仕方が
いいか悪いかも分かるそう。
ウグイスはササやぶに巣をつくります。
(よかれとおもって)
緑地の草刈りをしていても、
ウグイスがすむようなところを
刈りすぎてしまうと
すめなくなってしまって
地域の自然生態系に
影響を与えたりすることも。
こうして調査をもとに
緑地管理のし方に反映していくのは
大切ですね。
たとえば道端の草を刈りすぎると
刈った後、よーいどんで
同じタイミングで草木が生えるため、
強い外来種の勢力に
在来種が負けてしまいがち。

一方、足首くらいの高さを
残して刈ると、
在来の生きものたちにも暮らしやすい
緑地になるそうです。

ウグイスのモニタリング調査を緑地保全に活かす
「以前の年は道の左に
この鳴き方のウグイスがいたけれど
今年は右に来ましたね。
ガビチョウがきた影響かもしれません。」
「ここが大きくササ刈りされて、
以前ウグイスの巣があったところで
営巣できなくなっちゃいました。」
…こういう調査をモニタリングといいます。
今はどうか、
以前に比べてどうか。
それを保全管理に活かしていくことで
地域の自然生態系の豊かさを
守ることができたり、
地球の生物多様性の力にも
なっていくんですね。
「調査は、自分の存在が
影響してしまうこともあります。
鳴いてくれた、ということは
自分を無視してくれたということ。
動きを大きくしたり
音をたてたりを極力減らして
驚かせないようにしていると、
鳥と仲良くなれます。」
「指で差すと
分かっちゃうんですよね。
ちゃんとこっちを見ていて、
気づくんです。
自分の影響を消すために
立ち位置を変えることも大切。」
また、
鳥の鳴き声は
谷戸の反響するので、
首の向きを変えて
どこから聞こえてくる声か
確かめることも
岩田さんはしておられるそうです。
ウグイスが、
自分が去ったら鳴いた場合は
そのあたりに巣があるということ。
そのあたりは草刈りしてはいけない、
ということになります。
機嫌よく鳴いているところは
お気に入りのところ。
そういうところは、
守る必要があります。」
「14:00から15:00ごろは
あまりウグイスは鳴かないですね。
夕方になると、
また鳴き出します。
あとは朝、
お腹がすいているけど
鳴く感じですね。」
ウグイスのパパは子どもの餌場のためにも頑張って「ホケキョ」♪
「ウグイスは、
5月の中旬になるともう
子どもが大きくなっていて
メスの気を引こうと
鳴く必要はないけれど、
『ここはおれの縄張りだ!』
と鳴いています。
敵に見つからないためには
鳴かない方がいいけれど、
子どものための餌場を
確保するためにも、
身を呈して鳴いているんですね。
虫も食べる雑食で、
きれいずき。
水場にしょっちゅう
水浴びにきます。
目の上が白くくっきりなのがオスで、
青かったらメスですね。」
鎌倉、三浦のウグイスは声がいい♪
「鎌倉、三浦のウグイスは
東日本の中でも
声がいいウグイスとして
知られています。
ケキョケキョ…が長くて
息切れしないんですね。
体力がある、ということは
繁殖力がある。
心臓も肺も特殊な構造をしていて、
往復で鳴けて息切れしないんです。
“いいウグイス”は声が通ります。
ウグイスの鳴き方の師匠がいて、
それをまねて上手になっていくのですが、
うまくなるまで2年くらいかかりますね。」
そのウグイスの世界を
つぶさに見ている
岩田さんが
またなんともすごいです(*^^*)
もてるウグイスはいろいろ鳴ける♪
ホーホケキョ♪というさえずり、
ケキョケキョ…という谷渡り、
チャッチャッ、という地鳴き。
ケキョケキョ…という谷渡りは、
強い声の場合、
威嚇の意味もあるそうです。
4種や6種など
鳴き分けられるウグイスは
上手なのでもてるウグイスだそう^^
そして、
うまいウグイスが鳴くと
格下のウグイスは
静かになってしまうそうです(*´艸`*)
最近は外来種のガビチョウも
入ってきているので、
いいお手本にならずに
鳴き方が下手になってしまって
きているのも多いそうですよ。
日本の鳥は「間合い」が大事
「日本の鳥は、間合いを大事にするんです。」
よく鎌倉の行政のスピーカー放送も
間合いを大事にしないと
声が谷戸の中で反響して
何を言っているか
わからないこともあるように…
谷戸の中だと、鳥たちも
反響して何をいっているか分からないので、
間合いを大切に鳴くのだそうです。
対して、
中国産のガビチョウのような鳥は
広い大陸で生きていくため
自己主張が強いのでは、
というのが岩田さん説だそうです^^
なるほど!(*´艸`*)
コジュケイもチョットコイ、チョットコイ、
とうるさく鳴きますが、
やはり大陸産。
チョットコイ、だけだと
単独のオスですが、
それにピピッ、ピピッと合の手が入ると
それはペアのメスだそう。
「木が大切な理由、何だと思いますか?」
「生きている木は呼吸をし、
水や養分を吸いながら成長しています。
植物が生きていくためには、
水や光だけでなく、窒素も欠かせません。
窒素は植物の葉や茎、
たんぱく質をつくる大切な栄養です。
雷が鳴ると、
大気中の窒素が化学反応を起こし、
植物が利用しやすい形になります。
また、生きものが死ぬと
微生物によって分解され、
最終的にアンモニアや
硝酸態窒素になります。
これらは植物にとって大切な
栄養源です。
土の中では、
アンモニアがバクテリアによって亜硝酸、
さらに硝酸態窒素へと変化し、
水に溶けて谷戸の低い場所へ
集まります。
ただし、硝酸態窒素が過剰になると、
水質への影響や健康上の問題に
つながることもあります。
木は光合成によって
二酸化炭素を吸収するだけでなく、
谷戸にたまる硝酸態窒素を
吸い上げてくれるので、
水や土の環境を守る役割も
果たしているのです。」
…すごいですね、
考えたこともない世界です。
雷が鳴ると
植物には嬉しい状況に
なるだとか、
人に嬉しい水や土を
植物がつくってくれているだとか。
めぐり生かし合う
地球の循環の世界。
ウグイスの声の聴き分け方!
ガマズミの白い花の名残に
出会いました。

植物の先生の石島やよひさんが
解説してくださいました。
「赤い実を果実酒に入れると、
きれいな赤いお酒ができます。
ガマズミはミズキの仲間で
どちらの花も、
花が密生して、
平らなお皿のようになっています。
受粉する虫も、
下向きに咲く花だと
羽が大きい場合
ぶらさがるのは大変ですが、
お皿のような平らなかたちだと、
チョウのような虫も
蜜を吸いやすい構造に
なっているんですね。」
なぜこういう風に
進化したんだろう、
と考えると、
またいつものお花が
違う世界で見えてきますね^^
道端に獣道や
ノウサギの食痕がありました。
岩田さんが
見つけ方を教えて
くださいました。
「ササの葉がスパッと切れているのは、
ノウサギが歯でかみ切った跡。

ササは、冬などにも茂っているので、
ノウサギのいわば非常食。
獣道は、道を横切って反対側にも
たいていできるので、
見付けたら反対側にも
目を向けてみるといいですね。

オオタカなどは木の上から
ノウサギの首を捕まえていくので、
見つからないよう、
できるだけ
やぶの中に隠れていたいんですね。」
ウグイスの声の聴き分け方!
タケやぶのタケが、
ぐーんと伸びていました。

「タケノコの節って何であるんだと思う?」
「木は自分の場所を確保するために
葉を広げ
重ならないよう風で動き、
光が当たるようにします。
竹は、高くなって
高度を早く増していきます。
その際、資材を極力使わないんですね。
タケノコの状態の
節と節の間が伸びただけ。
1日で何十センチも
伸びたりしますが、
その大半は水。
水を吸い取るから、
周りの木がまいってしまいます。
ミズキもそうで、
切ると幹から水がでてくるほど。
上へ伸びるので、
水をたくさんつかいます。
10メートルを超えて
水をあげられるのは、
浸透圧で上に行くほど濃くなる
糖分や塩分を使ったり
蒸散作用を使っているのでは、
など考えられていますが
分かっていないので、駆除も難しい。
竹の戦略が分からないと
管理もできないですからね。
根がつながり合っているので、
竹林管理は
元の状態に戻すのに
3年かかるといわれます。
鎌倉の中でも、この竹林を
適切に管理して多様な植物が
生えられるようにしたところ、
鳥や獣がくるようになりました。」
ウハコネウツギは箱根にない!?花が酸化して白→ピンクに
スイカズラの花が咲いていました。
石島さんの
植物のお話。
「吸い込むような花の形なので
吸うつる植物、の意味で
スイカズラ。

吸うところが長い虫が
蜜を吸いに来ます。
人が吸っても甘いですね♪」
「白からピンクになる
ハコネウツギなどと同じく、
空気中の酸素と反応して
酸化して色が変わるんですよ。」
「ハコネウツギとはいっても
箱根にあるわけではなくて、
箱根によくあるのは
ニシキウツギです。」
ええ!?ハコネウツギは
箱根にあるんだと
思ってました…!!
衝撃Σ(゚∀゚ノ)
クワが生えていました。

この辺りに生えているのは
ヤマグワで、
カイコを育てるのに使うのとは
正式には別のクワ。
たとえば皇居の美智子さまが
育てられたのは
マグワという
特別に育てたクワなのだそうです。
これはアオカモジグサ。

「昔の人が髪をゆったとき、
中にふくらませるために
これを乾かしたものを入れたりしました。
人形の髪に差したりも。
熟すと鳥の餌になります。」
「オヤブジラミは
種が人にくっついて増えます。」
タヌキの通る経路に沿って
増えていくそうです。
私のズボンにもくっついていて、
動物散布しちゃいました^^
*
「幹がとげとげのハリギリは、
先端の方がとげが多くて、
古くなると
とげがなくなってきます。
人もだんだん
年とともに
丸くなってきますものね^^」
カラスザンショウは、
ミカンのような香りの
実がなります。

カラスザンショウという
名前だけれど、
カラスはそんなに
実を好きではなくて、
キジバトの方が好きだそうです^^
*
数年前にナラ枯れした木が、
ビニールに包まれて
森の中に置かれていました。

ナラ枯れは、
カシノナガキクイムシが運ぶ菌によって
起こります。
オスが開けた穴にメスが入り込み、
そのときメスの体についている菌が
木の中へ運ばれます。
すると木の水を運ぶ組織が詰まり、
人間の動脈硬化のような状態になって
枯れてしまうそうです。
「虫が増えて広がらないように、
薬をまいてビニールで
覆っているんですよ。」
と岩田さんが教えてくださいました。
クヌギ林。

子どもたちがつくった秘密基地?
のような竹の家のようなものが
ありました。
楽しい体験だったと思うのだけれど、
動植物のためにも、
ありのままの自然を大切に思う
皆さんのためにも、
遊んだら元に戻すことも大切ですね。
六国見山の見える広場にきました。

ほっと一息、
のびやかな眺め^^
5月の今はいろんな色の緑が
見えますね。
ウツギの花も
きれいでした。
ウグイスの声に耳を傾けて
「このあたりには6羽のウグイスが
いることが分かりましたね。
去年の調査のときに
道の西側にいたウグイスは、
声の鳴き方から
道の東側に移動していることが
分かりました。
そのウグイスが去年いた
道の西側のところは
今年、中国の帰化種の
ガビチョウが見られたので、
ガビチョウがウグイスのすむ環境に
影響を与えていることも
見えてきます。
今回のようなかたちで
来年も調べると、
経年の変化も分かってきますね。」
ご参加の皆さんも、
一緒に歩きながら
それぞれの地図に書き込んで
自分なりのウグイス調査地図、
できあがっていましたよ^^
「せっかく皆さん
鎌倉に住んでるんだから、
ウグイスの声、
また聴いてみてください。」
と岩田さん。
ほんとうに、
家に帰ってからも、
「あ、このウグイス
ホケチョチ!」
とか、
「○○さんちの裏山のウグイスはあの子」
みたいなのに
意識がいくように
なってきましたよ^^
あなたもどうぞ、
ウグイスの声を聴いたら
ここのウグイスはどんな
鳴き方をしてる?って
カタカナで言い表してみてください。
あら?あっちのウグイスと
こっちのウグイスは
鳴き方の癖がちがうみたい?
と思ったときから、
きっと楽しいウグイスワールドが
広がっていきますよ^^
鎌倉市公園協会の
自然観察会は、
第三日曜日13:30から
鎌倉市内の公園で
開催されます。
こちらから
気軽に参加してみてくださいね♪
生きものや自然の世界って
知ると楽しいし好きになるし、
ひたむきに
この地で生きてきた命のために、
何か力になりたくなる。
ディープなウグイスワールドから、
また鎌倉の自然の
新たな奥深い一面に
楽しくはまっちゃいそうな、
人間の生存基盤でもある自然との
つきあい方への気づきをいただく
1日でした^^
どうもありがとうございました…!
+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .
講座「花をたずねて鎌倉歩き」、
木・土・日曜コースは
満席・キャンセル待ちとなりましたが
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どうぞ気軽に
ご参加くださいね♪
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人生が200%輝く鎌倉花さんぽ!
鎌倉フラワー&ネイチャーガイド
村田江里子
メルマガ「鎌倉Happy花歩きガイド入門」
連続講座「花をたずねて鎌倉歩き」
村田江里子 プロフィール
取材・執筆・講演ご依頼
ゆったり豊かに*好きなこと起業レッスンもしています
村田江里子の活動や理念を伝える
公式サイト★

動画インタビューいただきました!
鎌倉花さんぽ&
ネイチャーセラピーウォーク

動画インタビューいただきました!
『人生や地域の自然をワクワク楽しむ
人・まち・社会へ☆』

著書kindle本『人生が200%輝く!
ネイチャーセラピーウォーク
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楽しみながら、自然の力に…!
講座ご受講費の一部を、
鎌倉市緑地保全基金に
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★寄附のご報告はこちら★
*好きを仕事にして
羽ばたきたい方は…
ゆったり豊かに*
好きなこと起業レッスン♪
