9月分(8/20~9/16)の電気使用量(買電)は213kWhでした。
太陽光発電の自家消費分が173.6kwhあるので実際使ったのは400kWh弱
おそらくエアコンの比率が高いと思いますが、そのあたりはまた後日。
今回は再エネ賦課金の話です。
掛け算するだけですが、9月分の再エネ賦課金は634円でした。
とも丸さんの記事に出てくる太陽光業者のツッコミどころ満載ながら逃げ切る話術が面白かったので、コメントにも書いた賦課金について少し書いてみます。
再エネ賦課金については、2030年までFITが継続したと仮定した場合の推計が環境省から出ています。
2020年まで大幅上昇し、その後は横ばいまたは緩やかな上昇になるだろうというものです。
その理由は、大きなウェイトを占める部分での導入が2020までに進むためです。
高位予測で2030年に3.01円となっています。
平成26年度2050年再生可能エネルギー等分散型エネルギー普及可能性検証検討委託業務報告書
実際のところはどうかというと、2020年現在で2.98円です。
上振れしていますね。
ただし、2019年が2.95円、2018年が2.90円と、ここ数年はほぼ横ばいで推移しています。
この傾向が続くとしたら、2030年には3.10円程度に収まりますね。
そうなると、ずれていると思われた環境省の予測もいい線いってるということになります。
↑これまでの推移と、私の主観による今後10年の予想
予測の根拠はありません。
あくまで近年の推移からこうなるのではないかと記してみただけです。
実線部分は実際の推移です。
2016年くらいまでの推移だけを切り取るとどんどん上昇していくように見えます。
これだと不安を煽られますね。
環境省の出している図のようにFITが終わった場合の2050年までというように長期で見ると、いずれなくなるものとして印象が全然違うものになります。
あるいは、業者の営業は上昇していたときのイメージ(とそれを背景とした営業での成功体験)が強烈に残っていて情報がアップデートされていないということもあるのかもしれません。
不安を煽るタイプには事実で冷静に対応しましょう
実際に2030でFITが終わるとすれば賦課金も下がっていくことでしょう。
そうなればFITは制度としての役目を終えたということで、ドイツに倣ってFIPへと移行することになるのでしょうね。
エネルギーシフトがどれくらい進むのか、SDGs的には望む未来からの逆算なので、詳しいことはわかりませんが脱炭素も理念だけでなく実現の見込みがあるのだろうなと思っています。
ゼロエネルギーといっても、ネットゼロなので、省エネで総量を減らしつつそれを再エネで賄うことが技術的に可能になってきているというのは、住宅を例に考えれば理解できることですしね。
全体としては太陽光を含む再エネが普及していけばいいと思いますが、個々の屋根に載せるのかはそれぞれの事情で判断していけばよいと思います。
制度的には普及促進の面があるので、損にならないように計算されていると推測します。
屋根貸しみたいなもので何年かしたら自分のものになるタイプのものがざっくり見た印象ではよさそうでした。
仮定の話ですが、もし今から設置するとしたら、その可能性を検討してみたいと思います。
参考
FIT制度における2020年度の買取価格・賦課金単価等を決定しました
↑外部経済、外部不経済や全体最適、部分最適についても書いてあり、FITのそもそもの意義がよくわかります。これらの考え方は視野を広げて合理的な判断をする参考になります。
エネルギーや環境に興味があるなら即買うべし。おすすめです!