【鎌倉】新緑の山崎・台峯緑地でウグイスしらべ♪鳥や草木と仲良くなると地域の宝物が見えてくる★ | 花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ

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きれいなお花を見て、楽しくすてきなひとときを過ごす鎌倉歩き…
きらめく瞬間を積み重ね、人生を豊かに輝やかせてほしい。
そんな思いで、「花をたずねて鎌倉歩き」などの講座を開催しています。

●【鎌倉】新緑の山崎・台峯緑地でウグイスしらべ♪鳥や草木と仲良くなると地域の宝物が見えてくる★

 

こんにちは。

鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの
村田江里子です。
プロフィールはこちら♪

 

 

5月3週、鎌倉市公園協会主催・

山崎・台峯緑地の

自然観察会に参加しました。

 

今回も、講師の

岩田晴夫さんと

石島やよいさんの

地域の生きものたちの

魅力あふれる示唆に富んだお話、

たくさんうかがってきました。

 

地域の生きものたちを

ずっと大切に守り育ててこられた

視点でのとても貴重なお話、

どれも地域の自然とともにあゆむ

力になる

かけがえのない宝物!

このお話を記録にとどめておきたい!と

聞き書きさせていただいたので、

シェアさせていただきますね。

 

 

  ウグイスの声の聴き分け方!

 

今回はウグイス調査。
ウグイスも、声によって個体が見分けられるのだそうです…!
それを地図に落としていってみよう、
と聞き分け開始。

ホーホケキョ、
だけでなくてよく聞いてみると、
ホーホケチチョ、
とか
ホーホケキョチ、
ホー…・ホケ!
など、いろいろな声で鳴くんですね。

 

「『・』を入れたり

アクセントがどこに来るかなどまで

書くと、

来年もここに同じウグイスがいたな、

など分かるようになります。」

 

なんとΣ(・□・;)
そんなことまで分かるんですね。



声の癖を見つけて、
どこからどこに移動した、など
地図に書き込んでいきます。

これを書き込んでいくと、
次に会ったとき同じ個体が分かります。

それで、ウグイスの分布調査なども
できるんですね。

その結果、緑地管理の仕方が
いいか悪いかも分かるそう。

ウグイスはササやぶに巣をつくります。

(よかれとおもって)
緑地の草刈りをしていても、
ウグイスがすむようなところを
刈りすぎてしまうと
すめなくなってしまって
地域の自然生態系に影響を与えたりすることも。

こうして調査をもとに
緑地管理のし方に反映していくのは
大切ですね。

たとえば道端の草を刈りすぎると
刈った後よーいどんで
同じタイミングで草木が生えるため、
強い外来種の勢力に

在来種が負けてしまいがち。

足首くらいの高さを残して刈ると、
在来の生きものたちにも暮らしやすい
緑地になるそうです。

 

  ウグイスのモニタリング調査を緑地保全に活かす


「以前の年は道の左に
この鳴き方のウグイスがいたけれど
今年は右に来ましたね。
ガビチョウがきた影響かもしれません。」

「ここが大きくササ刈りされて、
以前ウグイスの巣があったところで
営巣できなくなっちゃいました。」

…こういう調査をモニタリングといいます。
今はどうか、
以前に比べてどうか。
それを保全管理に活かしていくことで
地域の自然生態系の豊かさを
守ることができたり、
地球の生物多様性の力にもなっていくんですね。


「調査は、自分の存在が
影響してしまうこともあります。

鳴いてくれた、ということは
自分を無視してくれたということ。

動きを大きくしたり音をたてたりを極力減らして
驚かせないようにしていると、
鳥と仲良くなれます。

指で差すと分かっちゃうんですよね。
ちゃんとこっちを見ていて、
気づくんです。

自分の影響を消すために
立ち位置を変えることも大切。
 
また、
鳥の鳴き声は
谷戸の反響するので、
 
首の向きを変えて
どこから聞こえてくる声か
確かめることも
岩田さんはしておられるそうです。

ウグイスが、自分が去ったら鳴いた場合は
そのあたりに巣があるということ。
そのあたりは草刈りしてはいけない、
ということになります。

機嫌よく鳴いているところは
お気に入りのところ。
そういうところは、
守る必要があります。」


「14:00から15:00ごろは
あまりウグイスは鳴かないですね。
夕方になると、
また鳴き出します。

あとは朝、
お腹がすいているけど
鳴く感じですね。」
 

  ウグイスのパパは子どもの餌場のためにも頑張って「ホケキョ」♪

「ウグイスは、
5月の中旬になるともう
子どもが大きくなっていて
メスの気を引こうと
鳴く必要はないけれど、
『ここはおれの縄張りだ!』
と鳴いています。

敵に見つからないためには
鳴かない方がいいけれど、
子どものための餌場を確保するためにも、
身を呈して鳴いているんですね。

虫も食べる雑食で、
きれいずき。
水場にしょっちゅう
水浴びにきます。

目の上が白くくっきりなのがオスで、
青かったらメスですね。」

 

  鎌倉、三浦のウグイスは声がいい♪

 
「鎌倉、三浦のウグイスは
東日本の中でも
声がいいウグイスとして
知られています。

ケキョケキョ…が長くて
息切れしないんですね。

体力がある、ということは
繁殖力がある。

心臓も肺も特殊な構造をしていて、
往復で鳴けて息切れしないんです。

“いいウグイス”は声が通ります。

ウグイスの鳴き方の師匠がいて、
それをまねて上手になっていくのですが、
うまくなるまで2年くらいかかりますね。」

そのウグイスの世界をつぶさに見ている
岩田さんがまたなんともすごいです(*^^*)
 

  もてるウグイスはいろいろ鳴ける♪


ホーホケキョ♪というさえずり、
ケキョケキョ…という谷渡り、
チャッチャッ、という地鳴き。

ケキョケキョ…という谷渡りは、
強い声の場合、威嚇の意味もあるそうです。

4種や6種など鳴き分けられるウグイスは
上手なのでもてるウグイスだそう^^

そして、
うまいウグイスが鳴くと
格下のウグイスは
静かになってしまうそうです(*´艸`*)

最近は外来種のガビチョウも入ってきているので、
いいお手本にならずに
鳴き方が下手になってしまってきているのも多いそうですよ。
 

  日本の鳥は「間合い」が大事

 
「日本の鳥は、間合いを大事にするんです。」
よく行政のスピーカー放送も
間合いを大事にしないと
声が谷戸の中で反響して
何を言っているかわからないこともあるように…

谷戸の中だと、鳥たちも
反響して何をいっているか分からないので、
間合いを大切に鳴くのだそうです。

対して、中国産のガビチョウのような鳥は
広い大陸で生きていくため
自己主張が強いのでは、
というのが岩田さん説だそうです^^

なるほど!(*´艸`*)

コジュケイもチョットコイ、チョットコイ、
とうるさく鳴きますが、
やはり大陸産。

チョットコイ、だけだと
単独のオスですが、
それにピピッ、ピピッと合の手が入ると
それはペアのメスだそう。

 

  「木が大切な理由、何だと思いますか?」


生きている木は呼吸をし、

水や養分を吸いながら成長しています。

植物が生きていくためには、

水や光だけでなく、窒素も欠かせません。
窒素は植物の葉や茎、

たんぱく質をつくる大切な栄養です。

雷が鳴ると、

大気中の窒素が化学反応を起こし、

植物が利用しやすい形になります。

また、生きものが死ぬと微生物によって分解され、

最終的にアンモニアや

硝酸態窒素になります。
これらは植物にとって大切な栄養源です。

土の中では、

アンモニアがバクテリアによって亜硝酸、

さらに硝酸態窒素へと変化し、

水に溶けて谷戸の低い場所へ集まります。

ただし、硝酸態窒素が過剰になると、

水質への影響や健康上の問題に

つながることもあります。

木は光合成によって

二酸化炭素を吸収するだけでなく、

谷戸にたまる硝酸態窒素を

吸い上げてくれるので、

水や土の環境を守る役割も果たしているのです。

 

  ウグイスの声の聴き分け方!


ガマズミの白い花の名残に
出会いました。
植物の先生の石島やよひさんが
解説してくださいました。

赤い実を果実酒に入れると、
きれいな赤いお酒ができます。

ガマズミはミズキの仲間で
どちらの花も、
花が密生して、
平らなお皿のようになっています。

受粉する虫も、
下向きに咲く花だと
羽が大きい場合
ぶらさがるのは大変ですが、

お皿のような平らなかたちだと、
チョウのような虫も
蜜を吸いやすい構造になっているんですね。

なぜこういう風に
進化したんだろう、
と考えると、
またいつものお花が
違う世界で見えてきますね^^



道端に獣道や
ノウサギの食痕がありました。
ササの葉がスパッと切れているのは、
ノウサギが歯でかみ切った跡。

獣道は、道を横切って反対側にも
たいていできるので、
見付けたら反対側にも
目を向けてみるといいですね。


ササは、冬などにも茂っているので、
ノウサギのいわば非常食。


オオタカなどは木の上から
ノウサギの首を捕まえていくので、
できるだけ見つからないよう、
やぶの中に隠れていたいんですね。
 

  ウグイスの声の聴き分け方!


タケやぶのタケが、
ぐーんと伸びていました。
 
「タケノコの節って何であるんだと思う?」

「木は自分の場所を確保するために
葉を広げ
重ならないよう風で動き、
光が当たるようにします。

竹は、高くなって
高度を早く増していきます。

その際、資材を極力使わないんですね。
タケノコの状態の
節と節の間が伸びただけ。

1日で何十センチも
伸びたりしますが、
その大半は水。

水を吸い取るから、
周りの木がまいってしまいます。

ミズキもそうで、
切ると幹から水がでてくるほど。
上へ伸びるので、
水をたくさんつかいます。

10メートルを超えて
水をあげられるのは、
浸透圧で上に行くほど濃くなる
糖分や塩分を使ったり
蒸散作用を使っているのでは、
など考えられていますが
分かっていないので、駆除も難しい。

竹の戦略が分からないと
管理もできないですからね。

根がつながり合っているので、
竹林管理は
元の状態に戻すのに
3年かかるといわれます。

鎌倉の中でも、この竹林を
適切に管理して多様な植物が
生えられるようにしたところ、
鳥や獣がくるようになりました。」
 

  ウハコネウツギは箱根にない!?花が酸化して白→ピンクに


スイカズラの花が咲いていました。
「吸い込むような花の形なので
吸うつる植物、の意味で
スイカズラ。

吸うところが長い虫が
蜜を吸いに来ます。
人が吸っても甘いですね♪」

「白からピンクになる
ハコネウツギなどと同じく、
空気中の酸素と反応して
酸化して色が変わるんですよ。」


「ハコネウツギとはいっても
箱根にあるわけではなくて、
箱根にあるのは
ニシキウツギです。」

ええ!?ハコネウツギは
箱根にあるんだと
思ってました…!!
衝撃Σ(゚∀゚ノ)



クワが生えていました。

この辺りに生えているのは
ヤマグワで、カイコを育てるのに使うのとは
正式には別のクワ。
たとえば皇居の美智子様が育てられたのは
マグワという
特別に育てたクワなのだそうです。


これはアオカモジグサ。

昔の人が髪をゆったとき、
中にふくらませるために
これを乾かしたものを入れたりしました。
人形の髪に差したりも。

熟すと鳥の餌になります。


オヤブジラミは
種が人にくっついて増えます。


タヌキの通る経路に沿って
増えていくそうです。
動物散布、
私のズボンにもくっついていました^^



幹がとげとげのハリギリは、
先端の方がとげが多くて、
古くなると
とげがなくなってきます。

「人もだんだん
年とともに
丸くなってきますものね^^」


カラスザンショウは、
ミカンのような香りの
実がなります。

実はカラスはそんなに好きではなくて、
キジバトの方が好きだそうです^^



数年前にナラ枯れした木が、
ビニールに包まれて
森の中に置かれていました。

ナラ枯れは、
カシノナガキクイムシが運ぶ菌によって
起こります。

オスが開けた穴にメスが入り込み、
そのときメスの体についている菌が
木の中へ運ばれます。

すると木の水を運ぶ組織が詰まり、
人間の動脈硬化のような状態になって
枯れてしまうそうです。

「虫が増えて広がらないように、
薬をまいてビニールで
覆っているんですよ。」

と岩田さんが教えてくださいました。


クヌギ林。

子どもたちがつくった秘密基地?
のような竹の家のようなものが
ありました。

楽しい体験だったと思うのだけれど、
動植物のためにも、
ありのままの自然を大切に思う
皆さんのためにも、
遊んだら元に戻すことも大切ですね。

六国見山の見える広場にきました。

ほっと一息、
のびやかな眺め^^

5月の今はいろんな色の緑が見えますね。
 
ウツギの花も
きれいでした。
 

  ウグイスの声に耳を傾けて

 
「せっかく皆さん鎌倉に住んでるんだから、
ウグイスの声、また聴いてみてください。」
と岩田さん。

ほんとうに、
家に帰ってからも、
「あ、このウグイス
ホケチョチ!」
と、「○○さんちの裏山のウグイスはあの子」
みたいなのが分かるようになってきましたよ^^

生きものや自然の世界って
知ると楽しいし好きになるし、
ひたむきにこの地で生きてきた命のために、
何か力になりたくなる。

「このあたりには6羽のウグイスが

いることが分かりましたね。

これを来年も調べると、

経年の変化も分かってきますね。」

ご参加の皆さんも、
一緒に歩きながら地図にウグイスの分布図、
できあがっていましたよ^^

ディープなウグイスワールドから、
また楽しい鎌倉の自然に
はまっちゃいそうな1日でした^^

どうもありがとうございました…!


 

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