北鎌倉・台峯で里山の秋を体感★秋晴れの絶景♪25周年「歩く会」あたたかな人の和、保全への想い | 花をたずねて鎌倉歩き&HappyLife!人生が輝く鎌倉花さんぽ

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そんな思いで、「花をたずねて鎌倉歩き」などの講座を開催しています。

●北鎌倉・台峯で里山の秋を体感★秋晴れの絶景♪25周年「歩く会」あたたかな人の和、保全への想い

 

こんにちは^^

鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの
村田江里子です。
プロフィールはこちら♪

秋晴れの中、北鎌倉の里山歩き★

 

11月19日、北鎌倉の景観を
後世に伝える基金の
第3日曜日に行われる
山歩きの会に参加してきました。

なんと、25周年・

301回目の開催。

地域の皆さんの力で

こんなにも…

素晴らしいことですね、

おめでとうございます☆

まずはJR北鎌倉駅そばの

山ノ内公会堂でお話。
普段は毎回10人くらい
ご参加なのだそうですが、
今回は30名近く参加されていました。



もとは、北鎌倉にお住まいだった
医師・作家のなだいなだ先生
とともに歩く会として、
25年ほど前から開催されてきたそう。

まだこの緑地も開発の危機にあった中、
台峯を守ろうと始まって、

2004年に緑地保全が決定。

なだ先生も100回近く参加され、
なだ先生と地域の方、
行政が一緒に進んできたといいます。

1三大緑地を守る時代
2台峯の基本計画の時代
3整備工事の時代
4保全活動(手入れ作業の時代)
5周辺地域にも保全活動が波及

…という台峯保全の軌跡をご説明くださいました。

かつては、ほとんど
人が自然に入ることなく
政治活動と現場の活動は別物として
自然保護が行われていたのが、

市の道=赤道を整備することから、と
地域の皆さんで山の手入れを
するようになり、

次第に行政の方も
自然について勉強してくださり
台峯を里山としてどう守るかを、
一緒に考えてくれるようになったといいます。


2004年に保全が決まり、公園として
極力機械を入れずに

整備工事が行われ、
田んぼや畑は今はなくても、
あったような自然を守るかたちで
保全が行われてきました。
 

その結果ホタルがいるような
湿地も守られ、

今では
5つの団体がそれぞれの場所で

自主的に活動しています。


小学校や地域の方々も参加して、
周りの人も巻き込んで
地域の人々が

関わってくれるようになり
保全活動が波及していったといいます。

25年間この台峯の「歩く会」で

ずっとなだ先生や皆さんと

自然とともにあゆみ保全活動をしてこられた
久保廣晃さんにご案内いただきながら、
皆さんで台峯を歩きました。

 

実は10年以上前、

私が何度も自然観察会や

田んぼの保全活動に

ご一緒させていただいて

鎌倉の自然の楽しさ、素晴らしさ、

大切さを学ばせていただいた

私の自然の恩師です。


会場だった山之内公会堂を出て、
北鎌倉駅向かいの細い路地を入って。


お稲荷さんの脇を通って…


出た車道を、

奥へと入っていきます。


しばらく進んだところにある
東瓜ヶ谷公園へ。


ノコンギクや
リュウノウギクが咲く、
野草の公園です。


リュウノウギクは、
皆さんがここに植えたことで

この地域で

守られることになったといいます。

 

ノギクのそこはかとない

趣、やさしい秋の風情。


公園のあった場所は、
元相撲部屋の高砂部屋だったそう。

北鎌倉に相撲部屋が
あったんですね…!


庭園風のお庭らしさを大切に

縁起のいいセンダンや
大きなモミジなど
昔からある立派な木を残して

鎌倉の地域の自然環境保全に
造詣の深い
久保さんにご指導いただきながら
地域の皆さんで
野草の生える公園として
維持管理していらっしゃいます。 


ノギクの仲間、菊類を残し、
小低木は挿し木から。

ナツボウズの木を、
近隣の山崎谷戸の会から
分けてもらったり、
ノダケなどいろいろな
地域の草が生えています。


ハルジオンやヒメジオン、
セイタカアワダチソウ
などが入ってしまうのを
除去したり…と

毎月のボランティア作業で、
普段は10人ほどの参加、
たまに3人しか出られないときは
そのとき必要なところだけを作業して、
次は翌月に回す…といったことを
しながら、


皆さんのペースで
作業されているそう。


「庭園風であり
自然豊かであり、
忍者のように地味な作業…

どこやったんだろう、
でも何かきれい、
といった感じがいいんですよね、
はまると楽しいんです」

とのこと、
素敵な自然や風景を
皆さんで楽しみながら
守っていらっしゃるご様子が
印象的でした。


道を歩いていくと、

田んぼが見えてきました。



稲を刈った後、
でてくる二番穂に実る稲も、
夜、カモが食べに来たり
するそうですよ。


分かれ道を右手に曲がり、
細い脇道へ入って。

 

趣ある静かな道です。

 

こちらにも田んぼがあって、

刈った稲が

はさかけされていました。

 

左に道を登って。


右手の緑の尾根・
東瓜ヶ谷緑地は
台峯緑地と源氏山公園の
間に位置していて、

タヌキが通った跡があったり、
鳥の密度も濃く
自然度が高いのだといいます。


昔はススキの
草原だったところで、
今は人がなかなか入らない分、
豊かな自然が
残っているのだといいます。

しばらく行くと、
北鎌倉と結ぶ車道に出て。


源氏山公園・葛原岡神社への
入口を左手に見ながら道なりに…


 

台峯緑地の南管理事務所へ。


尾根道を歩いて…


雑木林を眺め
見晴らしのいい広場へ。

青空に六国見山が見えて、
最高の景色★

今では貴重になった
ススキの生える草地、
鎌倉では貴重な
チンチロリン♪と鳴く
マツムシもいるそうですよ。

ふるまってくださった

あったかいお茶を

緑に包まれいただいて…

 

おしゃべりしながら、

いい時間(*´▽`*)

この辺りに、
葉がサラサラ鳴る
ヤマナラシの木を移植したとの

ことでした。

聞いてみたいな^^♪

山道を下っていきいます。

 

ヤツデの花が咲いていました。

蜜を出していて

糖度が高くて、

ハチなどが蜜をなめに

くるそうです。




道の脇にときおりある
倒木…

明るくなっているところは、
周りのササを刈ると
草が出てきて
多様な植生に
つながっていくそう。


今、鎌倉の山は
ナラ枯れが多く、
倒木の跡地がたくさんあります。

ほおっておくと、
カラスザンショウや
ミズキなど
倒れやすい木がまた
生えてきてしまいます。

本当は鎌倉の雑木林は
サクラが多かったのですが
減ってきてしまっていて、
育てていくことも
大切とのことでした。


道の脇にある
細い道のようなものは、
けもの道。

タヌキのほか
アライグマやハクビシンなどが
利用しているようです。

鎌倉には、
昔はキツネも
多かったのだそう。




ヤマツツジの上に

その成長を

遮っている木…


「こういう里山の木の

成長を遮ってしまう木を

ちょきんと切るだけでも

エコアップになるんですよ」とのこと。

 

 

地域の自然を丁寧に見ながら、

守るべき地域の自然を

大切に守り育てていく、

その視点があれば、

 

ちょっとしたことでも

自然のお力になれるんですね。



道端の土手は、
草刈りをすることで
日が差し込み、
 

昔の里山環境にあったような
いろいろな植物が
復活してきます。
 


かつてはきれいに刈られていた
昔ののり面、
草刈りをすると、
ヒガンバナが出てきたり
するそうです。

たまにパタゴニアの皆さんなどが
いらして
草刈りなどしてくださるそうで、
「若い力持ちの皆さんが
刈ってくださって」とのお声からも、
頼もしく思っていらっしゃるのが
伝わってきました。

こうした皆さんの力で、
地域の自然生態系が
守り育てられていくんですね。


谷戸の池のハンノキ林…

凛とそびえる姿が、
印象的。

湿地に生える
ハンノキの林は、
鎌倉では大きなものは
この台峯緑地と、

夫婦池公園だけに

なっているといいます。

そのほか、
散在ヶ池公園に
小さなハンノキ林がある程度。

貴重な湿地の環境です。


カルガモが2羽、

水辺でまん丸になって

じっとしていました。

ときどきカワセミも

見られるんですよ。



池には最近、ミドリガメが放されて
増えたなどして、
外来種の
ミシシッピアカミミガメが
増えているそう。

在来の生き物も

食べてしまうそうで、
地域の自然生態系にとり
課題となっているといいます。


谷戸の池のようなため池は、
泥が堆積しやすく
昔は水門を定期的に開ける
管理がなされていたけれど、

なかなか行われないと
ヘドロで埋まってしまうとのこと。

ヘドロがたまると
水質が悪くなるため、
管理が課題になっているとのことでした。


道端で
赤い実をつける、
ハダカホオズキ。



モミジが

色づき始めていました。


ホソミオツネントンボが、
何匹も飛んで。

「日が差して暖かくなって、
出てきたようですね。」

成虫で越冬して年を越す

細いトンボなので

細身越年トンボ→ホソミオツネントンボ。

春に産卵し、
このころ身体が青くなるそう。

湿地に卵を産み、
羽化するトンボなのだそうです。

 


人間にとっては
必ずしも快適な環境では
ないところも、
野生の生きものにとっては
大切なすみかなんですね。




カナムグラが
草木を覆っているところが
ありました。

オギ原や湿地が、
このカナムグラでおおわれてしまうと
ほかのものが生えられなく
なってしまうので、

ずっとこのカナムグラを
取り除く保全作業を
されているとのこと。


フジ、クズ、カナムグラ、
ササ、アオキは
取らないと、
植生がそれだけで
覆われてしまうので、
取り除く保全作業をすることで
多様な植生を
守ることにつながるといいます。

豊かな自然を守るための
地道な作業、
そのおかげで
こうして
素敵で豊かな自然との出会いを
楽しませていただけること、
頭が下がります。


谷戸底の水路は、
アオキで覆われていました。

水面が覆われると
トンボが卵を産めなかったり、


鳥も水浴びも
しにくいので、
やはりアオキも手入れして
取り除いてあげる必要が
あるといいます。



がけ地に生えていた、
黄色いお花の
ヤクシソウ。

がけ崩れが起きて
崩壊したようなところに
生えるとのことで、

この辺りでは
貴重になってきている
お花なのだそうです。


台峯の出口へ…魯山人邸前で
解散。

 

山崎小学校前のイチョウが、

黄金色に色づいて

迎えてくれました。


地域の皆さん、行政の方の
自然への深い想いと
ご努力で開発から守られ、
こうして皆さんで歩けるようになった
この台峯緑地。

 

保全が決まる当時から

ずっと地域の方々と共に

市の緑地保全に力を尽くしてくださった

行政の方もずっとご一緒くださり

お話くださって…

 

一緒にこの地域の宝物の自然を、

こうしてよいかたちで

守ってくることができた…

という、深い絆や想いが、

皆さんの言葉やまなざしからも

あたたかに深く伝わってきます。

 

 

もう、こうして

保全されたから、

きっと50年後、100年後も、

この自然の土地は、後世に残り続ける。

 

もちろん、どんなかたちで

保全していくかについては、

その都度その都度

課題があったとしても…

 

この土地の宝物が、

未来に伝わっていくんだという

安らかな確かな安心感を、

皆さんの輪の中で

感じさせていただきました。

 

 

皆さんの想いとご努力で

この緑地を保全してきてくださったことは、

将来世代の子どもたちや

地域、地球にとっても

かけがえのない宝物。

 

 


たくさんの地域の生きものたちが
共存しあって豊かに暮らす
すてきな谷戸の風景…

100年後も、
こうして地域の皆さんに
愛されながら
守り継がれていきますように。


来春・2025年の3月31日(日)、
今回こうしてお話をうかがった
久保さんとともに、
ヤマザクラやスミレ咲くこの台峯を
自然のお話をうかがいながら
歩いて、

ヤマツツジさんの
成長の邪魔になっている
ササをチョキンと切ってみるなど

自然の力になる
エコアップもちょこっと♪
体験する

お花見&エコアップイベントを
開催しようと思っています。


皆さんにもご参加いただける
イベントにするので、
よかったらご一緒くださいね。

今からワクワク、
とっても楽しみです…!


 

私自身、子どもが生まれてから、
なかなかこうした
自然観察会に
参加できていなかったけれど…

ああ、やっぱりいいな。

この会に参加させていただいたのも
15年ぶりくらい。

懐かしい方にも
お会いできたり、
肩書も世代も超えて、

お花、きれいね、
谷戸の木漏れ日がきれいね、って
ささやかな楽しみや幸せを
みんなでシェアして
笑いあって、

大好きな自然を、
ちょこっとずつ、
できることから支える
お力になっていく。

そんな輪に一緒に
いさせていただく時間は、
とても和やかで安らかです。



自然に生かされている
生きものの一員である私たち。

皆さんの
すてきな笑顔とやさしさの輪が、

地域の自然・生きものとともに
恵みをいただきお返ししながら暮らす、
生きものとしての人間の
本来のあり方に
つながっていくのじゃないのかな、
と思います。
 

 

台峯を歩く会は、

毎月第3日曜日に

開催されています。

とても和やかで和気あいあいとした

楽しい会なので、

どうぞ気軽に

参加してみてくださいね。

 


たくさんの
笑顔と気づきをいただいた、
素敵な秋の一日でした。

どうもありがとう
ございました…!

 

 

+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .

 

 

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矢印動画インタビューいただきました!

 『人生や地域の自然をワクワク楽しむ

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著書kindle本『人生が200%輝く!

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~お花や自然にリラックス 

幸せ回路が花開く 

免疫力・直観力・豊かさもアップ』

 

 

矢印自然の力で免疫力アップ・

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楽しみながら、自然の力に…!

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