本日事業部のトップに今年一年の総括と来年のプランについてのレビューがありました。
去年の末に買収したビジネスの世界展開という担当なので、今年のミッションは「成長を下げずに買収先のビジネスを自社ビジネスとして展開する準備をすると同時に、自社ビジネスとしての成長戦略を策定する」というものだったのですが(こういう風に日本語で書くとすごい偉そうだ^^;)、売り上げも利益も目標を大幅に超えて達成し、来年1月からは世界中のほとんどで自社ビジネスとして展開するめどもつき、成長戦略も策定して、その戦略にそった拡販プログラムも作りました。
はっきり言ってもうこれ以上の結果は出せません…って言う位、自画自賛ですがうまく物事が運んだ一年でした。
レビューは当初予定されていなかったのですが、直属の上司が「折角だからレビューしよう」と言いだして、急遽予定されたものでした。ここで何度も書いていますが、ビジネスにとって良いことをする…と決めて、上司への売り込みに余り…というかほとんど…注力していなかったので、「世界中は知ってるけど本丸のお上には余り知られていない成果」だったのです。
さて、ここで考えました。
ここまで結果を出せたのはもちろん私一人の成果ではありません。直接一緒に仕事をした沢山の人がいます。おそらく彼らの貢献も私が表に出さなければ、本丸のお上には余り知られないことになってしまう…と思ったのです。
そこで、私はみんなから急遽写真を集めることにしました。
「ディビジョンのバイスにレビューがあるんだけど写真欲しいんだよね~。頂戴!」とメールを出しまくり、写真を集めて「コアのチームメンバー」と「非常に重要な貢献者」ということでプレゼンテーションの最初に置いたのです。
アメリカのプレゼンテーションは「最初が勝負」です。最初のスライド数枚で残りの内容を言いきってしまい、後は深堀するというのがスタイルです。日本のプレゼンテーションの様に最後迄結果を話さない時系列のプレゼンテーションではエグゼクティブの忍耐力が切れてしまいます。ですから、最初に写真を持って来たというのは、私の「みんながんばったんだよ!」というのを覚えておいてもらいたい…という工夫でした。
その直後に売り上げと利益の結果…そして、1ページのエグゼクティブサマリー。これらが私の勝負スライドでした。残りはエグゼクティブの興味をひき付け、質問に答えながら進んで行き45分のミーティングが終わりました。
本当にこの一年間一緒にやってきた買収先の担当者と二人で説明をし、非常によいミーティングを持つことができました。
まぁ結果が余りに美しいので、怒られようがないんですけどね…。
その後私は写真を集めたみんなにプレゼンテーションのコピーを送付し「ありがとう!来年も頼むよ!!!」という感謝の言葉を添えたのでした。
そのプレゼンテーションに対して、「ありがとう」と言ってきてくれる人が何人かいました。言ってこなくても皆にっこりとしてくれたはずです。年末の業績考課のシーズンまっただ中に「スゴイ結果だよ~ありがとう~~」というメールやその活動のサマリーが一番上のエグゼクティブに写真付きで報告されたとしたらうれしくないはずはありません。
私にとってうれしかったことは…
年初は「どうせ非難されるんだろうから好き勝手やるさ」と吹っ切れない部分を引きずりながら始めたビジネスで、完全にそんなことどうでも良くなった…ということ
大勢の人が一生懸命頑張ってくれて、スゴイ結果を出せたこと。やっぱり良いチームワークは人数の足し算よりもっと大きな結果を生みます。
そして何人からはプレゼンテーションをありがとうという言葉の他に「Thank you for your leadership.」とメールして来てくれたことでした。あんまり大きく前に出しゃばってぐいぐいパフォーマンスしないタイプなのですが、仲間から認めてもらえるというのはやっぱり最高の賛辞だと思います。
ということで、来週から2週間休暇に入るのですが、その前に今年の〆として非常にうれしく感謝することが出来ました。
ちょっと付け足し。
Lさんに前日に「レビューあるからうまく行くって思ってて」とお願いしていたのです。メールの返事に「絶対うまくいく」と断言するメールをくれました。そして、日本の朝
「うまく行った?」
というメールがLさんから来て、思っていてくれたことにまた改めて感謝したのでした。