●【鎌倉】竹林から地域の生きものあふれる森再生★新緑の谷戸が蘇る“地球の楽校”
こんにちは。
鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの
村田江里子です。
プロフィールはこちら♪
日本の自然体験活動を
牽引してこられた
地球の楽校代表理事・
長谷川孝一さんが
竹林を手入れし
多様な生きもののすむ森へと
再生する活動を主宰しておられる、
鎌倉の竹林を
見学させていただきました…!
まずは極楽寺を拝観。
4月の3週、
八重桜がきれい…!
お会いした
長谷川さんとパチリ♪
八重桜の参道、
華やぎに満ちていますね^^
極楽寺のまちの
谷戸の奥にある
神奈川県の県有林の山…
拡大した竹林を除伐して、
地域の自然生態系を
再生する活動をされています。
立ち入り禁止区域ですが、
県の許可を得て
保全活動を主宰されている
長谷川さんのご案内で
今回特別、入らせていただきました。
アカメガシワ、
カラスザンショウなど
木を伐った後に
いち早く生えてくる木々が
たくさん芽吹いて、
明るい緑がまぶしい森。
増えすぎてしまった
竹を伐採することで
明るい光が差し込み
地面の中に眠っていた
埋土種子が発芽して
さまざまな在来の植物が
生えてきたとのこと。
植生が単調になってしまう
竹林も
こうして竹を伐採し
手入れすることで
彩りあふれる多様な植生・
季節感も
蘇ってくるんですね…!
樹皮が和紙の原料になるとして
社会の授業で習った
コウゾ・ミツマタの
コウゾですね^^
タチツボスミレや
ムラサキケマンの花が咲いて。
竹林を好むサトイモ科の植物も
にょきにょき
花をつけていました。
この辺りには
アオゲラという
キツツキがいるほか
フクロウが
2つがいすんでいて、
ホッホッと
声が聞こえてくるとのこと。
稲村の磯を訪れるアオバトも
明け方、ウワォーと
海が近いので、
耳を澄ますと、
木々のそよぎに
波の音も響いてきます。
急な斜面を登って…
こうして竹を
横倒しに置くことで、
人が歩きやすい
階段になることに加え
雨水を少しずつ
せきとめたり
落ち葉などがたまり
ふかふかの土が
はぐくまれていくとのこと。
竹林の下にあるお家に
大雨のときに
水が流れ込むのを
防ぐ力も発揮するそうです。
森の保水力を
こうして再生することも
できるんですね。
竹林を手入れする皆さんの
想いとお力に
頭が下がります。
「いい景色でしょう?」
なかなかのスリリングな
高度感です…!
谷戸の森にぐるっと囲まれて、
鎌倉なのに
遠い秘境を訪れたよう。
たいてい、鎌倉の谷戸は
丘陵に刻まれていて
どこか一方は
開けていますものね。
空気感は、
海風。
「竹を切ったら
植樹するつもりで
考えていたけれど、
埋土種子が芽吹いて
自然に在来の植物が
生えてきたんだよね。」
まだ1メートルくらいの
サクラの木も生えていました。
タヌキのためフンも
見つかるそうですよ。
ケヤキがたくさん
生える斜面など…
「谷が変わると環境が変わるんですよ」
少し先の
陽光あふれる斜面には
カラスザンショウがにょきにょき。
ちょっと南国や太古の
雰囲気です。
なるほど、
歩いているうちに
次々と植生が変わっていきます。
また、照葉樹の
アカガシも多く生えてきた、
とのこと。
秋にふかふかの帽子をかぶった
ドングリがなる木です。
鎌倉時代の古地図を見ると、
海岸あたりに
アカガシがたくさん
生えていたことが
うかがえるとのことで、
竹林が広がって
植生が単調になってしまいがちな場所も、
竹を切ることで
かつての植生がよみがえってくる
力になるんですね。
全国で広がる竹林も、
竹を切ることで
地域の植生や
森の保水力が
再生するという
モデルケースになりそうです^^
常緑の森に、
萌黄色の芽吹き…
明るい色彩の
春の森。
大きなヤマザクラの木も
ありました…!
大樹の精気を
感じます(*^^*)
木と竹が混在する
最前線のあたりに
タケノコが出るとのこと。
毎年、700本ほども
出てくるそう…
タケノコのうちにとれば
竹が広がらなくなるそうで、
何百本もとっているそうです。
ただかなりの急斜面なので
山の斜面での作業に
慣れた人でないと危険ですね。
竹林の拡大を防ぐためには、
それだけのお力が必要なのだと
びっくり。
このタブノキのところで、
子どもたちがお弁当を食べたり
するそうですよ♪
自然が大好きな方とお話すると、
ワクワクがどんどん
あふれてきます^ - ^
いくつになっても
夢やワクワクとともに
地域や自然や地球のためにと
遊び社会貢献しながらあゆめるって
楽しい(*^^*)
尾根を歩き、
山中の「一升桝(いっしょうます)遺跡」を
ご案内いただきました。
35メートル・18メートルほどの
お弁当箱のような
台形の形をしていて、
「方形の土塁で囲まれた
単郭の城郭と見られる遺構」
とのこと。
尾根の、
「お弁当箱のへり」
のようなところが
この近くの極楽寺の切通から
鎌倉を攻めようとしても
守りが強固で無理だったため
海から攻め入って
鎌倉を滅ぼしたといわれます。
長谷川さんによると、
このあたりは前障地帯で、
兵隊を隠して派遣させる
駐屯地のようなところだったのでは
とのこと。
ここは海側が切り立っており、
防衛拠点として
用いられたのではといいます。
谷戸の中に人知れず
遺跡が眠る…
こんな歴史の趣をまとっているのが
鎌倉の谷戸らしさですね。
山道を下って
もとの入口に戻ってきました。
キイチゴの一種、
カジイチゴの花が
たくさん…!
もうすぐ甘いキイチゴが
たくさんなりますね^^
私が小さなころ、
やはり海沿いで
カジイチゴがたくさんなっているのを
よくとって食べたのですが…
やはりこうして
ときどき手入れされる環境に
生えるのでしょうか、
なかなか出会えなくなりました。
こうして森を手入れすることで、
彩りや地域の生きものの
にぎわいあふれる環境が
よみがえってくるのですね。
こうして県有林で、
自然再生・
環境教育をテーマに
ボランティアの皆さんとともに
植物の専門家さんにも
ご指導いただきながら
活動しておられる長谷川さん。
そのメッセージを
ご紹介しますね。
+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .
一般社団法人地球の楽校
代表理事 長谷川孝一
しっかりと張り巡らされた根が何時も
「地域の元気」の源となり、
問題とされている
「地球環境の元気」へも
繋がって行くことができるような
持続可能な社会であってほしい。
そんなことを考え
地球の楽校は活動を続けています。
願わくば、私たち自身が
地域の魅力
そして底力をくみ出すことができて、
誰れしもがそのファンになり、
次の世代へ健康な地域の自然と
暮らしを責任を持って
手渡せますように。
地球の楽校の竹林と森の再生部門が
Bamboo Culture Kamakuraです。
私たちは、竹の生態を知り
そのうえで古くから伝えられてきた
竹とのお付き合いの方法と知恵を
現代に生かすには
どのようすればよいのか
調べ考えてきました。
行きついた活動は
間伐作業から竹の利活用、
それを伝える
普及(リテラシー)活動となります。
【竹林間伐と森の再生】
計画的に周年を通して行う
竹林の間伐活動(7年目に入ります)。
切り開いた敷地内には
地中で眠っていた種が
無数に眠っており次第に発芽してきます。
森の回復を促す活動を
極楽寺MORI倶楽部が続けています。
これらの活動は、
鎌倉や横浜の市民が
集まって進めているものです。
竹の間伐は月2日・
自然再生の活動は
月1回・年7回の開催となります。
この活動をさらに多くの方々に伝え
共同者を募るための、
地域の活動グループ、NPO団体、
幼稚園などと連携した活動も
続けて来ました。
森のドングリを集めて稚樹まで育て、
これを竹林跡地に移植して
森づくりに貢献する活動はその一例です。
【母なる地球でずっと暮らしていきたい】
この想いで私たち
「地球の楽校」は活動しています。
私たちが住んでいる
「地域」に目を向け、
その自然の素晴らしさに
気づき守り残すことができたら
次の世代に
健康な自然と暮らしを渡せるはずです。
地域が元気であれば、
地球も元気になるのではないでしょうか。
+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .
心に響く
すてきなメッセージですね(*^^*)
ほんとうに、
それぞれの土地に
それぞれの地域の生きものの
遺伝子があって
それぞれの地域の自然は
たからもの☆
自分のまちの自然を
楽しんで
いいな、大切にしたいな
という想いをはぐくみ
できることから
ちょこっとお返し…
そんなことからも、
地域の自然生態系、
生物多様性、
持続可能な地球が
守り育てられていきます。
私たちが
身近なまちの自然を
楽しむことからも、
SDGsが始まっていく
力になるはず(*^^*)
長谷川さん、
貴重なお時間を割いて
素晴らしい理念のもとに
皆さんで大切にはぐくむ
地域の森を
拝見させていただき
どうもありがとうございました…!
2025年12月5日ごろ、
紅葉の長谷の大仏様から
山越えをして
この竹林を訪れ
長谷川さんにご案内いただいて
ボランティア体験を
させていただく
プチ♪サスティナブルツアーを
しようと思っています^^
とっても楽しみ!
自然の恵みを、
楽しみ・味わい
できることからお返しを^^
その循環をみんなで体感する
すてきな1日になったら
いいなと思っています♪
鎌倉に幾重もある谷戸
1つ1つに、
こんな自然や歴史の
ストーリーがあり、
地域の自然生態系・
生物多様性がはぐくまれていく
可能性が
秘められているんだなあ…
人と自然が共生するあり方で
全国で増えつつある竹林からも
地域の自然は
よみがえっていくんだ…!と
またまた新たな発見と
奥深い魅力に
魅せられた
すてきな1日になりました…!
これからの長谷川さん、
地球の楽校の皆さん、
竹林からの森の未来も
とっても楽しみに
応援いたしておりますね。
どうもありがとうございました…!
+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .
1ランク上の贅沢な時間…
人生が200%輝く鎌倉花さんぽ!
鎌倉フラワー&ネイチャーガイド
村田江里子
メルマガ「鎌倉Happy花歩きガイド入門」
連続講座「花をたずねて鎌倉歩き」
楽しみながら、自然の力に…!
講座ご受講費の一部を、
鎌倉市緑地保全基金に
寄付させていただきます。
*好きを仕事にして
羽ばたきたい方は…