●【鎌倉・稲村】つるつる&ふかふか♪海辺の植物をたずねる自然観察^^
こんにちは。
鎌倉フラワー&ネイチャーガイドの
村田江里子です。
プロフィールはこちら♪
鎌倉市公園協会主催の
自然観察会へ参加しました…!
今回は、
鎌倉市海浜公園稲村ケ崎地区で開催。
江ノ電に乗って、稲村ケ崎へ♪
長らく
自然環境調査や
エコアップ、
行政との協働も通じ
質を高めるかたちで
鎌倉の自然を守り育ててこられた
岩田晴夫さん。
そして
鎌倉に自生する植物に
とってもお詳しい石島さん。
私が、子供が生まれる前、
10年くらい、
自然観察会や
子供の自然体験指導で
ご一緒させていただいていたお2人。
16年ぶりです…!
変わらず自然の楽しさ、奥深さ、
素晴らしさに
引き込まれるお話。
へりに生えてる
海辺の植物、
どうしてここに…?
生えている様子を
観察すると、
観光客が海を撮影する際
踏まれない場所、
少し陰になって
湿り気がある場所に
多くて、
そういう環境に種がこぼれて
広がったのかもしれませんね、
とのこと、
なるほど!
キミガヨラン。
白い鈴のような花が
たくさん咲いて、
それが
君が代にうたわれるように
たくさんの人が
栄えていきますように、
の想いを込めて
キミガヨランの名になった、
といわれているそう。
ウスバキトンボの大群が
飛んでいました。
今回は見られませんでしたが、
この時期稲村ヶ崎からの
上昇気流に乗って、
サシバというタカの仲間の群れが
南へ渡っていくそう。
こうしたトンボも、
タカなどのえさになったり
するそうです。
調査の時は、まずは環境の
全体を見ることが大事なんです、
と岩田さん。
風がどのくらい吹いているのか、
乾燥が強いのか、
日当たりはどうか、
どんな木が多いか…など。
たとえばここでは
海辺で強い風の影響を受け
なびくように木が変形した
風衝林が見られます。
稲村ヶ崎は文化財となっていて、
国や県、文化庁が
かかわっているところだそうです。
涼しくて風が抜けるところは
植物がたくさん。
海岸植物と
高山帯は植物が似ているそう。
いづれも、
日照が厳しく
水分が少なく
温度差が大きい環境。
つやつやのツワブキの葉。
スプレーで水をかけると
つるつるはじいて…
海岸沿いでも
塩分を洗い流すことができる
つやのある葉っぱ。
逆に葉の裏側は、
ちゃんと呼吸ができるように
毛が生えたマットな質感です。
真っ赤な実をつける
今は鳥獣保護法で
禁止されていますが、
かつてはこのモチノキの皮を
くちゃくちゃかんで
粘り気を出し、
鳥もちにしたそう。
メジロなんかも
くっついたそうですよ…!
こういう断崖は
ハヤブサが好む
環境だそう。
でも最近はサーファーが多く
海にたくさんいたカモも減り…
そのためもあってか
稲村ではあまり見られないそう。
クロマツが生える
海岸らしい景観^^
20年ほど前、
マツクイムシがついて
松枯れが流行したとき…
薬剤をまくことが
多かったけれど、
そのことで弱ってしまうマツも
多かったそう。
こうした場所のマツが枯れると、
根も枯れて
崩落が起きてしまうことも。
ほんとうは栄養剤をまくことで
マツの自然治癒力も
上がっていくんです、
とお話くださいました。
なるほど、
本来の命の力を
活かすことの大切さ。
遠くの木に
カワウが止まっていました…!
海にいるけど、カワウ。
鎌倉で見られるのは、
カワウ100:ウミウ10
くらいの割合だそう。
飛んでいるときの
首の位置で見分けるのだそうです。
一本足でたたずむアオサギ。
このちょっとわびしい
後ろ姿が、
何か水墨画っぽくて
絵になります。
石段を登って…
普通のススキより
ずいぶん葉の幅が広いのは、
ハチジョウススキの特長だそう。
マテバシイのドングリが
たくさん落ちていました。
縦横比が
2:5のほっそりドングリもあれば
2:3のまんまるドングリも。
「なぜかこのマテバシイの木が
いろんなかたちの
ドングリをつけるんです」、
って、すごい観察眼です☆
白いヒガンバナ。
これは植えられたもの。
9月21日に出会った風景、
ちゃんとお彼岸の頃咲くから
面白いですね^^
稲村には、
ユキヨモギといわれる
白くてふかふかした毛をまとった
大きな葉のヨモギがあるといい…
ユキヨモギを探す観察会。
これは一般的なヨモギ。
確かに、白っぽいヨモギ、
多いです。
…と思えば
こんなに細い緑の葉も。
こんな風に裏側の毛が
ふかふかした
大きな葉のヨモギが、
ユキヨモギに近いのだといいます。
ユキヨモギも
分岐して進化しており、
葉が白いのは
亜高山帯や海岸に
多く見られるとのこと。
昔はここに、
その極端なものがあったけれど
今は見られなくなってきているかも?
とのことでした。
夢に出そうなくらい
たくさんヨモギを見ました^^
きれいなノブドウの実。
ふわふわやさしい
ピンクのツルボも
すてきでした(*^-^*)
透水層と不透水層が
交互に見られる地層。
透水層には植物が生えるので
シダも横に並んで生えている印象。
その不透水層があるから
保水力が保たれるといいます。
稲村ヶ崎をゆっくり歩き
たっぷり2時間楽しんだ
観察会。
イソヒヨドリが
ひゅるひゅる
かわいい声で
つぶやいていたり^^♪
最近は、温暖化もあってか、
鎌倉でもツバメが
越冬するようになったそうですよ。
空を見上げると
チゴハヤという
ツバメのようなシャープな姿の
鳥にも出会って。
キラキラ光る海も
すてきでした…!
ほっとあったかい、
尊い地域の自然の
楽しさにふれる
自然観察会。
和気あいあいと、
とっても楽しい、
大切な気づきや学びいっぱいの
いい時間でした^^
毎月第3日曜日、
13:30から
鎌倉市公園協会主催で、
鎌倉市内各地で開催されています。
よかったらぜひ
行ってみてくださいね^^
+.。.♪. * . 。. +・ * ・+.。.☆. * .
1ランク上の贅沢な時間…
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