日曜日にネイルサロンに向かっていた黒人ファミリーが警察に止められ、理由も伝えられないまま手錠をかけられ、銃を向けられた状態で地面にうつ伏せになるよう指示された。

 

 

盗難車や、リスクが高い車両停止の際に警察が通常行うプロセスだという。

 

 

事件が起きたのは、去年Elijah McClainが警察に命を奪われたコロラド州オーロラ。

 

 

オーロラ警察が盗難車だと勘違いしたSUVのナンバープレートの数字・アルファベットは、確かに警察が探していたものと一致していた。ただそれは、別の州のナンバープレートだった。さらに警察が探していたのは車ではなく、バイク。イメージとしては、品川ナンバーの盗難バイクを探していた警察が横浜ナンバーのSUVを見て、「盗難車発見!」と勘違いした感じ。手錠をかけられたファミリーは、盗難車と全く関係なかった。

 

 

問題はこれだけではない。運転手の女性だけではなく、17歳の姪、12歳の妹と6歳の娘も同じように手錠をかけられて銃を向けられた。

 

 

たまたま通りかかった女性が携帯で撮影した動画がこちら。↓

 

恐怖に怯える子供達が「お父さん助けて」と泣き叫ぶ姿を見ると、どうしても自分の子供達と重ねてしまう。

 

 

オーロラ警察はミスを認めて謝罪したが、母親は"I don't want your apology. I want change." (私がほしいのは謝罪ではなく変化です。)とメディアの取材で答えた。

 

 

警察にとってはただの間違いかもしれない。でもこの6歳の少女は、本来自分を守ってくれるはずの警察官に「間違い」で銃を向けられ、恐怖を植え付けられたのだ。今回はたまたま通りかかった人が撮影していたのでニュースになったが、もしこれが動画に残っていなかったらどうなっていたのだろう。ニュースにならないだけで、こういうことが日常的に起こっているとしか思えない。警察という組織の中で根本的な意識改革やプロセス、トレーニングに改善が必要なことは明らか。