虫歯(カリエス)のなり易さを調べるテストに、カリエスリスクテストというものがあります。
どのようなことを調べるかというと、
●唾液の性状(緩衝能)及び分泌量
●虫歯菌の量
●歯の質(歯が酸に溶けやすいか、フッ素の使用状況)
●虫歯の既往
●食習慣の問診、検査
など
方法はいたって簡単で、5分間ガムを噛んで唾液を分泌させ、舌に検査棒を当ててこするだけです。
実際に虫歯の治療で歯を削ると、歯の質(硬さ)はヒトによって全く異なり、硬いヒトもいれば柔らかいヒトもいます。
やはり、歯が柔らかいヒトは、虫歯になり易く、虫歯の進行も早いのです。
歯の硬さ、つまり石灰化度は、主に食習慣(カルシウムやリン、マグネシウムなどのミネラルバランスやビタミン、タンパク質などの栄養バランス、酸性食品の摂取頻度など)や唾液の性状および量、フッ化物の応用のなどの影響が考えられます。
虫歯予防のためには、砂糖を控え、正しいブラッシングを行うことはもちろん、好き嫌いせずバランスよく食べ、よく噛んで唾液の十分な分泌を促すことも効果が高いといえるでしょう。