一年位前にワットチェッカーを買ってエアコン起動時の動きを観察していました。
旧居では基本的に除湿運転だったのですが、このときは冷房運転していたので比較対象として参考になりそうです。
こんな記事を書いていました。
さて今回は新居での冷房フルパワー使用時の様子を確認するため、ワットチェッカーでリアルタイム監視しました。
測定結果の前に前提条件を整理すると以下のとおりとなります。
☆エアコンスペック
ダイキンのS28WTFXS-W(2019年製)
冷房能力2.8(0.6~3.3)kW
消費電力730(130~870)kW
★エアコンの設定
冷房23℃
風量しずか
この条件で監視をはじめました。
設定変更:23℃→18℃
180~200Wで推移していたものが、230~250Wあたりに移りました。
電力の推移範囲が少し上がってからは安定しています。
設定変更:風量しずか→最大
ここで急上昇①
うなるファンとともに消費電力も上昇し、約240Wから約360Wになりました。
その後も徐々に上昇を続けます。
↑約380Wから約440Wへ
↑約440Wから約480Wへ
↑急上昇②
500W弱から約620Wへ
↑急上昇③
約620Wから約760Wへ
↑さらに電力が上昇し、約760Wから約800Wになりました。
あれよあれよと上昇を続けたのですが、この後はこれくらいで安定しました。
設定変更:風量最大→しずか
電力は約800Wから約400W前後に下がりました。
なんと半減
スペック表の最大消費電力は870Wなので実はまだフルパワーではなかったのかもしれません。
それはひょっとしたらもっと暑い日のための余力の部分なのかもしれません。
やはり一番暑い時期に試すべきでしたね。
少々遅すぎました。
↑1時間の消費電力量
単位がWからWhになっているので電力から電力量に変わっています。
おそらくそういう意味でリアルタイムの折れ線グラフから棒グラフに変わっているものと思います。
瞬間的なパワーを表すものと、エネルギー量を表すものとして。
ただし、横軸が分単位となっているため、時間単位のようにW=Whと見なせるわけではありません。(かえって意味を理解するのにはよいかも。)
例えば0分のところが概ね3Whとして、これをWに換算するには1min=1/60hで割るので(実質60倍)180Wとなります。
180Wといえば、観察当初の数値とほぼ一致していますね。
このようなざっくりとした計算で
0~20分くらいまで(23℃、しずか)は180W
最大値となる40分あたり(18℃。最大)は13.5*60=810W
45分くらいからは(18℃、しずか)は6.5*60=390W
くらいになっているのがわかります。
これまでに見てきた結果と大きく違いはありませんね。
概算でも秒単位の変化を細かく見てきたときとあまり違いがなく把握できることがわかります。
故に、変化をリアルタイムで追いたいとき以外は後から結果を見て推測するだけで十分エアコン運用の参考となります。
というのは半分本当ですが、もう半分は若干事情が異なり、実はリアルタイムのデータは出力できないのでしかたなくそうしているというものです
たまにはリアルタイムで計測するのもいいですね
温度の状況
上:2階ホール
下:1階リビング
エアコンのある2階ホールは一番冷えるところで、1階リビングとの温度差が常に概ね2℃くらいあります。
2階は監視を始める前から温度が低下しはじめ、そのまま下がっていた後、おそらく風量を戻したところから今度は若干上昇しています。
1階は朝から継続していた温度の上昇が止まり、安定していきます。
湿度の状況
上:2階ホール
下:1階リビング
冷房最大設定にしたところで湿度の低下が加速し、風量を落としたところで若干上昇した後にまた下がっています。
あまり結果の分かりにくいものとなりましたが、そもそも短時間のエアコンの設定変更では室温や湿度への影響は少ないということなのでしょう。
空気全体としてはそうなのですが、近くの壁や床は明らかに冷たくなって体感としては少し寒くなりました。
このあたりが空調の難しいところで、数値的なものは目安としつつも昼は少し涼しいくらいの快適を、夜は何も感じない究極の快適を実現すべく記録と実験を繰り返しています。
まだまだ道は遠いです。
※温湿度計のアプリ(ENGBIRD)が更新されてから使いにくい状態が続いています
以前は横軸をピンチイン、ピンチアウトで期間の幅の調整ができたのができなくなったのは非常に残念です。
さらにはBluetooth接続がうまくいかないことが大幅に増え、現状把握、データ出力ともに支障をきたしています。
当時はこれくらいしかなかったのですが、最近は他にもよさそうなロガーがあるのでそちらへの切り替えも検討しています・・・。
完全に使えなくはないのですが、どういう条件の時に使えるのかさっぱりわからない気まぐれ屋さんになってしまったので、付き合うのにストレスがかかります
それゆえ現在はおすすめできるものではなくなってしまいました。
温湿度ロガーならついでに二酸化炭素濃度も測定できるネタトモが、やや値は張りますがおすすめです。
追加モジュールを買おうかとも思ったのですが、今や定番はスイッチボットですよね。
我が家にも導入しようかしら。
Goveeもよさそうだなと思ってリストアップしていたら建築士夫婦さんがレビューしてくださって参考になりました。
なかなかよさそうです
しかし、今のところはアップデートでの改正に期待して現状維持か・・・
温湿度ロガーはこういった状況なのですが、ワットチェッカーはおすすめできます。
ただし、我が家で使っているワットチェッカーは販売終了となりました。
しかし、後継機が9月に出るようです。
また、Wi-Fi接続のものもあります。
どちらもパソコンでのツール利用はできなくなりましたが、代わりにON/OFFの操作ができるようになったようです。
エアコンに付けている場合は不要な機能ですが、他のもので使いには使えるものなのかもしれません。